コロナと長雨のせいでしばらくステイホームを遵守していましたが、久しぶりに青空が見えた午後の偕楽園公園をひと歩きしてきました。
桜川の先に見える偕楽園本園は、緊急事態宣言下のため9月12日まで閉園になっています。
ススキに覆われた丸山です。2代藩主光圀公が中国の詩人陶淵明を慕い「淵明堂」を建て、酒を愛した詩人を偲び、堂の壁に猩々(しょうじょう)の絵を描かせたと伝わっています。
仙人の歩くのは公園の端ばかり、草刈りが追いつかないためいろんな野草が顔を出してくれます。
群生しているのはキキョウ科のツリガネニンジン(釣鐘人参)、釣鐘型の花と人参のような根が命名の由来ですが、高山地帯に咲くと何故かハクサンシャジン(白山沙参)と名を変えます。
歩道に咲いたツルボ(蔓穂)です。球根を剥くとツルっとした坊主頭に似ているとか、命名の由来はいろんな説があります。
こちらはヤブラン(藪蘭)、木陰などいたるところで咲いているユリ科ヤブラン属の常緑性多年草です。花言葉は「忍耐」「謙虚」、わかるような気がします。
しばらくの長雨でいろんなキノコがぞっくり出ていました。仙人の判別できるのは4,5種類だけ、名前も可食かどうかもわかりません。
十字に開いたかわいい花、名前にも親しみを感じるセンニンソウ(仙人草)ですが、毒性があり皮膚にふれると水疱ができることもあるそうです。実に白い髭のような毛がつくのが名前の由来です。
花は可愛いのに花や葉茎を切ると悪臭がするので、ヘクソカズラ(屁糞葛)という名前がついてしまいました。
ヤマボウシ(山法師)の実が鈴生りです。食べられますがねっとりとした食感は2個目を摘まむ気にはなれません。ネットではジャムや果樹酒の情報が出ていました。
コブシ(辛夷)の実も林檎のように色付いています。握り拳のような実の形から名前が付いたという説が有力です。
藪の中にキウイが生っていてびっくりしました。川の傍なので種実が流れてきたのでしょうか。1965年頃に北米からフルーツとして輸入された植物が、完全に日本の環境になじんでいます。
公園のメイン通りには、いろんな色のムクゲ(槿)が満開です。
梅林の下を刈った草は、木の周りに円形に積み上げられていました。堆肥や保温のためでしょうか?来年の梅まつりによりきれいな花を咲かせる準備が着々と進んでいました。