顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

偕楽園の梅不作

2016年06月11日 | 水戸の観光
5日の偕楽園、梅の実の写真を撮りに出かけてびっくり!探しても見つからないくらいの成り方です。今年は開花が早く、開花が早い時は実の成りが悪いと言われているので心配しましたが、案の定9日、10日と行われた梅落としでは、例年の1割程度の収穫(Y紙)だとか、二日間行われる一般販売も、今日11日の1日だけ、それも先着700人が一袋1kg入りを1袋だけという
哀れなことになりました。

通常、梅の実は受粉時期の天候や気温に大きく影響されると聞きました。また成り年の次の年は、不作ということも言われています。ただ今年は実がならなかった分、樹が栄養を消費しなかったせいか、来春の梅の花は勢い良く咲くでしょうということなので、期待したいと思います。
梅で有名な水戸市ですが、食べる梅の生産はとても少ないため、いま水戸市では水戸の梅産地づくり事業に取り組み、栽培、加工、販売と連携して、水戸の食べる方の梅のブランド化を推進しています。この栽培方法が、ジョイント栽培という樹と樹を繋げるという新しい方法で、5年位で成木の収穫を見込めるという画期的なものです。受粉時の防風対策のネットも設置するので、これで栽培不作の年はなくなるかもしれません。

偕楽園を作った徳川斉昭公(烈公)の名前のついた名木、烈公梅にやっと実を発見しましたので、春に撮った花の写真と並べてみました。さすがに実の成る野梅性の梅、良果が結実していました。

青梅や空しき籠に雨の糸  夏目漱石