裏ユキヒロック

ロックとバイクとラーメンが大好きだ。

ホンダイズム

2007年05月29日 | ひとりごと・日記
HONDAのコレクション・ホールです。

4輪や2輪の名車やF1のレース車など多数展示。

モータースポーツ好きなら、一度はおいで~♪
ハァ~ コリャコリャドッコイ♪

・・・歴代のレースクイーンも展示してくれたら、
完璧だと思うのは僕だけでしょうか?

俺たちのあしたのジョー(後編)

2007年05月29日 | ひとりごと・日記
「今日はイケるような気がする!」

全てをこのレースに万全を尽くしてきた
ヨシオ君とヤマガミさんの気迫がそんな気持ちにさせる。

8位までに入れれば、必要なポイントが貰えるのだそうだ。
予選で10位なので、かなり可能性は高い。

車両のチェックを受け、いよいよレース開始。
12周の熱き戦いに挑む。
スタート時点で3つ順位を落とす。
「落とす」と言うより、団子状態のスタートでは仕方がない部分。

ずっと13~14位をキープしながら、
10周目くらいで2位・3位のマシンが接触転倒でクラッシュした。
この事故現場をヨシオ君がうまくかわす事ができれば、
必然的に順位が上がって10位以内に入れるかもしんない!!

「よっしゃー!こっから大逆転だぁーーーー!」

心の中で軽くガッツポーズを決めようとした時、
ヨシオ君がその事故現場でこぼれていたオイルでスリップで転倒・・・。

その後、後続車10台がスリップダウンするという前代未聞の
大事故になってレースは終了した。

「エ~~~~~~!?」

パニックになった場内に「?????」マークが走る。

マシンには少し被害があったが、カウルが壊れたくらいで済んだし、
なにより事故に巻き込まれた全選手が、奇跡的に怪我などを
することがなかった・・・それだけが救いだった。
(上手にコケるのも技術だから、今考えれば
それだけレベルの高いレースだったのだと思う。)

最初の転倒でオイル漏れがあったのだから、
その時点でレッドフラッグで即中止にするべきだったと、
主催者側の落ち度を指摘する声もあったが、
ヨシオ君が転倒した後にしか、レッドフラッグは振られなかったのです。

レースの結果は14位・・・結果は結果として記録されることになった。

欲しかったポイントには、少し足りなかったけど、
どんな結果であれ、気持ちを切り替えて次に挑むしかない。

今回は「もらい事故」ということで、
「自分の努力でなんとかなる」範囲を超えていたので、
次に向けて気持ちを切り替えるしかないのだと思う。
(偉そうにすんません、でも本当は、すんげ~悔しかったッスね!)

事実は小説より奇なり・・・
現実ってのは映画のようにハッピーエンドにはしてくれない
・・・実に「酷」ですね。

ゆっくり・・・撤収作業をしながらクールダウン。


レース場の去り際に、ホンダのコレクションホールに立ち寄った。
バイクや自動車の歴史的名車や、歴代のレースマシンの
展示された建物だ。

このコレクションはHONDA車だけでなく、
各社の車もきちんと一緒に展示されてるところに、
本田宗一郎さんの「夢」
・・・まさにドリームが詰まってるようで好感が持てる。

もともと、バイク一台から始まったHONDAのサクセス・ストーリーと、
ボロRTハインズワークスの背中が重なって見えた。

「夢こそが、私たちのエンジンだ」

ホンダイズムの一言だが、まさにその通り!

今回のレースは残念だったけど、挑戦することをやめない限り、
闘うことをやめない限り・・・夢は必ず叶うのだぁー!
エンジンの炎を消すなぁー!
夢は掴むものなのだぁー!
絶対勝つ方法は、勝つまで絶対やめないことなのだぁー!
元気があればなんでもできるー!1・2・3・・ダァー!

「・・・そんな熱い気持ちで、僕と一緒にホルモンを焼いてみないか!」

打上げは福島県の郡山で、この前のGWに食べて感動した
ホルモン焼き屋さん「元祖 ほるもん道場」に決定していた。
「日曜日だから予約しなくても大丈夫でしょ?」
って行ったがタイミングが悪かったようで、6人座れる席が
空いていなかった為、暫しパチンコ屋さんで時間を潰す。
パチンコをあまりというか、まったくやったことのない
ボロ監督が2千円で爆裂。

「その運を・・・レースに使えよ~!!」・・・の大合唱

でも・・・本日のホルモン焼きが美味すぎたから許す!(笑)

そして全員で「ウメ~~~~~~~~~!」の大合唱。
>おまいらヤギか?羊か?

