2019/09/05
昨日は大学同窓会主催の講演会に行ってきました。
大学には、一昨年まで同窓会の委員の用事などで年に数回は行っていたのですが、ここ1年ほど行っていなくて、知らないうちに新しいきれいな図書館ができていました。
さて、講演会の講師は脳科学者の茂木健一郎氏。
テーマは「人工知能の時代に必要な、気付き、きずな、個性の脳力」。
とてもおもしろくて内容も濃かったです。
記憶に残ったことを書きとめておきます。筆記用具を持っていくのを忘れて(悲)メモが取れず、多少記憶の誤りがあるかもしれませんが、自分の覚え書きということで。
・才能とは集中力のこと。それも静かな環境での集中だけではなく、騒がしくて集中できない環境の中でも集中できる力のこと。
才能とは何か。才能と欠点は表裏一体。欠点は裏返せば才能。才能ある人と発達障害の人の脳は働きが近いと思う。
僕は(茂木さん)は落ち着きがないと言われるが、すぐに別のことに集中できる。
偏差値とはペーパーテストの能力、それは真っ先にAIに取って代わられるもの。AIにできないものはなにか。
・成績のいい子とよくない子、どちらが社長に向いているか?
答えは成績のよくない子。成績のいい子は宿題でも自分でやってしまう。成績の悪い子はできる人にやってもらう。適材適所で誰ができるか、どのように頼むか、日頃コミュニケーションを取っておいたりして考える。それは社長に必要なこと。自分でできる子は、自分のほうがよくできると思うから相手を信頼しない、頼めない。
・テーマにあげた「きずな」とは。
たくさんの人と話すことが幸せにつながる。AIにできないのは雑談の能力。今一番必要なのは雑談する力。150人くらいの人と雑談しよう。
質問:話の合わない人、話すのが苦痛な人とも雑談するべきなのか?
答え:まず、どんな人か知るために話を聞いてみよう。
・自分の個性とは?
自分のことは自分ではわからない。人から、あなたはこういう人だと言われたことが自分の個性。直す必要もなく、そのまま受け入れればいい。他人の個性もそのまま受け入れればいい。
ユーモアとは、自分を客観的に見る能力が必要(メタ認知)。自分のことを笑いにすると、外見に自信のない男性もモテる。お笑い芸人がそうですね。
・こどもは親が安全基地になって、自由に好きなことをやらせてあげる。そうすると子どもは好きなことを探求していく。
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たくさんの話をされましたが、固有名詞のお名前の出た方のことは省略。
茂木さんは自由に素直に自分の思ったことを口にする人ですね。1分に1回は笑ってしまいました。ご本人は落ち着きがないとおっしゃるけれど、見ているこちらはその意外性に退屈しないし、根が陽気なんでしょうね。
やっぱり頭がいいなと思った。洞察力、対話力もあると感じました。せっかくこうして話を聞きに来た人々に対して、退屈することなく楽しんでもらうため、おもしろい話をし、いいものを受け取って帰ってもらおうという気持ちを感じました。
たくさんの人と話すことが幸せというのは、なるほどな~と思います。