ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

SS企業も、はやく店頭ビジネスオンリーから脱却しなければ・・・

2011年02月07日 09時39分08秒 | Weblog
「SS業界」のパイが縮小する中で、今後のビジネス展開をどうするか・・・・
SS数の減少に伴い、さらに「SS企業のSS店頭ビジネス離れ」の傾向が見えています。

「楽天」などWEBを使った通販ビジネスの普及に伴い、物販のカタチと構成比率が急速に変化しています。
無店舗のWEBビジネスでは、全国どこでも立地条件などを問わずインターネット上でモノが売れる時代です。

テレビを使った無店舗通販の「ジャパネットたかた」なども九州の地方都市から情報を発信しています。

改めて考えると、
「ガソリンスタンド」と云う商売は不動産を確保し、高額な設備投資をして、安売り販売競争に明け暮れて、投資効率の悪い商売ですね。

先日、異業種の「宅配ビジネス」に関する研修会での会話です。
『世の中は、高齢化に伴いハンバーガーまで「宅配ビジネス」の対象となっているわけですが、
危険物で、しかも重くて持ち運びが大変な「灯油」をいまだに店頭で販売している業者もいるのが、
自らを「SS業界」と呼ぶガソリンスタンド業界です。SSとはサービスステーションという意味だそうですが、
消費者からのマーケットニーズをくみ取れないガソリンスタンド業界は御覧のようにどんどん淘汰されています。』

なんとも、ショッキングな会話ですが、
冒頭に切り出された講師のこんな言葉に、異論をはさむ勇気もありません。

開き直って、反論するとしたら、
「それが、今迄のSSという商売なんだ」と云うしかないのが、寂しい限りです。

「待ちの商売」に慣らされた業界が生み出す、
全国各地のシャッター商店街と閉鎖SSのどこに違いがあるというのか・・、
努力と工夫を忘れた商人(あきんど)の慣れの果て・

地方都市にだって、老舗が倒産しても、特産物や自信のある企画商品を全国に向けて、
インターネットを媒体として販売し成功している若手経営者はたくさんいらっしゃいます。

SSでも、
灯油配送を起点とする「宅配ビジネス」を模索し成功している多くの経営者がいるわけです。

SSの店頭フィールドに限定されたビジネスから、一日も早く自らを解放しないとSSビジネスに未来はないような気がしました。

どんな商売でも、「生き残り」は時代に即した消費者ニーズをすばやくくみ取り、ビジネスを原点から見直す事が大切ですね。