「うん、うん、美味い、旨いよ~、馬すぎるよ~♪」
>馬刺しが有名な福島、馬も馬い。

物凄い煙で店内がちょっとしたボヤ騒ぎな状態になる頃には、
お腹も満腹、満腹。
あれだけ食って飲んでお勘定はなんと!?ひとり5500円。
「値段も安すぎ・・・す、す、素晴らしィ~~~~~!」

前回もそのキュートな笑顔にオジさん達のハートを
鷲掴みにしていた、このお店の看板娘、
[ホルモン界のハニカミ天使]こと、アンナちゃん(高2・17歳)に、
「また来るよ!おじさん達・・また来るからね~!」
もう高校生くらいの子を見ると「自分の娘」とまでは言わないが、
美しい花を愛でるような感覚なのです。

~俺たちもいい加減、オジさんになってしまったよな~

店を出るとバイト終わりのアンナちゃんと一緒になった。
お母さんが迎えに来てるとのこと・・・よくよく考えると、
お母さんの方が年近いんじゃないのだろうか?

「悪い男に捕まっちゃだめだよーーーーーーー!」

思わず・・・ホルモンの中心で愛を叫ぶ!(笑)

帰りの車中ではすっかり寝てしまい、飲まずに運転してくれた
ユウジ君とハジメちゃんには感謝、感謝。
無事に新潟に帰還したのは、深夜2時。
まるまる23時間遊び呆けてしまったが、
大人が命がけでやってる遊びってのは凄い。

すでに、それぞれの新しい月曜日を迎え、
それぞれの日常に戻っていくことになるのだが、
ヨシオ君をはじめ、ボロRTハインズワークスから、
心の奥にバイクレースという「夢のカケラ」を
心のポケットに入れてもらっていて、
時々、そのポケットに手を挿し入れては、
カタチや温度をニヤニヤしながら確認しながら、

「まさに・・・・The Power of Dreams 」

そんなわかったような、わからないようなことをシミジミと
呟いたり呟かなかったりするのです。

そして僕は確信していることがひとつだけある・・・

「俺たちの明日のジョー」は、きっと夢を掴むだろう。

その姿を僕達は「め」のあたりと書いて
目(ま)のあたりにする日も近い。

(おしまい)

俺たちのあしたのジョー(前編)

2007年05月29日 | ひとりごと・日記
「日曜日、3時に迎えに行くから~!」

・・・これは午後でなく、午前3時のこと。(w

「日曜の朝」と言うより、「土曜の夜中」って方がピンと来る。
番組の宣伝でよく使う手法を用いれば、
「土曜 夜27時 ONAIR! DON'T MISS IT!」なのです。

今日は、仲間のオートバイ・レースを応援に、
そのレース監督のボロ君をはじめ、いつものツーリング仲間でもある
オタケ・ハジメちゃん・ユウジ君とおいらの5名で向かうは、
栃木県の茂木にあるHONDAの作った鈴鹿に次ぐ
日本屈指の大きなサーキット場「ツインリンク・モテギ」だ。

「日本屈指のサーキット場だ。」

・・・なんて偉そうに言ってますが、僕は初めて行くのです。
更に言えば「行く」というか、「連れて」ってもらうんだけど・・(笑)

昨年、生まれて初めて友人達のバイクのレースを見て、
あまりにも感動してしまい、以前から欲しかった単車の
免許取得に揺り動かされてから約一年。

その友人のオートバイ・レースチームの名は
「ボロ RT ハインズワークス」

数年前から新潟の海岸線にある
小さなレース場からスタートしたと言う
このレースチームは、福島のエビスサーキットで鍛え、
とうとう、この「ツインリンク・モテギ」の大きな舞台をメインな
ステージとして、更に大きなレース出場するための
ライセンスの取得を視野にステップアップを続けてきた。

「お~!ここがモテギ?・・・でっか~!」

出発は1時間遅れの4時近くになってしまったが、
順調に東北道の高速を飛ばして福島を経由して栃木入りし、
この大きなサーキット場に到着したのは
午前8時ぐらいだったかと思う。

すでに車内で、
「ネットで買いすぎて賞味期限が切れそうだから持ってきたわ~!」
っていう韓国のお酒 マッコリなどを、
ラッパ飲みしつつ、オートバイの聖地入り前に
身を清めようと体内のアルコール消毒を済ませていたため
正確な到着時間は不明。
(にしても・・・朝からマッコリ~ 美味し!
ヨーグルト・テイスティーなので忙しい朝にぴったりです!)

