行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

今年の10月10日

2023-12-21 20:00:39 | 花,植物
10月10日は統計からの特異的晴れ日、
それゆえに1964年の東京オリンピック開催日に決まりました。
その後「体育の日」として祭日となり、
運動会はこの日に行われるのが定番だったと記憶しています。
しかし、体育の日はいつ日からか10月の第2月曜日となり、
2020年からはスポーツの日と名称も変更されています。
「体育の日」だったころが懐かしい。


今年の10月10日はやはり晴れ日、
カメラを持って谷戸の公園まで散歩に出かけました。
クジラ橋を渡っていると青空の中、
東の低空にたくさんの積雲が飛んで迫ってきました。
積雲は綿雲とも呼ばれる夏によく見られる低層の雲です。


南の空には積雲が発達した雄大積雲が見られました。
その雄大積雲の隙間には青空が覗き、
秋によく見られるすじ雲(巻雲)が出ていました。
夏雲の上に秋雲、やっと秋が来たようです。


10月になっても気温の高い日が続いた今年です。
その暖かさに、谷戸の公園のカワヅサクラが花をいくつか咲かせていました。


このころ、
異常な気温で、あちらこちらでカワヅサクラだけではなく、
ソメイヨシノも咲いたと報道されていました。


それでも谷戸の里道には、カラタチの実が黄色くなりはじめていました。
カラタチはミカン科カラタチ属の落葉低木、
鋭い刺があり、以前は外敵の侵入を防ぐ目的で生垣によく使われていたそうですが、
最近は見る機会が少なくなりました。
歌によく歌われた花は4 - 5月、実は秋に緑色から黄色になります。


畑の畦地にアスパラガスの緑色の実を見つけました。
地中から出た若芽が美味なアスパラガスです。
雌雄異株、雌雄ともに若芽は同じように食べられますが、
実のなるのは雌株、この後赤色に熟します。


栗の木もイガが割れて栗の実が顔を出していました。
間もなく、収穫です。


樫の木にまだ青色のドングリがたくさんできていました。
これも間もなく茶色に熟してくることでしょう。
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多摩川にて雲と植物

2023-12-20 20:00:20 | 風景
10月7日は多摩川の右岸土手へ、
標準ズームの広角側と望遠側の両方で、
空と多摩川風景を写しました。


多摩川大丸の堰と上流の景色。
空いっぱいの灰色の雲が見られますが、
この日は晴れ日、遠くには奥多摩の山々がはっきりと見えていました。


標準ズームの焦点距離を望遠側にして上流景色、
聖跡桜が丘の街並と川の中の釣り人がはっきりと写りました。


レンズを少し西から北へ振ってみると、青空、
この日は晴れ日だとわかります。


さらに北側の空に面白い形の雲が出ていました。
子供が空を走っているように見えました。


下流側に戻り、河川敷の植物と空を。
是政橋の下にキクイモがまだたくさん花をつけていました。


赤い小穂がきれいな草が風に揺れていました。
セイバンモロコシ(西播蜀黍)、
河川敷や草原など様々な場所に自生しているイネ科の多年草です。
名から想像できるように外来の植物です。


青空と雲を背景にオギ(荻)の穂。
イネ科ススキ属、河川敷などの湿地に群落を作る多年草です。
ススキによく似ていますが、
ススキが株立ちするのに対し、オギは株立ちしないので区別ができます。

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アオイトトンボとギンヤンマ

2023-12-19 20:01:08 | 昆虫
10月5日の昭和記念公園、
小さな池でアオイトンボを見つけました。


昭和記念公園を散策、
小さな池を覗いてみると、
池にせり出していたコセンダングサにアオイトトンボがとまっていました。
オスの成熟個体です。


アオイトンボのオス、
成熟すると複眼は青くなり、胸部と腹部に白粉を帯びます。
イトトンボの仲間は翅を閉じてとまるのが普通ですが、
アオイトトンボやオオアオイトトンボは翅を開いてとまります。


