行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

カワセミと名月

2023-12-11 20:00:18 | 
9月29日、
600mmの望遠ズームを持ち出して、薬師池公園へ。


久しぶりに池の中頃のとまり木にカワセミがいました。
さっそく600mmで撮影。
少しトリミングをしましたが、大きくきれいに写っています。


嘴が上下ともに黒色、オスの個体です。


ときどき少し移動はするのですが、
とまり木からは離れることなく、
こちらに美しい背中を向けてしばらくとまっていました。


同じような絵になってしまうので、
とまり木の近くの浮島に咲いていたコセンダングサを手前に入れて見ました。
カワセミの羽色は構造色と言われるもの、
羽毛にある微細構造により光の加減で青く見えるのだそうです。


このカワセミ(翡翠)の羽色
光の当たり方によって青色の色味が変わり、緑色にも見えることがあります。
宝石の翡翠は明るい緑色、
カワセミに翡翠の字があてられているのはこんなところからと思われます。
カワセミの羽色、特に両翼の間からのぞく背中の明るい青色は一段と鮮やかです。


9月29日は仲秋の名月でした。
深夜、上天に満月が出てきたので望遠マクロ600mmでねらって見ました。
WBはオート、月が白色に写っていました。
カメラのWB(ホワイトバランス)により写真の色もかなり変化します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

丘陵の山道で

2023-12-10 20:00:22 | 花,植物
9月25日の丘陵の山道散歩にて、
野の花を探して見ました。


ウド(独活)が花をつけていました。
ウコギ科タラノキ属の大型多年草、
若い葉や茎は香りが強く山菜として好まれます。
栽培され、野菜としても流通しています。
野生のものをヤマウドと呼び栽培種と区別することがありますが、同種の植物です。
花期は晩夏から初秋、茎の上部に球状の大きな散形花序を多数つけます。


ナンテンハギの縞模様のある紫色の花を見つけました。
マメ科ソラマメ属の多年草、
この草も若芽は山菜として天ぷら・おひたし、炒めものなどに利用されます。
アズキに似た独特の風味があり、アズキハギやアズキナとも呼ばています。


キキョウ科ツリガネニンジン(釣鐘人参)。
花の付き方や葉がツリガネニンジンとは違うように思いましたが、
ツリガネニンジンには変異が多いそうです。
この草も若菜を摘んで和え物、お浸し、油炒めにし、
太い根茎は刻んでキンピラ、和え物など、山菜して利用されます。


ゲンノショウコ(現の証拠)。
フウロソウ科フウロソウ属の多年草です。
白花と紅花があります。
葉や根を干して粉末にしたものが
古来より下痢止めや胃腸病の薬草として使われています。


カシワバハグマ(柏葉白熊)
山林のやや乾いた林縁などに生育するキク科コウヤボウキ属の多年草です。
花期は9~10月、茎上部の花序に舌状花が無い筒状花だけ花をつけます。
総苞が長い円柱形、総苞片が重なり合い爬虫類の鱗のようでよく目立つ。


アキカラマツ(秋唐松)の淡黄白色の小花を望遠マクロで大写しにして見ました。
キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草、
花弁は無く、花弁のように見える長さ2mmほどのがく片です。


ヤマホトトギス(山杜鵑草)がところどころに花をつけていました。
林下のやや湿った場所などに生育するユリ科ホトトギス属の多年草です。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キバナアキギリ

2023-12-09 20:00:49 | 花,植物
9月下旬から10月初旬、
今年は何ヶ所かでキバナアキギリの花を目にしました。


9月25日、
林縁の草陰にキバナアキギリの黄色の花を見つけました。
キバナアキギリ(黄花秋桐)はシソ科アキギリ属の多年草、
コトジソウとも呼ばれます。


サルビアにどこか似た花です。
調べてみると、サルビアもアキギリ属でした。
サルビアは栽培種ですが、
本種は丘陵や山麓の木陰によく見られる山野草です。


花期は秋、9~10月ごろ、
葉の形が桐に似ていて秋に咲くのでアキギリ(秋桐)、
黄色い花をつけるアキギリなのでキバナアキギリです。
なお、アキギリの花は濃紫色で、
中部~近畿地方に分布し、関東には分布していない日本固有種です。
残念ながら、見たことはありません。


