裏ユキヒロック

ロックとバイクとラーメンが大好きだ。

2007を振り返って④ 音楽編

2007年12月28日 | ひとりごと・日記
毎年、「Best of YUKIHIROCKIN'ON 200○」
というタイトルで邦楽盤と洋楽盤に分けて、
自分なりのフェイバリット集CDを作って楽しんでいますが、
実は、今年はまだまとまり切れていません。

ということで、すんませんが、この音楽編の
リストは来年に持ち越しです。

My心のベストアーティスト2007の
第一位を発表しておきますと、
(邦楽部門だけしか手をつけてないので流動的ですが・・・)

「RADWIMPS」

この人達、若いのに天才です、完璧です。

「何 若者ぶってんだよ?」

という声も聞こえてきそうですが、
ほんと久しぶりにガツンと殴られました。
これからの新しい日本のロックを引率していくであろう
パワーとセンスを感じます。

ロックではないけど、ジャズピアニストの
「上原ひろみ」さんも凄かったですね。
ロックだとか、ジャズの域を軽く超えてる気もします。
新しい音楽が生まれていきそうな予感をもらえます。
YMO世代にも少しだけ当時の感触を思い出す部分も嬉しい。

アルバムで言えば、
忌野清志郎さんの「夢助」も
随分と今年は勇気や喜びをもらった一枚。

くるりの「ワルツを踊れ」も面白かったです。

暗黒大陸じゃがたらや、高田渡さんなど、
古いアルバムの中に、現在性や近未来を感じてしまった
のも今年の収穫だったかもしれません。

洋楽では、FRANZ FERDINAND以降の
流れなのか、80年代回帰のような
ピコピコとアナログシンセ全開の
ディスコ調の「CSS=Cansei De Ser Sexy」や、
「Johnny Boy」も面白かったです。

暮れにきて、最近のお気に入りは、
(こちらもロックでないけど・・・)
Bill Evans & Jim Hallの「Undercurrent」。
あまりの美しさに、ちょっぴり泣いてしまった。

ピアノとギターの二人だけの世界。

張り詰めた空気の高みが
空間を超え、時空を超え、
宇宙の先まで到達してる瞬間が
この一枚に収まってる感じ。

インタープレイっていうらしいけど、
映像が浮かんできて、
一本の美しい映画を観てるような気分です。
イメージを助けるアルバムジャケットワークも素晴らしい。

ビル・エバンスの
「アンダーカレント」を聴くきっかけになったのは、
12月に新潟市内のライブレストラン・ジョイアミーヤでの
HEATWAVE山口洋&リクオさんのギター+ピアノのライブでした。
こちらは、「一生のうちに何度体験できるか?」ってくらいの
音楽の持ってる奇跡そして魔法に立ち会えた
瞬間だっったかもしれない。

総じて、王道と言われるギター・ロック勢が
元気がなかったようにも思えます。
自分の気分や好奇心の方向性、耳の調子のせいが
原因なのかもしれませんけど。
何か停滞してるように思えるのは私だけでしょうか?
今年の話題はZEPの復活とか、
過去の栄光みたいな話だけだったような?

ラジオで誰かが言ってたけど、
音楽はレコード盤やCDなどのモノであって、
未だ所有することに価値があると感じて、
お金を使ってもいいと思ってる世代は
30後半・40代以上だから、その世代にお金を出させるターゲットを絞ると、
おのずと昔のバンドの復活ネタみたいのが手っ取り早いらしい。
アヴリル・ラヴィーンを聴いてる世代は、
音楽を所有する喜びなど感じない。

良い悪いは別として、
もう今までの音楽の商業システムが崩壊してることを、
受け入れていかないと、現状の停滞ムードを打破できないのかもね。

あ?すんません。
偉そうになんだか「わかちゃってる風」な
もの言いになってしまいましたが、何もわかっていません。

とにかく、もっとかっこいいバンドが、
「ドカーン!」と出てきてもらいたいだけなのです。

2008年に期待したい。