別のオス。
上の個体より胸部、腹部の白粉が少なく見えます。
オスの未成熟個体は白粉がないそうですが、
もう10月、未成熟個体は撮れませんでした。


アオイトトンボとオオアオイトトンボはよく似ているとされますが、
オオアオイトトンボは粉をふきません。
複眼が青いこと、粉をふくこと、
成熟オスは両者を見間違うことはなさそうです。


ピントが甘くなりましたがアオイトトンボのメス。
オスに比べて腹部がかなり太いのが分かります。
メスはオオアオイトトンボと見分けが少し難しくなりますが、
産卵管など腹部末端の形状が違います。


草陰にギンヤンマが産卵していました。
ギンヤンマは水中の水草や水中植物の茎に産卵するとのこと、
アオイトトンボを写すのをやめて、
そのまま180mmの望遠マクロで近づいて見ました。
水中の草茎に腹部末端が触れているのが写っています。


少し移動し、水に浮かんだ木片に産卵し始めました。
ギンヤンマの場合、多くはオスとメスが連結しての産卵になりますが、
近くにオスの姿はなく、このメス、珍しい単独産卵です。
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こもれびの森で、秋の野花

2023-12-18 20:00:27 | 花,植物
10月5日の昭和記念公園、
「こもれびの森」にも立ち寄り、
秋の野花を写して見ました。


カリガネソウ(雁金草)がまだ咲いていました。
シソ科カリガネソウ属の多年草、
花期は夏の終わりから初秋、葉腋から集散花序を伸ばし、
青紫色の秋の訪れを思わせる花を咲かせます。
花弁の上で反り返る蕊からホカケソウ(帆掛草)の名もあります。


シソ科の多年草、シモバシラの花が盛りでした。
9月~10月、茎の葉芽から花序を真上に伸ばし、
白い唇形の花をたくさんつけます。
冬になると枯茎に美しい氷塊(シモバシラ)ができることでよく知られる植物です。


山道にホトトギスが咲いていました。
マイフィールドでよく見るヤマホトトギスとは見た感じが異なるので、
ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)と判断しました。
ユリ科ホトトギス属の多年草です。


ヤマジノホトトギスは花が茎先と葉腋に1~2個つき、
茎頂に複数の花をつけるヤマホトトギスとは花の付き方が異なります。
またヤマホトトギスの花被片が反り返るのが多いことに対し、
ヤマジノホトトギスは反り返らず平開します。


キク科オケラの花が咲いていました。
9〜10月、日当たりの良い乾いた山地に花をつける多年草です。


ウバユリの果実を見つけました。
ユリ科ウバユリ属の多年草です。


並木のイチョウ、
黄葉はまだ先のようでしたが、
雌株の一つにギンナン(銀杏)がびっしりと付いていました。
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花と雲

2023-12-17 20:00:01 | 風景
今年の10月上旬、
晴れ日なのですが雲が多い日が続きました。


10月3日午後、
市の体育館にテニスコートの予約をして帰り道、
箒で白い粉を掃き散らしたようなおもしろい雲が出ていました。
巻層雲、うす雲と呼ばれる雲のようです。


10月5日は昭和記念公園へ、
立川口から入場すると、
薄青い空にきれいな雲が広がっていました。
黄葉前のイチョウ並木そして銅像の下でスマホで雲を写している人を小さく入れて、
東側の空を大きく写して見ました。


そこから公園散歩、
まずは西方に向かいます。
西方の空には羊雲をはじめいろいろな雲が見られました。
雲の多い白っぽい空を入れての景色は陰影差が大きく、
うまく撮るのは難しい。


池に突き当たり北に方向を変えて、
みんなの原っぱに。
空を大きく写すには広い場所が望ましいのです。


雲にぽっかり穴が開いた雲が出ていました。
原っぱに咲き残っていた百日草を入れて、
長く伸びた穴あきの雲を写して見ました。
多分、「穴あき雲」と呼ばれる雲です。


少し角度を変えて、
今度はヤリゲイトウの花と穴あき雲を。
穴あき雲は層状に薄く広がった鱗雲(巻積雲)や羊雲(高積雲)に円形の隙間が空いた雲、
珍しい雲のようです。


