ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

この先に来るのはフォローの風かな? それとも・・・

2008年05月27日 11時03分20秒 | Weblog
石油業界以外の先見性のある経営者の方が仰っていました。

「ガソリンスタンド業界はこれから面白そうですね・・、」

私は、ビックリしまして
「どうして、そう思いますか?、ガソリンスタンドは現在不況ビジネスの代表みたいなもので大変なんですよ」

彼曰く、
「それでも、値上げがあれだけテレビや新聞で正当性を持って報道されている業界なんて少ないですよ。しかも消費は底堅い。値上げ作業も業界の代表がテレビなどでコメントを出すから一瞬で全国に価格転嫁が告知できる。製造業なんて根拠もなしに元請け会社からコストダウン要求を突きつけられるわけです。しかも、中国などとのコスト競争にさらされているわけですよ・、値上げなんて言い出せない状況です。」

う~~~~~~ん

難しい、問題ですね・、確かにガソリン170円という価格体系はすでに新聞の活字やテレビで報道されていますが、郊外では未だに152円の看板を上げている業者もいる訳で、少しでも安い看板価格を提示すれば何とかなるという考え方なのか、当座のキャッシュフロー狙いだけなのか目的は全く不明です・
あんな業者から先に淘汰されればいっその事、業界も楽になるはずだという見解もありますが、どうも一向に進歩がないようです。

石油業界の厳しい販売競争の根底には「激しい販売競争に勝ち残って、淘汰が進めばあとはきっと楽な時代がやってくるはず」と皆が考えながら、ライバル店と覇を競って頑張ってきたわけなのでしょうが、

このままでは、両方とも疲れ果てて共食い状態のような地域も発生しており、元売り販社や異業種などからの新規参入などの危険さえでています。

他の業界の人が「良い仕事ですね」というのは、前提があるようです。
施設などが安く借りられて、投資金額が少なくて、業務オペレーションを見直して運営コストを軽減化して、投資リスクを回避できたら結構な投資利回りになるはずだという見解のようです。

日本のゴルフ業界を席巻するアコーディアやPGMなどのような外資系企業による運営オペレーションで日本のゴルフ場の運営オペレーションは一気にコストダウンしてプレーフィも急激に安くなっています。一気に生まれ変わって結構なビジネスとしてゴルフ場ビジネスはやっていけるのです。

喫茶店が少なくなって、スターバックスのようなコーヒーショップが急増しています。SSもそんな感じになるのでしょうか?
既に、外資系ではアンテナショップでテストしていますが未だ決定版には至っていないようですね。

既存のオールドビジネスでも全く新しい低コストの業務オペレーションを開発することでそのビジネスは全くニュービジネスに生まれ変わります。

私は、どんな業態とコラボレートするかはともかくとして、やはり「ガソリンも売ってます」といた展開が増えてくるような気がします。

既に、三菱商事石油とオートバックスのコラボレートなどは実現している訳ですが、もっと身近でもっと身軽であるべなのでしょう。

コンビニとのコラボレートもインパクトはあと一歩ですね、

それでは、全国の『道の駅』に併設なんてどうでしょう。
必然性はありそうですが、新鮮さに欠けるかな?

元売りや商社などをはじめ色々な業者が現在すでに新たなガソリンスタンドの業態を模索している訳です。

フリート系の大手でもセールスルームにカップ麺やパンなどの軽食を置く事は珍しくなくなっています。

実は、あるんですよ、目線を変えた決定版のアイデアが・・
もう少し温めて、具体的にフローチャートとしてまとめたいと思っています・

すぐアイデアを真似たりパクるのがガソリンスタンド業界ですから、もう少しまとめてから一気に具現化してみるなんて楽しそうです。

そのうち、どこかで、フィールドテストもやってみたいものですね、

ああ・・・・、SSの空しい「ブランド力」

2008年05月27日 08時45分28秒 | Weblog
たとえ大した販売量でもないサブ店であっても、昔は元売り担当者も大切に丁寧に対応してくれたものですが、最近ではあまり顔をださなくなったと嘆く販売店の社長さん。

時代の変化に気付いてください。
本音では、元売りも「貴方の店は計画中の販社による出店展開の邪魔になるのです」とは言えません。

さりとて、リテールでこれだけ元売り販社同士の販売競争が激化してきては、
軟弱な経営体質で販売力のないのサブ店などにこれだけのマーケットを任せておくわけにもいかないわけで、元売りとしては広い土地を用意して最新型セルフSSを開店させることになります。

昔から、このマークでは「俺のシマだ」と思っていたサブ店の社長さん。
近くにできた
今迄は「自分だけのマーク」だと思っていたマークをあげた立派なセルフSSを見て、本当に情けなそうな顔をして元売りに幾ら文句を言ってみても、始まりません。

こんな事例は全国どこでも珍しくはなくなりました。

マーケット戦略上、元売りにとっては今迄の古い店舗が逆に邪魔になるケースさえ出てきたようで、いくら義理と人情を唱えてみても通用するような時代ではないようです。

座頭市ではないけれど、「ああ、・・・、イヤな渡世だなあ・・」
という事になっています。

未体験ゾーンの石油ビジネス

2008年05月27日 05時15分01秒 | Weblog
石油製品価格はまたまた来月から大幅値上げ、消費者にとっても販売業界にとっても初めての未体験価格ゾーンに突入することになりそうです。

販売する側だけでなく、消費者マインドが大きく変わるはずです。

一部業者は相も変わらず自分の仕入と売価の話題ばかりですが、これから自分が販売すべき価格に驚いているようでは困ります。
少し賢い業者は逆に消費者のマインドと志向について思いを巡らせているようです。

いずれにしても、ここから先は国内需給だけでなく、輸出などの需給調整対応による中間三品の価格体系なども「未体験ゾーン」ということになります。

「万年買い手市場」で土建業者や運送業者に価格で叩かれてばかりで苦労してきた「軽油」。もう、手形取引なんてしている場合ではありません。

重油などクロ物のビジネスも正常なスタンス(収益ベース)に戻りそうです。

とにかく、以前から申し上げているように、ガソリンスタンドの「店頭ガソリン販売」と付随する「油外収益」だけに依存しているようでは甘すぎる時代です。
これだけ高くなれば、来店客数、頻度も相当落ちるはずです。
店頭でお客を捕まえて油外商品を売りつけて稼ごうなんて手法だけでは素人くさくてお話になりません。

中小業者でも、中間溜分や潤滑油など直売部門が強くなければ生き残れない時代です。

要するに、「プロ」の時代です。


タフネスが売り物の私ですが、今回ばかりは参りました。

昨日は近くの病院で精密検査。過去の人間ドックの電子カルテのデータと照合してもらいましたら、やはり・・・、といった感じでした。
もう還暦ですから当たり前ですが、無理をし過ぎたようです。

今回は、本当にたばこも止めましょう。