裏ユキヒロック

ロックとバイクとラーメンが大好きだ。

運転手さんそのバスに僕も乗っけてくれないか?

2006年03月08日 | ひとりごと・日記
あー、書かなきゃダメかな~。
うー、あんまし書きたくないな~。

というか、姉歯氏の時は「1級建築士とってから偉そうなこと言えよ!」という
自分の中でジレンマがあったので、敢えて話題を反らして
誤魔化していたのですが・・・

今回は2級だから少し思ってることを書いてもいいかな?
(いいとも~!)ということで、ちょっと真面目に話します。
略してマジバナ。

------------------------------------
「本当にそのバスに乗っていいのか?」
------------------------------------

そうです、昨日から話題になってる札幌の構造計算偽造?問題。
率直に昨日のニュース見た感想は、同じ2級建築士として恥ずかしい。
やっぱ2級は2級なんだなーと、頭悪いよなーと。
出来ないことすんじゃねーっちゅー。
「信念」で人殺しの真似していいんか!っちゅー。
幕下が土俵下で、横綱の取り組みに何の物言いつけてんだ!っつー。

あの会見は本来、元請けの(おそらく名前だけの)1級建築士がするべきです。
責任は名前貸してるだけだとしても、当然その人の責任。

2級建築士ごときの弁明の余地なし。

無免許で車運転して当て逃げしてるのと同じだもん。
本人は、ブラックジャック気取りかもしれないけど・・・。
しかも、相当の飲酒運転・・・自分に酔ってる。

おそらく早急に出来る手立てとしては、
「構造計算士」及びそれをチェックする
「構造計算書監理士」という資格が必要なのではないか?

今の建築士の資格では、1級であろうが、2級であろうが、
原付免許しか持ってないのに、
(スクーターを運転する技術や知識しか持ってないのに)
大型観光バスをお客乗せて運転してもいいとなってるようなもので、
資格第一主義というか、資格持ってればあとは自己責任で!じゃ
・・何でもアリ・アリなんだもの。

あくまで、「構造計算」は「計算」でしかないのだけれど、
少なくとも計算の段階で改ざんされるべきではない。
今の構造計算には「無知と打算」という数字が差し引かれてる。

倒壊(逃げる時間なく建物が瞬時に倒れてしまう)と、
崩壊(壊れるんだけど、一定の逃げる時間が確保されてから建物が崩れる)
の違いとか、

実際の複雑な揺れ方をする地震に対して、計算との差はあるので、
本当に今の基準自体に問題はないのか?とか・・・

いくら構造計算書と設計が良くても、実際の施工に反映されなかったり、
コスト削減、利益優先に走り、施工段階で誤魔化しやミスが更に加わる
可能性の方が大きいし、実際、工場生産でないので、あって然り。

耐震優先で過大なコストを費やして、過剰設計、過剰施工ばかり
してていいものか?とか・・・(=環境への配慮もあるし)

様々な疑問はあるにせよ。
せめて、計算書段階で誤魔化して「得=打算」があるようなことでは
身も蓋もない。そういうシステムになってるのが一番問題だと思う。

昔から「先生」と呼ばれる職業には、やっていいことと、悪いことというか、
自分の力量に見合っているか、見合ってないのかとか、
もちろん人命が最優先だという倫理というか、
常識ってのは本人に備わってる、若しくは「そうなろう」という志を
持った人に対して尊敬の念を込めて「先生」と呼んでいたし、
呼ばれた方にも、呼ばれるだけの知識や努力があったはず。
政治家も弁護士も教授も学校の先生も医者も・・・然り。

我々も一昔にくらべたら、非常に厳しい競争の中で、
低予算、短工期の条件でしかも物件減少のため、過酷な条件の物件でも
利潤追求を直接的にその現場で要求される。

ただ、先輩達から教えとして、どんなに苦しくても、
見栄えのする内装などはランク落としても、
「構造だけは勝手にランク落としてはいけない!」と言われてきた。

それは施工者として、絶対に手を染めてはいけない
聖域のような部分だったのです。

「自由競争」という言葉は、「何しても勝てばいいんだ!」の理論でなく、
倫理観とか常識とは何かを問われている。
「自由」って、聞こえはいいけど、
「悪魔と天使の囁きの中で、自分を由(よし)とせねばならない」
だからこそ、「無知は罪」であり、勉強と努力し続ける必要がある。

「構造改革」と「自由競争」がイコールで繋がっている限り、
「水と安全はタダ」だと思っていた日本神話は崩壊してることに
早く気づかねばならない。

なんてカッコイイことは、
「一級建築士取得はライフワークです!」なんてふざけてないで、
少なくとも「一級建築士」をとってから言わなくちゃいけないんですけど・・・。
まずは、勉強しなきゃなー。

土俵に乗ってからじゃないとね・・・何言ってもダメダメ。説得力なし。

会見してる2級建築士の態度には、
自分自身の愚かさが映り込んでる鏡のように見えた。

(実際、顔とか・・ちょっと雰囲気似てるんだけどね
・・・そういうことじゃないでしょ?っつー。)

「人を見たら泥棒と思え!」みたいなのが、
先人達の望んだ日本の未来だったのだろうか?

>ユキちゃん カッコイイー!

カッコイイことは、誰でもいくらでも言えるんだよな。

もうすでに「行き先なら何処でもいい~♪」なんてNO天気な
バスに乗ってしまっていることに早く気づくべきだ。