別の場所、何茎かが並んで咲いていたキバナアキギリを見つけました(9/29)。
上3つは望遠マクロで撮影、
これは望遠ズームで少し引いて写しています。


上と同じ花ですが、花弁、蕊をトリミングして大きくして見ました。
上唇の花弁から長く突き出して伸びた紫色の糸のようなものが雌しべです。
雌しべの下辺りに、花弁に隠れるほどの長さで2本並んでいるのが雄しべ、
その雄しべの根元に、紫色の蝶ネクタイのような形で
2つ並んで見えるが花粉を出さない仮雄しべと呼ばれる雄しべです。


ハナアブなどの虫が美しい色につられて仮雄しべに触れると、
連動して雄しべの葯が下方に動き、虫の背中に花粉を付着させる仕組みになっているそうです。
凝った受粉戦略です。


10月になって葉が確認できるキバナアキギリがあったので写して見ました。
この葉が桐の葉に似ているのが名の由来です。
また別名はコトジソウ、
葉が琴柱(弦の音程を調節するための可動式の支柱)に似ているからとのことです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハギの花とウラナミシジミ

2023-12-08 20:00:07 | 花と虫
ウラナミシジミ、
東京では夏の終わりから秋になると姿を現します。
数が多いので、あまり尊重されませんが、きれいなシジミチョウです。


9月21日の多摩川河川敷にて、
今年初撮りのウラナミシジミです。
翅裏の縞波模様が名の由来になります。
まだ発生して間もないようで翅に傷みのない美しい個体です。


9月24日、
民家の崖地から垂れ下がる萩の花にウラナミシジミが数頭いました。
温暖な地域では一年中成虫が生息しているとのことですが、
春から秋にかけてその一部が北上して温帯域に分布を広げます。
そして、関東では9月になると姿を現します。


この個体、産卵しているように見えます。
しかし、ウラナミシジミ、産卵しても、関東では卵でも幼虫でも冬は越せません。
寒さのため死滅してしまいます。
毎年、春から秋に北上しては冬に死滅するということを繰り返しています。
不思議です。


翅の裏面は褐色の地に白い波模様、
後翅の縁にはオレンジ色の模様と尾状突起が見られます。
これは、複眼と触角を模していて、天敵の目を欺くためといわれています。


同じ萩にツバメシジミもいました。
ウラナミシジミより少し小型のこの蝶も、
後翅の縁にはオレンジ色の模様と尾状突起を有しています。


萩の種はミヤギノハギのようです。
枝が長く垂れ下がるのが特徴です。


河川敷の草原に翅を広げたウラナミシジミを探して見ました。
翅表はキラキラと光る青紫色をしています。
この色は雄に顕著でメスは中心部だけが青紫色になります。
コセンダナグサの花にとまり、メスが翅を広げていました。


アレチウリの雄花にとまりオスが翅を広げてくれました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年もツリフネソウが咲きました

2023-12-07 20:00:54 | 花,植物
地元の小さな谷戸地、
2,3年前まであった水田や畑が放棄され、
道も雑草に覆われ、すっかり荒れ地に化しています。
それでも、湿地にツリフネソウが今年も咲きました(9/23)。


朝方に降った雨も止んだので、
そろそろ咲いているころと、
ツリフネソウが自生している谷戸に足を向けて見ました(9/23)。


咲いていました。
湿地の草原にたくさんの赤紫色、
予想どおりにツリフネソウが開いていました。


ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の1年生草本です。
花期は山地では8~9月、低地では9月~10月と記されています。
茎の先端部に花序を伸ばし、赤紫色の横長の花をつけます。
花は長さ3〜4cmで花弁は5個ありますが、
2個が合着しているので3弁に見えます。
そして、萼片は3個、萼片も赤紫色なので花弁が6枚あるように見えます。
少し面倒くさい構造の花です。
萼片の下の1個が大きく袋状になり、先端がクルリと丸まった渦巻状の距になっています。


花横の蕾にできていた水玉にピントを合わせて見ると、
渦巻状の距が水玉の中に閉じ込められるように写っています。
距の先端が渦巻き状に巻くのが本種の特徴、この距の部分に蜜を矯めるためます。
花弁は下の2個が大きく、鮮やかな黄色の斑、紅色の斑点があります。
この斑や斑点でハナバチなどの昆虫を呼び寄せて距の部分に誘導します。
その際、上花弁からぶら下がるように付いている雄しべに触れます。
雄しべは白色で5個、咲きはじめの雄性期には
合着して雌しべを包み込んでいます。


