2021/06/26
昨夜は紀尾井ホールで行われた角野隼斗さんのピアノコンサートに行ってきました。
紀尾井ホールは全800席だそうで、ピアノコンサートにはこのくらいがいちばん良い大きさですね。
角野さん(かてぃんさん)は、7月12日~23日まで行われる第18回ショパンコンクール予備予選に参加なさるので、その前にオールショパン・プログラムを、ということでした。
こういうコンサートに行くのも久しぶりでした。
ショパンコンクールは昨年10月開催予定でしたが、コロナの影響で今年の7月に行われることになりました。オリンピックもそうですが、この延期の間、モチベーションやコンディションを維持するのは大変なことでしょうね。
5年に1度しかなく、参加年齢は16歳から~30歳までで、若いピアニストにとっては1回1回がとても貴重な機会ですね。
コンサートの感想は、というと、言葉が見つからないのです。まず何か言えるほどには、私自身のレベルが至っていないのです。
もちろん素晴らしい演奏でしたが、単に素晴らしいとか、上手だったというのは浅いような気がします。
ショパンコンクールではどんな演奏を求めているのだろうか、ショパンらしい演奏とは何だろう? そんなことを思いながら聴いていました。
充分に楽しんだ、満足したということは言えます。
ショパンの曲はダイナミックで華麗な曲も多いですが、きれいで繊細で、いつも底流に悲しみがあるように感じられます。
最後の挨拶で「クラシック音楽も先人たちのやってきたことがあって、自分はその肩にちょっと乗りたい」とおっしゃっていたのが印象的でした。
学問、芸術もそうですね。長い間続いてきた先人の蓄積があって、その知識、技術を踏襲したうえで、その先っぽ、肩先に自分らしさ、新しさを付け加えるということでしょうか。
(お写真お借りしています)
第18回のショパンコンクールは書類&音源審査を通過した164名が参加します。日本から31名の参加者があります。反田恭平さんも出場されるそうですよ。
ポーランドのコロナ状況はどうなんでしょうね。
万全な体調で、自分らしい演奏をしてきてほしいと思います。
ONTOMOのショパンコンクールについての解説がわかりやすい ↓
https://ontomo-mag.com/article/column/chopin-piano-competition03/
予備予選はすべて国立ショパン研究所の公式YouTubeチャンネルで配信されるそうです。
https://www.youtube.com/channel/UCSTXol20Q01Uj-U5Yp3IqFg