朝から眩しすぎる太陽。

少し風があって、気温は上がってるのだろうが、山の清清しい
5月の風は気持ち良かった。
きちんと整備されたサーキット場ってのは、
外国の野球やサッカーのスタジアムみたいな雰囲気
(いや、行ったことないけどさ~)

広い駐車場にビッシリと並ぶワゴン社には、
福島のエビスサーキットで出逢った人種とは、
もうワンランク上のコアなバイク人間達が、
過酷に「闘いに挑むぞ!」という緊張感に満ちていた。
どちらかというとアットホームで草野球的なエビスサーキットに比べると、
このモテギは社会人野球のリーグ戦のような雰囲気だった。

「どうせ命をかけて闘うなら・・・舞台はこっちだろうな~」

ラベルが違うというか、レベルが違う感じ。
ピリピリとも違うんだけど、寡黙な「本気と書いてマジ」な
バイクに賭ける静かな情熱の炎があっちこっちに
花畑のように燃えてる感じなのです。
浮ついた感じがないと言いますか、闘争心という獣の臭いが漂う。

「応援に来た!」っても、もう素人な僕等が
酔っ払いながらピットに入ってお手伝いできるような
世界ではないのです。
そんなことをしたら、逆に失礼なくらいの神聖な空間だった。

それに我が「ボロRTハインズワークス」は、
スポンサー企業がついてる訳でなく、
まったくの個人チームだが、今年から専属のメカニックを
年間契約で頼んでいるのです。
(もともと、レースで走っていたレーサー経験もあり、
その後、ホンダのサテライトチームでもメカニック
そして、鈴鹿の8時間耐久に参加していた元プロ野球選手の
定岡のチームのチーフメカニックだったそうです。)

そのメカニックのヤマガミさんと、
長身レーサーのヨシオくんがタッグを組んで今年のモテギに賭けていた。
(監督であるボロ君でさえ、すでに蚊帳の外の感じもある)

その姿はまるで、「あしたのジョー」のようで、
ヨシオ君の矢吹ジョーと、ヤマガミさんのとっつあん・・・!

この週末は金曜日から乗り込んで、この日曜日の試合の為に
調整を重ねてきた。
グリーンの映えるKAWASAKIのマシンも、ひとつ大きな舞台の中で、
誇らしげでもあり、また、緊張してるようにも見えた。

なかなか、声を掛けたくとも掛けれないような雰囲気、
軽口のひとつやふたつでも言って、少しでもリラックス
して欲しいのだが、目の奥が笑ってないのがわかる。

朝飯の弁当を食べてる姿を見ていても、
おかずだけしか食っていない。
手付かずのご飯に、その緊張感が伝わってくる。
(元々ただの小食らしいけど・・・)

夕方のレースまでかなり時間があったので、
広い会場を案内してもらったり、アメリカンな大きなバーガー屋さんで、
ランチを食べたりした。
今回のレースはメインのコースをショートカットするため、
サーキット場って言われてイメージするような観客席などは
使われていなかったが、立派なメイン・ピットに吃驚。

施設の中には、他にHONDAのコレクション・ホールや、
アメリカンなバーガーショップ、ショッピングセンター、
子供達も遊べるゴーカート場などもあり、
家族連れで来ても日中、ゆっくり楽しめそうだ。

予選のタイムレコードでは、28台くらいの中で10位という
好成績に期待も膨らむ。
プロや、大きなスポンサーのついたセミプロの選手が
ひしめく中での10位は相当立派な成績だし、
年齢やレース経験からしたら、奇跡的にその才能が
開花してしまっていると思う。
「手を伸ばせは届く所まで来ている!」ってのは素人の僕でも感じる。

「そして・・・これは奇跡ではない!!」

それだけの人一倍・・いや何倍、何十倍の努力の証。

ヨシオ君の努力は本当に頭がさがる。
「好きなんだなぁ~」では済まされないくらいの熱い情熱を感じてしまう。

以前、そんな姿を垣間見たことがあった。

レース用バイクのブーツの金具一個が「こんなのが7000円もする!」と、
自分でホームセンターで買ってきた部品を懸命に
加工して付けてる姿とかを見たら、
「あ~この人は本当にバイクが好きで、本気でレースに賭けてんだな~」
って胸が熱くなった事があった。

レースの影響なのか定かではないが、脳に血が溜まっていて、入院をした時、
お医者さんに「もうレースは無理」って勧告をされてしまったのも
つい最近の出来事なのだが、それを乗り越えての
今シーズンのレース出場である。

きちんと毎年、目標を持ってステップを上げていく。
大人になってしまうと、なかなか出来そうで出来ない。
体力的に言えば、毎年確実に衰えていく年齢のはずなのに、
それと逆行させてくだけの気力と頭脳。
みっちり書かれた「レース・ノート」を覗かせてもらったけど、
一周、一周の記録が細かい字でみっちり書かれていて、
「結局、こういう積み重ねなんだろうな~」と思った。

モータースポーツって機械の性能とかの差はあるにしても、
それ以上にそれを操る人間の方が大きくて、
技術や体力も必要だけど、もっとメンタルな部分が
大きいのだそうです。

「気持ち次第?」

「・・何も努力もせずにやる前から諦めてしまってないか?」

そんな自問自答が浮かんでくる。
昔、好きだったことややってみたかった事、
それをチャレンジすることに、
遅いとか早いとかないのかもしれない。
全ては気持ち次第で、何でも出来ちゃうのだ。
逆に言えば「やるのも」「やめるのも」
・・・どちらも「気持ち次第」なのです。

(つづく)