ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

遥かなる轍をつけるために

2008年07月29日 10時38分10秒 | Weblog
当社はここ数年、石油業界以外の分野のソリューション開発をということで、色々工夫をしてまいりました。
理屈では経営リスクの軽減なんて分かっていても現実的には現在の石油ソリューションの仕事を軌道に乗せるだけでも大変な苦労でした。

振り返れば、苦労の上にさらに苦労を重ねるような結果となってしまったようです。時間もお金も浪費してしまったように感じていたのですが・・・、
余計なことをせずに石油システムだけで一途に頑張っていたら、もっと楽にしかも早く企業としてビジネスは軌道に乗っていたのかもしれません。

しかし、今こうして完成した新しい事業分野のコンテンツを改めて見直すと、体の底から力が湧いてくるのは不思議ですね。

まだまだ、事業欲が旺盛なおじさんなのです。
気力は充分、体力は太り過ぎでチョッと減退といったところです。

開発に偏ると営業活動が疎かになり、営業活動ばかりでは開発業務が置き去りになってしまうという慢性的なジレンマの中で、ようやく我々のビジネスサイクルも軌道に乗ってきたようです。

種をまいて、芽が出て、水をくれて、肥料を与えて、何年か花が咲きそして散って、それをくりかえしてから、ようやく実がなって、完熟します。

「桃、くり三年。 柿、八年」とはよく言ったものです。

焦らず、力まず、落ち着いて、飽きずに、根気よく、ITビジネスなんてものは外見やイメージと違いまるで農作業のような気の永い仕事なのです。

小手先の技術や知識だけではどうにもなりません。
本で読んだり、テレビで見たような知識を振り回してもどうにもなりません。
汗と涙と血の滲むような努力でつかんだ「ある物」でやっと一つのコンテンツが生まれるわけです。

考えれば、遥かなる道です。

小賢しい知恵を使っての「リスク回避」だけの人生なんて糞くらえ!

通り過ぎてきたぬかるみだらけの厳しくて妥協のない人生路を振り返れば
いつの間にかくっくりと遥かに必死で生きてきた人生の轍(わだち)が見えてきました。

過ぎ去りし人生、人、時、そして置き去りにして失った何か・・・・、

これからも、まだまだ、荒野を目指す。
「一人ぽっちのジンギスハーン」のような
元気なおじさんなのです。