その咲きはじめの花に早くも蜘蛛の糸が見られます。
そして、その糸の先には成体になって間もないジョロウグモ♀がいました。


ホシホウジャクが吸蜜に来てました。
飛翔しながら花蜜に口吻を伸ばすのが得意技のホシホウジャクです。
しかし、ツリフネソウの蜜は花の奥のクルリと巻いた距の中、
飛翔しながら、吸蜜するのは遠くて無理です。
そこで、花弁に脚を置き、頭を突っ込み、長い口吻を伸ばします。
その時、ちょうど頭が雄しべの葯に接します。
ホシホウジャクも受粉を助ける役割を担っているようです。


ホシホウジャクが脚を置くせいでしょうか、
早くも花弁が傷んでいる花がいくつか見られました。
そして、この花、上部の花弁にワカバグモでしょうか、
緑色の蜘蛛が獲物が来るのを待ち受けていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アレチウリの花と蝶

2023-12-06 20:00:03 | 花と虫
河川敷にアレチウリの花があちらこちらに咲き、
何種かの蝶が吸蜜に来ていました(9/22)。


アレチウリ。
北アメリカ原産のウリ科アレチウリ属のつる性1年草、
河原や荒れ地に多く見られる帰化植物です。


アレチノウリは雌雄同株で異花。
雄花と雌花は別の花序につき、
雄花序は長さ10〜15cmで雄花がまばらに咲きます。
雌花序は短く、雌花が頭状に集まって咲きます。
その雄花にチャバネセセリが吸蜜に来ていました。


チャバネセセリ。
イチモンジセセリに似ますが、後翅裏の白斑が小さく目立ちません。
日本各地で普通に見られ、秋により多く発生します。
個体数はイチモンジセセリに比べると少ないようです。


アレチウリ雄花にとまり、
ウラナミシジミ♂が翅を広げていました。


雌花にイチモンジセセリが翅を広げて吸蜜。
縦に裂けた口から口吻が伸びて花に命中しています。


アレチウリの葉にイチモンジセセリがやはり翅を広げていました。
こちらは口吻が口の中に収納されています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雌雄のアオモンイトトンボ

2023-12-05 20:00:10 | 昆虫
河川敷の草原にアオモンイトトンボ。
淡青緑色のもの、鮮やかな濃橙色のものまた連結したものなど、
多数のアオモンイトトンボが撮れたので、
雌雄の分別について、調査、勉強して見ました(9/21、22)。


アオモンイトトンボ♂1。
平地の池沼、水田、湿地などに生息、
北海道を除く日本全国で見られるアオモンイトトンボです。
オスの胸部は淡い青緑色です。


アオモンイトトンボ♂2。
オスの腹部第8、9節が鮮やかな空色をしていることがアオモンの名前の由来とのこと。
どのトンボにも共通することですが、
オスには腹部第2、3節下部辺りに出っ張り、副性器が見られます。


アオモンイトトンボ♀1。
オスとほぼ同色ですが、副性器が見られないのでメスです。
アオモンイトトンボのメスには、
オスとほぼ同じ色の同色型と緑褐色をした異色型の2タイプがあります。


アオモンイトトンボ♀2。
これも同色型のメスと思われますが胸部が水色です。
同色型のメスには胸部が淡緑色ものから水色ぽいものまで幅があるようです。


アオモンイトトンボ♀3。
いた場所が薄暗く、ピントがいま一つですが、
胸部が黄褐色で腹部側面が緑褐色の異色型のメスも写しました。


アオモンイトトンボ♀4。
頭部から胸部、腹部上部までが鮮やかな濃橙色、
成熟が進むと上の緑褐色になる異色型の若いメスです。


交尾の写真も撮りたく、翌日同じ場所に行って見ました。
鮮やかな濃橙色のメスと翅に傷みのない若いオスの
雌雄ともに若いカップルが撮れました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

多摩川景色とキクイモ

2023-12-04 20:00:44 | 花,植物
多摩川が徐々に秋景色になり、
河川敷の草花も秋仕様となってきました(9/21)。


工事が終わり、
入れるようになったので久しぶりに多摩川右岸河川敷に。
是政の堰の真ん中でバスを釣る人の姿がありました。
裸の若者がいた真夏とは水の流れそして色が違います。


土手の斜面のとことろどころに
キクイモが黄色の花を咲かせていました。


キクイモ(菊芋)はキク科ヒマワリ属の多年草、
北アメリカ原産で世界中に分布を広げている植物です。
夏に菊に似た花をつけ、地下に芋(塊茎)をつくるので菊芋、
この芋、食用になります。


