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涸沼サイクリングロードに咲く黄色い花、背の高い方は去年このブログで紹介したブタナ(豚菜)、そして手前の細かい花はコメツブツメクサ(米粒詰草)、英語でgrain of rice(米粒) clover(詰草)なのでまったくの直訳で帰化したようです。いわゆるクローバー(白詰草)と同じマメ科シャジクソウ属、どんどん蔓延って、道端に延々と続いて咲いています。
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このオオキンケイギク(大金鶏菊)は高速道の法面などでも繁殖しているのが見られ、鮮やかな黄色が綺麗な花ですが、あまりにも繁殖力が強く、在来の植物に与える影響が強いので、「特定外来生物」に指定されて、販売はもちろん栽培することも禁止になりました。20年位前にグリーンアドバイザーの資格をとった頃、工事の際の法面緑化の植物として、タネを敷きこんだシートが商品化されていたのを思い出しました。
また、秋に目立つのがセイタカアワダチソウ(背高泡立草)、これは要注意外来生物でいたるところを黄色に染めて嫌がられています。
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どうも嫌われ者の外来種は、黄色が多いようですが、道端でよく見かけるこのウマノアシガタ(馬の脚形)はキンポウゲ(金鳳花)とも呼ばれ、有毒ですが在来種で、嫌われ者になるほどの繁殖力はないようです。
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似た花でクサノオウ、名前の由来は、黄色の液が出るので(草の黄)、皮膚病に効く薬草という意味で(瘡(くさ)の王)、薬草の王様という意味で(草の王)と、いろいろあるように薬草にして毒草で、日本には昔からあった植物です。
だんだんに己れかがやき金鳳華 中村汀女
豚菜咲く己が名前を知らずして 顎髭仙人