花は盛りを過ぎていましたが、
羊雲を背景にコスモスの花を。
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ヤブマメ、ノササゲの花

2023-12-16 20:00:40 | 花,植物
10月初旬、
林縁の散歩道にヤブマメ、ノササゲの花を写しました。


10月1日の散歩道、
草藪のところどころにヤブマメが紫色の花をつけていました。


ヤブマメ(藪豆)、
林縁の藪などによく見られるつる性のマメ科1年草、
9〜10月、旗弁が紫色で翼弁と竜骨弁は白っぽい1.5〜2cmほどの花をつけます。


葉は3出複葉で互生、
小葉は長さ3〜6cmの卵形で両面ともに伏毛が見られます。


そのヤブマメの花に、
同じくマメ科ヌスビトハギの果実が絡んでいました。


つい半月前、9月中頃に花をつけていたヌスビトハギです。
まだ花の名残りも見られますが、
早くもたくさんの果実をつけています。


やはり10月1日、ノササゲの花を見つけました。
山地の林縁などに生えるマメ科つる性の多年草です。
長さ1.5〜2cmの淡黄色筒形の花を総状につけます。
葉は3出複葉。



これもノササゲの花。
しかし近くに写っている葉はヒヨドリジョウゴのものです。


近くを見るとヒヨドリジョウゴが花をつけていました。
ナス科ナス属の多年草です。
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ホシホウジャクとヒメクロホウジャク

2023-12-15 20:00:24 | 昆虫
ホシホウジャクとヒメクロホウジャク、
よく似たこの2種、
いずれも飛翔しながら口吻を伸ばして吸蜜する姿形の愉快な昆虫です。


公園の花壇、まだ咲き残っていたオイランソウの紅い花に
ホシホウジャクが飛翔しながらの吸蜜していました(9/30)。
口から口吻を長く伸ばし、しっかりと花芯に命中させています。


メドーセージと呼ばれている青い筒状花にも
ホシホウジャクがフライイング吸蜜、
口吻が花筒の奥まで伸びます。


ホシホウジャクはスズメガ科、蛾の一種です。
体色は茶褐色ですが、翅を広げると後翅の橙色帯が鮮やか、よく目立ちます。


キバナコスモスの黄色の花に吸蜜していたのは、
一見ホシホウジャクに見間違えましたが、
ヒメクロホウジャクのようです(10/1)。


ヒメクロホウジャクもスズメガ科、
飛翔しながら花に口吻を伸ばして吸蜜します。
ホシホウジャクより、数は少なめ、目にする機会は少なめです。


ヒメクロホウジャクの体色は淡黄緑色、
後翅の橙色帯が目立ちません。
体型はホシホウジャクより若干小型です。


同じキバナコスモスにホシホウジヤクもいました。
写真を比べて見ると、両者の違いがよく分かります。
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オオアオイトトンボ、ホソミイトトンボ

2023-12-14 20:00:48 | 昆虫
10月初旬、
小さな池のある林縁の草原に
雌雄のオオアオイトトンボとホソミイトトンボを見つけました。


オオアオイトンボ♂1(9/30)。
林縁に草原に緑色のイトトンボ、
オオアオイトトンボを数匹見つけました。


オオアオイトトンボ♂2(9/30)。
図鑑によると発生時期は5~12月となっていますが、
毎年の記録を見ると、写しているのはいずれも8月下旬以降、
今年も9月下旬~10月初旬に数カ所で見つけました。


