はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

なし崩し的なオリンピック

2021年06月22日 | オリンピック

2021/06/22

 

オリンピックは、もうなし崩し的に行われるようですね。そんな気がしてきました。

5月頃には、6月中旬に開催するかどうか最終的に決める、ということでしたね。しかし、尾見会長の提言はスルーされてしまいました。

【尾身氏は、当初の提言には、五輪の「開催の有無を含めて検討して下さい」といった文言が含まれていたと明かした。しかし、菅義偉首相がG7で国際的に五輪開催を表明したことで、「意味がなくなった」として、内容を削ったという。】(東京新聞 6/18)

 

ウガンダの代表選手団が19日、大阪府泉佐野市での事前合宿のため来日しました。

この中の一人がコロナ陽性だったのですが、検査で陰性だった他の8人は濃厚接触者かどうかの判定を受けないまま、6月20日に貸し切りバスでホストタウンの泉佐野市に入りました。

当面は練習を控え、宿泊先のホテルで待機しているそうですが、濃厚接触者にならないのか疑問。

【各国選手団の中に陽性者が出た場合に濃厚接触者がいるかどうかは、政府による空港検疫ではなく、受け入れた自治体の保健所が確認することになっていることが分かった。21日に開かれた立憲民主党などの野党の合同会議で、内閣官房が明らかにした。(大野暢子)】(東京新聞 6/21)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/111914

 

無観客でやるという話だったのに、五輪の観客上限を会場定員の50%以内で最大1万人とすることを決定したそうですが、これも「あれ?」という感じですね。

https://news.yahoo.co.jp/articles/be1f8268d8e7671fa74f9cf83adecd8b8b94391b

「会場に向かう際はともかく、問題は『帰り道』。競技によっては終了時刻が夜11時過ぎになる。観客は終了後、席ブロックごとに時間をかけて順番に退場。すると、頭に『終電』がチラつく観客が、ドタバタと最寄り駅に大挙し“密”ができる恐れがあります」(日刊ゲンダイ 6/22)

更に大会関係者は別枠で、児童生徒の観戦も別枠であるということらしいのです。

 

【選手村での飲酒については酒類の持ち込みが可能となる一方、飲酒は居室のプライベート空間での独り飲みのみ認め、村内の公園、路上など共用スペースでの集団飲酒は不可とする方針が示された。】(中日スポーツ)

これはどうかな、居室で独り飲みできるかなあ。海外の選手はどうだろう。

【東京五輪・パラリンピック組織委員会が、会場で観客への酒類の販売を認める方向で調整していることが21日、関係者の話で分かった。コロナ対策のため、時間帯などに制限を設けるとみられる。】(KYODO)

コロナ対策で、いろいろ安心、安全のために規則を決めましたというけれど、いつの間にか、あってないようなものになっていく気が・・・。

 

選手村居住棟の居室の写真、シンプルですっきりしてますね。

https://www.chunichi.co.jp/article/276087

 

宮本亜門さんのお話。(日刊ゲンダイ 6/20)

〈私が一番心配しているのは、このまま何も論じ合わず、説得することもなく開催したら、国民が「どうせ、何を言っても変わらないんじゃないか」「どうせ日本はいつもこう」「いちいち選挙に行っても無駄」と無気力になったり、心が折れることです。〉

〈私がIOCや五輪関係者への疑問を持ち始めたのは、2016年、リオ五輪に行ったときです。航空機のエコノミー席の周りには、五輪の選手たちが鍛え上げた大きな体を小さく縮め、リクライニングを倒すこともなく座っていた。ところが、トイレへ行こうと近くのビジネスクラスのカーテンを開けると、そこは大宴会場。選手の雰囲気とはかけ離れ、背広を着たIOCや関係者がワインボトルをいくつも開け盛り上がっていた。〉

〈これは初めて言いますが、東京の招致決定後、あるトップの方とお会いした時、招致が決まった会場で、裏でいかに大金の現金を札束で渡して招致を決めたか、自慢げに話してくれたのです。驚いた私は「それ本当の話ですか?」と言ったら笑われました。

「亞門ちゃん若いね。そんなド正直な考え方で世の中は成り立ってないよ」

 それからです、透明性のない現実の恐ろしさを知ったのは。お金や利権の場所に集まる人はいます。でも、五輪は美辞麗句を盾にした、生半可じゃない利権だらけの集合体だったのです。〉

あとはリンク先でお読みください。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/290718

 

森永卓郎さんのお話(毎日新聞 6/21)

〈コロナ感染が深刻ななかで五輪を開催する「意義」を野党やマスメディアは、繰り返し政府に問いただしているが、いまだに明確な答えはない。私の見立てでは、五輪開催の意義とは、開催で「何かいいこと」がある人たちがいることなのではないか。

竹中氏の五輪開催強硬論は、竹中トライアングルの要として、仲間に利益をもたらす役割をしっかり果たすことから生まれているのではないだろうか。〉

あとはリンク先でお読みください。

https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20210618/pol/00m/010/002000c

 

最近、政治の世界はまずオリンピックありき、で動いているような気がします。

ワクチン接種の促進もオリンピックを行うため、「コロナに打ち勝ったオリンピック」を示すためなんだと思いたくなります。

 

 

コメント
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