是政橋の下にもキクイモが咲いていました。


土手下の草原、野菊の手前にツユクサが青い花を開いていました。
ツユクサ、この時期になると、
昼過ぎになっても萎まずに花開いています。


薄紫色の小さな花、アレチノハナガサ(荒地花笠)が咲いていました。
クマツヅラ科クマツヅラ属の南アメリカ原産の帰化植物です。
草丈が1~2mほどになる多年草で、
河川敷や埋め立て地などに生育しています。


アレチウリ(荒れ地瓜)がところどころで咲いていました。
ウリ科の大型ツル性1年生草本で、
北米原産で特定外来生物に指定されている帰化植物です。
河川敷には外来植物が多く見られます。
雌雄異花の草、写真は雄花です。


エノキグサ(榎草)。
道ばたの草原などに普通に見られるトウダイグサ科の1年生草本です。
葉がエノキに似ているので榎草。
花期は8 ~10月、まず雄花が穂状に着き、
その基部に編み笠様の総苞に包まれた雌花がつくおもしろい花の構造をいています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キツリフネとカラスノゴマ

2023-12-03 20:00:30 | 花と虫
9月20日の長池公園にて。
カラスノゴマ、キツリフネ、ヤブツルアズキなどの黄色の野花たち、
そして、珍しく木の上で鳴いていたコジュケイを望遠マクロで写しました。


カラスノゴマが黄色い花をつけていました。
関東地方以西の日本各地に分布するアオイ科の1年草です。


花期は8~10月。
葉腋に1つずつ、花の中央から仮雄蕊が長く突き出た花をつけます。
花柄の長さ1~2cmで、花弁は5個。


つるを伸ばしてくるっと巻いた鮮やかな黄色の花がいくつか咲いていました。
アズキの原種とされるヤブツルアズキの花です。


7月ごろからポツンポツンとは花がついていたキツリフネですが、
開花時期になり、あちらこちらにたくさんのいい花をつけていました。
花期は夏から秋、葉の下から細長い花序を伸ばして、
3~4 cmほどの横長で黄色い花を釣り下げるように咲かせます。


キツリフネ(黄釣船)はツリフネソウ科ツリフネソウ属の1年草。
花の形はツリフネソウに似ますが、
花色の他に、花が葉の下につくこと、
距の先が巻かずに垂れることがツリフネソウとは異なります。


ツリフネソウを写していると、
近くから「ピュー、ピュー、ピュー」と大きな鳴き声が聞こえてきました。
なんだろうと探して見るとエゴノキの枝にコジュケイの姿を見つけました。
近づいて、花を写していた設定のまま180mmの望遠マクロで撮影。


地上にいる姿はよく見るコジュケイですが、
樹上にいるのを見たのは初めてかも知れません。
地上では草に隠れてよく見えない蹴爪がはっきり確認できます。
オスの個体です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マクロレンズでヒガンバナ

2023-12-02 20:00:44 | 花,植物
早くも12月になってしまいましたが、
今日は9月20日に写した小さな群生のヒガンバナ(彼岸花)。
望遠マクロで、蕊や花びらにピントを合わせて見ました。


今年は9月も真夏の温度、
9月10日が過ぎても、花茎が伸びなかったヒガンバナです。


それが彼岸近くになって、急に伸びたようで、
9月20日の長池公園の里山地区、
小さな群生地が真っ赤になっていました。


望遠マクロを持参していたので、
手前の花を前ぼけにして蕊にピント、
画面いっぱいに濃色の赤色の世界をつくって見ました。
そして、背景は黒色になるところを選択。


まだ蕾もたくさんついていました。
この蕾が開くと、花弁が強く反り返ります。


稲穂に実が入った田んぼの畦のヒガンバナも咲き始めていました。
古くに中国から入ったヒガンバナ、
球根に毒があるところから、
ネズミやモグラなどの害獣対策として、昔から水田の畦に植えられていたようです。


白いヒガンバナも咲いていました。
赤いヒガンバナと同じくヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草、
白花彼岸花とか白花曼珠沙華(シロバナマンジュシャゲ)と呼ばれます。


こちらの白花は少し黄色味があり、
花弁の根元にうっすらとピンク色が見られます。
白花彼岸花は赤色の彼岸花と黄色の鍾馗水仙(ショウキズイセン)の交雑種だそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする