
ますます感染が広がる新コロナウイルス、医療従事者のみなさんにご迷惑かけないように三密を避け、せめて身の回りで春を謳歌している花たちの写真でも撮っているしかありません。

いつもの散歩コースに黄色い花の群生がありました。
調べてみると、ノウルシ(野漆)というトウダイグサ科の多年草、蔓延る様子で外来種?と疑いましたが、在来種でしかも準絶滅危惧種に指定されているそうです。

なかなか豪華な花です。大きな花弁なようなものは、葉苞という花芽を保護するために葉が変形したものです。

名前の由来は、切ると白い液が出てきて、しかも漆のようにかぶれるということによります。有毒植物に分類されています。

花の形がとても面白い、輪生した5枚の葉の間から出た5本の枝先に、各3枚の葉苞が出て、そこから出た短い枝先にまた各2枚の葉苞が出て、その先にトウダイグサ科特有の花弁のない杯状花序が付きます。

日本の野生のスミレは約40~60種とされ、しかも交雑による変種も数十種あるといわれています。この近くで見られるスミレで多いのが、このスミレ科スミレ、まさしくスミレそのものです。

スミレの中にアリアケスミレが顔を出していました。

同じようにどこでも見かけるタチツボスミレ(立坪菫)、茎が立ち上がり庭(坪)に咲く菫という命名です。

タンポポ(蒲公英)は、繁殖力のより強い西洋タンポポが多くなってきましたが、場所によってはまだしっかりと縄張りを守っている日本タンポポも見かけられます。

見分け方は、花の付け根にある総苞片が反り返っているのが西洋タンポポ、上向きなのが日本タンポポです。

キランソウ(金瘡小草)、遠くから見るとスミレの群落に見えます。別名の「地獄の釜の蓋」のほうが知られています。葉や茎がべったりと地面に付く様子から、または薬効があるので地獄の窯へ行かずに済むから、という命名説があります。