ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

土曜日の仕事

2008年05月24日 08時04分31秒 | Weblog
当社は基本的に土曜日は休業日です。
しかし、この仕事では休日こそが落ち着いてITに関する知識や技術研鑽ができる「勉強の日」なのです。

今日は石油業界のユーザー様やプレゼンテ-ションでのお客様などから寄せられたアイデア企画や提案事項などを落ち着いて精査しながら整理しています。

このビジネスも開発がなくて販売だけならいいのですが、
こんな状態ですから、開発作業ばかりでいつも「金欠病」状態です。
でも、好きな仕事ですから継続できています。

よく考えれば「開発作業」が大変なのは当然の話です。
我々の「開発作業」とは石油ビジネスでいえば「仕入」に当たるわけです。
よく「仕入がなくて販売だけだから儲かる仕事でしょう?」と言われます。

でも、実際大変な仕事なのです。
アイデアや企画立案、コンテンツ制作というものは「出ないウンコを出すようなものだ」といった方がいらっしゃいますが、
確かに「出ないときには出ない」ものなのです。精神的に苦しくてしょうがない。

ですから、夜中に起きだしては自宅で仕事をしています。
会社よりも自宅での作業のほうが多いのが現実です。自宅が作業場のわけです。

頭が便秘になったらどうにも仕事が進みません。
ですから、クラブを担いで趣味のゴルフ場へ出かけます。

ゴルフ場には仲間がいて、違った視点の話題や緑のフェアウェイを歩くことで気分転換がはかれます。
ウグイスなどのどかな鳥の声を聞きながら気分転換を図れます。

ところが、ゴルフ場でも支配人やら社長と話していると、運営上の業務省力化が話題になり、「コンピューターでこんな事できませんか?」なんてことになってしまいます。

性格なのかすぐに反応してしまう癖があり、苦労と知りつつ開発作業に着手している自分なのです。

灯油受注で使用中のCTIを活用したゴルフ場電話予約システム。
予約管理からフロント受付業務。レストランでの売上処理、
キャディーマスター室のキャディー手配配置業務、
ヤーデージブックの制作、フロント精算処理の合理化、
会員権管理などなど、色々あるものです。
なんでも勉強です。


しかし、こんな状況になってしまったので、ゴルフ場へ行っても仕事が頭から離れません。困ったものです。
おかげで、アプローチイップスが一層ひどくなりスコアは最悪でストレスが一層たまります。

このストレスを解消するためには、また違ったストレス発散の趣味を見つけなくてはならなくなりそうです。
何をしたら、いいのでしょう?

今度は、システムと関係ない「登山」か「アウトドア」などがいいかもしれません。

人間と触れあわなければ、難しい話はないはずです。

山の中に庵(いおり)を結び、仙人のような暮らしをしてみたいと考える昨今なのですが、家内は寒いのと虫が大嫌い。

街のど真ん中の高層マンションの一室で、
開発作業をしながら、どうしたものかと考え中の土曜日です。

系列と石油ビジネスを考える

2008年05月24日 06時11分52秒 | Weblog
『系列』というのは、昔からどんな業界やビジネスにも若干はあるものです。
財閥系などの企業群から広義でいえば人間関係、縁戚、地域性などでも系列は存在しているわけですが、石油業界でいえば当然元売りを中心とした「販売系列」ということになります。

石油業界の「系列」は昔からよく「親子関係」に例えられたものです。
元売りと特約店、特約店とサブ店(販売店)、それぞれが恒例の新年会などでは毎年系列を中心として「共存共栄」を誓い合ったものです。

「あの頃」は日本のガソリンスタンドの成長期でしたので、毎年新しい参加者が増えて意気も上がったものです。
最近では、淘汰や閉鎖の影響で系列からの脱落が急激に増えてさびしい限りだと嘆く経営者が増えています。

時代、時代で商売は変わります。
戦後の「ガソリンスタンド創世記」から「成長期」、そして第一次オイルショック後の「成熟期」から現在の「淘汰期」に入りこの業界も大きく変わっています。

最近では原油価格高騰や暫定税率問題などにより大きく揺れ動いているわけですが、エネルギー転換や環境問題、特に石油価格高騰により省エネルギーの工夫は一段と進むことになるのでしょう。
しかし、まだまだ当分は「石油の時代」は続くはずです。

SSを中心とするリテール石油販売業者は今後石油業界がどうあるべきか?
を考える前に、まず消費者が今後のSSに何を求めているかを改めて模索する事が大切な時期になったようです。

ほとんどの方が「そんなことは、以前からわかりきったことだ」と思うはずです。
しかし、もう一度基本から改めて考えて見る必要があると思います。

地域や多様な消費者に必要とされる販売業者。
色々な業態があると思われます。

やはり競合他社に真似のできない「得意技」を持っている業者は強いですね、経営力ですから、当然「資金力」の要因も大きいわけですが、今後はそれだけではないような気がしています。

昔から(現在でも)、元売り系列は「金太郎飴」のように系列方針に忠実で意向に沿った業者が優等生ということでしたので、「リテール業者の工夫や創造性は弱体化してしまったのが現在の石油業界の弱点である」と自省の念を込めておっしゃる大手特約店の経営者が増えています。

問題は、「石油業界がどうあるべきか?」の時代から、其々が持つ企業の特性を生かして、地域や特定の分野の消費者にどのように支持されるか、
「そのためには自分たちの企業をどう変えていくか?」を考える時代にすでに突入しているわけなのですが、言葉だけで本当にそのことに気づいていない経営者の方も多いわけです。

確かに、揮発油税暫定税率問題と価格高騰により、急激な資金需要が発生しており、この5月末の「資金繰り」はどの企業でも頭を痛めているはずです。

とにかく、この場は頑張りましょう!

創造性と工夫、独自性を発揮することで、すぐそこに、安定した石油業界の今後と未来が見えているような気がしています。

灯油が大暴騰してます。
今年の冬も「雪ん子」が活躍します。

高い灯油です。消費者の皆様にご満足を頂けるような、完璧な供給配送体制の構築が急がれています。灯油配送は消費者満足度の原点です。

消費者は生活に絶対必要な灯油を注文しても充分な配送サービスもできない業者から、油外商品など購入するはずもありません。