オオアオイトンボ♀1(9/30)。
体色は緑色、オスと大きくは違いませんが、
腹部が全体的に太く、特に尾部の産卵管付近が大きく盛り上がります。


オオアオイトンボ♀2(10/2)
池横の草原、ミズヒキの花にメスがとまっていました。


オオアオイトトンボ♂3(10/2)。
上から写したせいもありますが、
全体が青緑色に写りました。
体色に性差はないようですが、個体差、成熟度により色の変化があるようです。


オオアオイトトンボ♂4(10/14)。
林縁の草原で、大きな蚊がとなりに並んでとまっていました。


アオイトトンボと同じ草原に
ホソミイトトンボが数匹で並んで飛んでいました(10/14)。
その一匹がとまったのであわててシャツターを。
レンズは望遠マクロ、どうにかピントが合いました。


ホソミイトトンボは成虫で越冬するイトトンボ、
夏型は6~8月、越冬型は8月下旬ごろから発生し、秋は草原で過ごすようです。
越冬個体は地味な褐色ですが、
越冬を終えた春には美しい青色に変化するそうです。
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ナガサキアゲハ、イチモンジチョウ

2023-12-13 20:00:29 | 昆虫
9月の末日に
ナガサキアゲハにイチモンジチョウ、
今年はまだ撮っていない蝶を写していました。


林近くの散歩道、
頭上を大きな黒い揚羽がふわふわと飛び、
木の枝葉にとまりました。


翅を広げると10cm近くはありそうな体長、
尾状突起はなく、後翅にはっきりした白い斑が見られます。
ナガサキアゲハのメスです。
南方系の蝶ですが、近年関東でもよく見られるようになっています。
メスがこのように翅を広げて木の葉にとまる姿はたまに見ます。


林縁の草地にイチモンジチョウを見つけました。
黒褐色の地に白い帯がVの字に入るタテハチョウの一つです。
一見ミスジチョウに似ます。


年2~3回の発生があり、
6月ごろに1化が発生します。
翅に傷みの少ないこの個体、2化あるいは3化です。
ほぼ日本全国に分布しています。
都市部での生息は少なく、
都心部ではほとんど見られませんが、多摩地区ではときどき見る蝶です。


やはり9月末日、
花壇の花に新鮮なツマグロヒョウモン♂を写しました。


新鮮なメスもました。
前翅の翅端が黒色とオスとは翅色が異なります。
この体色、毒蝶のカバマダラに擬態しているといわれています。


この後離れてしまいましたが雌雄がニアミス。
ツマグロヒョウモン、パンジーなどの園芸種も含めたスミレ科植物が食草、
野山や公園などに広く生息し、都市部でも見る機会の多い蝶です。

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ダンギクとシモバシラ

2023-12-12 20:00:43 | 花,植物
公園の野草園にダンギクの紫色、
シモバシラの白色の花が咲いていました(9/29)。
花の印象は異なりますが、いずれもシソ科の多年草です。


ダンギク(段菊)、
日本では九州の長崎、鹿児島、対馬に分布、
海に近い、日当たりの良い岩場や斜面に自生する多年草です。
いまは環境の変化により自生地が減少、
環境省レッドデータブックによると絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。


花期は9月~10月、
花色の基本種は青紫色ですが、
白またはピンクの花もあるようです。


そのダンギクにイチモンジセセリが吸蜜していました。
花は咲きはじめ、雄しべの葯がきれいな青色をしています。


ダンギクにキンケハラナガツチバチも来ました。
ダンギク、菊の名がつきますがシソ科植物です。
花はシソ科によく見られる唇形花で、
長い雄しべと雌しべが花弁から突出しています。


チャバネセセリもいました。
茎の葉腋に集散花序をなし、
茎を囲むように花径5~7㎜程度の小さな花を多数咲かせます。
花は下部の花序から順次咲きあがっていきます。


ダンギクの近くにシモバシラの花が咲いていました。
シモバシラは日本の山野で見られるシソ科の多年草、
冬になると枯れた茎に霜柱ができることで名がよく知られた植物です。


シモバシラの花は白色、
いかにもシソ科と思わせる唇形です。
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