裏ユキヒロック

ロックとバイクとラーメンが大好きだ。

エビスサーキット200Km耐久レース レポート 3

2006年06月16日 | ひとりごと・日記
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ロンドンコーリング(@THE CLASH)
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濃霧のため、予選走行が中止。
エントリー順にスタートすることとなった。

突如「おおおぉぉお~」どよめきが漏れる。

スタート前に、よくTVでみるような水着&パラソルの
「レースクイーン」が登場。
スタート前の緊張と合間って、やたらテンション上がりながら、
マシンを囲んで、一緒に記念撮影などを楽しむ。

「嗚呼、来て良かった」 しみじみ。(笑)

>一番は やっぱ そこかよ~♪

レースを手伝ってる女性達ってのも、戦場に咲く一輪の花のようで美しい。
スキー場でのゲレンデで見ると、誰でも綺麗に見えちゃう魔法に似ている。
意外とレースクイーンのような「綺麗どこ」ってのは少なく、
ちょっと庶民的な小柄な女性が多かった。
でも、ああいう場には、百合や薔薇みたいな可憐さより、
スミレのような逞しさの方が似合う気がした。

サーキットの狼(懐かしい)だったか、なんかの漫画でみたような
コース反対側から走ってバイクに乗り込むスタート方式。

「苦手なんだよね~」

と言ってたホテイ(=ヨシオ君)が先行ライダーだ。
どうも走るのが得意でないらしい。
「いちにーさん」「いちにーさん」
元ROCKERのくせして、走り出すスタートのタイミングとれないみたい。

が俄然 好スタートを切って、いきなり2位で好走。

実はこう見えても、(文字なんだから見えてないっつー)
ボロRTは昨年のこの大会で優勝している実力の持ち主。
ただ、耐久レースなので先はまだまだ長い。
何があっても不思議ではないのだ。

何周目かにピット前の直線後のコーナーで、黄色いマシンがクラッシュ。

「あ、立上った! 大丈夫、大丈夫」

イエローフラッグが振られる。(追い越し禁止状態となる)
事故を目の当たりにして少しビビった。

「どうか事故りませんように!!」
祈りながらサインボードを出す
手伝いをさせてもらったりしながら応援をする。

レースは更にヒートアップ。

依然、2位をキープするホテイ君。
霧も更に深まるばかり、違うチームもクラッシュ。
救急車もコースに入ってきた。
ちなみに、救急車がコースに入ってきた時は、
黒いブラック・フラッグが振られるのです。
(イエローフラッグと違い、追い越しは構わないらしい)

隣のピット77番のマシンが首位を走ってる。

ん・・・速い・・強い。

ラップは一周を1分4・5秒をキープし続けてるのだが、
相手は1・2秒づつ差をつけて行く。
だが、3位との差は1周近くあるので問題ない。

1位に追いつき追い越すだけだ。

・・・とここで、ボロ名監督が秘策を打ち出す。

レーサー交替をほとんどチームが半分、つまり50周でピットインして
交替するのだが、我がチームはその交替を遅らせて、
調子の良いホテイ君を多く走らせ続けて、少しでも差を縮める作戦に出た。

53周・・54周・・・55周・・・何処でピットインさせるか?

監督はそのタイミングを計った。

ホテイのタイムは落ちていない。疲れてる様子もない。大丈夫だ。
次でピットインさせ、ヤザワ氏と交替を決めた。

サインボードは「PPPP」(PIT IN)の指示を出し、
ヤザワさんもスタンバイOK。緊張感はピークに達する。

今か、今かと、待ち構えてると・・・

「おーーーーと、ゼッケン69番 クラッシュ!」

まさかのアナウンス。

「え~~~~~!?コケた?」

我がチームは「ロック=69」という縁起の良い
ゼッケンをつけていたボロRT。

ピットインを告げたラスト1周で、ホテイ号のクラッシュの一報。

皆、愕然とし事実確認へ。

タイムを計ってるはじめ君さえ、その場を離れた。

「終った~」

全てをあきらめかけていたその瞬間に

「ブオオオオオオーン」

緑のマシンが僕らのピットに飛び込んできた。

「ホテイ ご帰還!!!!!!!!だぁ~~~~!」

クラッシュしたというので、もう復帰できないくらいの絵が浮かんでいたが、
実際はコーナーを曲がりきれず、少しオーバーランをした形で、
倒れて擦ってはいるものの、本人もマシンにもさほど影響が少なかった。

ただ、泥だらけになったマシンとホテイ君の姿が痛々しい。

「悪りぃ~!!!」

悔しそうに興奮状態でヤザワ選手に告げて交替。

交替したヤザワ号が爆走する。

先行していた分と、立ち直りが早かったため、
辛うじて依然として2位をキープしていられた。
首位とは周回遅れで一周+30秒くらい差をつけられてしまった。

とにかく首位を追うヤザワ号。
ホテイ君とは違って、かなりワイルドな走りで、首位をロックオン。

実際は、3位との差が詰まっていてピット側では冷や冷やしていたが、
順調に好タイムをキープし続けて1位との差は詰まっていった。

いかにも雨の降り出しそうな天候。

ここで最後のチャンスがある。雨に滅法強いホテイ君。
雨が降り出せば大逆転の可能性大。

ふっと見ると、監督自らが懸命にクラッシュした、
ホテイ号を再度レースに出せるよう整え直してる。
いつヤザワ号にトラブルがでてもレースを続けられるように準備しているのだ。

「まだ負けていない・・・雨降ってくれー」

祈った瞬間にラストラン 終了。

結果としては、惜しくも2位。21台中の2位。

「素晴らしい!! そしてお疲れさま!!
すげーよ! あんたらすげーよ!」

涙が溢れ・・はしなかったけど、感動した。

マジに凄いよ。

ピットで最初から最後まで居れたから、少しでも何万分の一でも
「共感」が出来たのが楽しかった。

「いやー、バイクって本当に 素晴らしいですね。」

すっげーよ! ヤザワ氏! 
カッコよかったぜ!ホテイ君! 
そして ありがとう! レースクーン!!!
(ついつい本音が)

いや、違った・・ありがとう!ボロRT!!!!!!!

「みんな おつかレーション!!」

と言ったか言わないなとこでやっと雨が当った。
もう5分早ければなー。勝負ってのは時には残酷。

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