ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

石油ビジネスの行方

2008年05月23日 02時52分47秒 | Weblog
連日の原油価格最高値更新の報道。
米㌦の下落ともあいまって原油価格は予測を超える速度と価格幅で急騰中。

ここにきて今回の原油価格高騰は世界的な需要構造変化に基づくものであるという見解が高まっており、原油価格高騰はあくまでも中期的展望ということですが、高値で定着するであろうという見方が強まっています。

一方では、行き場を失った投機マネーが流れ込んで一時的な投機商品化しているという見解もあります。

いくつかの複合的な要因による原油価格高騰が世界経済を席巻しているわけです。

いずれにしても、資源を持たない我国ではどうにもならない状況となっており、世界的なエネルギー構造の変化の潮流の波間に漂っています。

直近のアメリカでは原油価格暴騰からOPECに対する政治的な対立軸も起きつつあるようですから世界的な政情不安さえも招きかねない状況となってきたようで今後は険悪な状況が発生することさえも予想されています。

日本国内のガソリン価格も200円/㍑に近づくという見解があります。実際の話、どうなるのか判らないといったところです。

景気の先行きも不透明ですし、消費者の立場に立てばこれだけ高い石油製品を消費するとなれば当然節約志向も強くなり減販傾向が顕著となるわけですから石油ビジネスのあり方も変わります。

SSなどの販売業者は減販分の収益を「油外」でカバーすることを目指すことになるはずですが、一方では消費者の財布は締まるわけですから大変です。

余計なものは買わないで安いガソリンを購入するだけなら「セルフ」でといった消費者も増えています。一方SS業者は「セルフでも油外収益」確保を目指しています。

どう考えても、難しい時代です。

今後、日本の石油ビジネスは「システム」で変わるという意見が増えてきました。販売量が増えても業務コストが変わらない業務オペレーションをいかに早く確立することができるかが勝負となるはずです。
販売量が思うに任せない時代ですから、経営オペレーションのコストダウンを図ることがポイントとなっています。

よく考えれば、直売部門や灯油配送など外販に関する部門ではまだまだ収益改善の余地があるわけです。

我々の仕事はその部分をお手伝いさせていただくわけです。
そんなわけで、夜中なのですが、業務改善の提案資料を作成中です。