ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

情報の「質」の格差

2006年06月21日 09時47分12秒 | Weblog
現在の石油販売業界の状況下は系列販社と言われるものと有力販売業者、独立系業者、一般販売店など業態の区分や見方も色々あるでしょうが、それぞれの立場で情報の「質」や見解も異なっていて個人的な意見を申し上げる事が非常に難しい状況だと思います。

独立系だから業転価格情報が必要なのかといっても、「ある程度」の業者であれば業転業者が集う掲示板などを見ても非常に醒めた目で見ている事でしょう。「ある程度」の基準も問題ですが、とにかく販売ボリュームがあって決済能力があれば仕入れも優位に運べます。中小零細業者が少ない販売量で業転玉を漁って見てもどうにもならない時代なのでしょう。

仕入れを優位に運ぶために絶対販売ボリュームを確保をめざし、安い玉を手当てしてさらに安売りを行う為の手段として業転価格の情報を得ようとしているとしたらすでに「負け組み」と言われても仕方がないのが現在の石油販売業界のように感じています。

昨日は、有力元売の資本系列化にある販売会社で連結対象企業との打合せでした。
有力元売各社はすでに系列化で「灯油販売戦略」を強化しつつあります。
なにか、大きな「流れ」を感じます。

独立系業者にとっては仕切価格も大切ですが、収益の出る販売の仕組みを考えた方が正しいと思うこの頃です。

原稿書き

2006年06月21日 08時57分09秒 | Weblog
毎年石油業界紙の「灯油特集」の原稿を依頼されており今年も準備中。締め切りがあるのであまりギリギリで書きたくない。いままではシステムの仕様などについて書いてきたのだかマンネリになりそうなので今年はシステムと販売戦略について書いてみようかと思っています。

今年は灯油販売戦略に関する問合せが早くて6月から構築を開始している企業も増えている。灯油需給の不安定要因が原因であろうか、前期の灯油は雪ん子ユーザーにとっては大きな収益効果を生み出しており最新ハンディターミナルへのバージョンアップなども進んでいる。

「灯油配送管理システム」自体がようやく業界に定着し認知されてきたことで、これからは第二世代といえるような時代に入る事が明確になってきた。ことしから元売系販社や大手販売会社によるシステム構築が本格化している。他社システムからのリプレイスも増えており、ブームと言えるほどではないが普及が進む事は確実のようである。リースアップによるリプレイスも多いようです。

昨日は東北での打合せ、現在某社の新POSシステムと灯油システムの連動が進行中です、クライアントは過去のハンディターミナルPOSと現在のモバイルハンディを比較してビックリしていました。

IT関連環境と技術の進化で「灯油ビジネス」の可能性はさらに大きく変わってきました。WAN構築による広域展開、顧客管理を切り口とした油外収益ビジネスの宅配新業態展開、さらにはセルフ化による「配送過疎地帯」を狙った積極拡販による現金客の囲い込みなど非常に多彩です。

今後は元売系販社などによる灯油システムを駆使した拡販戦略が全国各地で展開されるはずです。

販売企画も8月中に立案して、9月にインターバル、10月本格スタートのスケジュールが定着しつつあり年々準備対応も早まっているようです。

サイクル

2006年06月20日 08時29分30秒 | Weblog
忙しいだけでバタバタしていた業務もあと一歩で流れとサイクルがなんとか落ち着いてきそうな感じです。今後は業務を整理しながら効率化を図る必要があるでしょう。
今シーズンはこれから忙しくなりそうなので臨機応変な頭の切り替えとスピードが大切です。

体の調子も復調し本日は東北出張です。動けば動くだけ営業の成果が見えてくるのは、自分の仕事が本来のペースを取り戻している証拠であるともいえます。

本日は岩手県盛岡ですから「わんこそば」か「冷麺」でも食べてみようかな・・

システム構築

2006年06月19日 13時55分21秒 | Weblog
灯油販売管理システム「雪ん子」に関して本年度は大手企業からネットワークを前提とした急ぎの構築が多くて嬉しい悲鳴です。営業段階からクロージングまでの時間も早くなっています。昨年までは2,3店舗の小規模な販売業者からの問合せが多かったのですが、灯油販売に対する体制作りも今年あたりから大規模になりだいぶ様相が変わってくるようです。

大手業者ではすでに、販売体制に関する業務フローなども整理されているようですから、夏場から準備に入っている事が判ります。今年から広域展開や販売店を含めての業務集約化が一層進む事になるはずです。

仕組みづくり

2006年06月17日 10時15分16秒 | Weblog
灯油販売システム「雪ん子」はソフトウェアですが、基本的には「灯油で収益を上げるための仕組み」です。実際全国を歩いてみると企業ごとや地域、規模によって「灯油ビジネス」には個性と格差があります。

まず、商品としての「灯油」の位置づけにも大きな差があります。昔から相変わらず慣れの商売を毎年繰り返しているケースが一番多いのですが、自由化後ではホームセンターなど異業種参入セルフ化による店頭現金灯油と配送灯油に分かれての価格戦略が課題でした。ここ数年は「棲み分け」が明確に進みつつあり消費者による価格差の認識も7円から10円くらいで定着してきたようです。

あとは、むしろ販売業者側のモチベーションが課題となっています。「灯油」と「配送灯油」の商品コード区分は当然ですが、最近では「配送灯油の値取り」に対する自信とコスト意識が付いてきたのが灯油販売業者にとって大きな変化となっています。「値取り」を確実なものとして定着させるためには当然のことながら顧客満足度(CS)をいかに高めるかが大きな課題となっています。

灯油に対する消費者調査では価格よりも安定供給や配送体制などに対するサービスが重要視されています。今後販売業者にとっては「配送コストダウン」を前提とする定期配送体制の充実が求められています。燃料転換も叫ばれていますがまだまだ、「灯油」の消費量は根強いものがあります。

灯油配送管理システムが普及して15年以上が経過した現在、昔は単なる「伝票発行機」であったハンディターミナルPOSも現在ではウィンドウズに対応して最先端のIT機能を搭載した強力な販売支援ツールに成長しています。インターネットの活用は当たり前の時代です受注専用電話回線との融合など機能も数年前と大きく変化しており、灯油ビジネスの可能性はさらに拡大しています。

「雪ん子」の最新版モバイルハンディターミナルの機能はすでにSS店頭POS機能と同等かそれ以上の機能を保有しているともいえます。あとは、どのように機能を活用する事ができるかに掛かっています。灯油ビジネスの面白いところは画一的な手法ではなく工夫する事によって劇的な省力化や拡販が実現できるということでしょう。

系列的な拡販手法に慣らされ創造力に乏しかったSS業界にとって、本来は原点であるべき「灯油」も永い間二次的に扱われていたのは事実です。異業種参入やセルフ化などの影に隠れて隙間産業的な扱いであった配送灯油販売ビジネスが今年から大きく変わる予感がしています。

いよいよ、大手販売業者による本格的な灯油販売戦略とシステム構築が開始されています。
昨年度の需給状況や昨今の原油高による影響ともあいまって、灯油による確実な収益体制が見えてきました。ホームエネルギー部門を起点としてビジネスの可能性はさらに拡大する事は確実です。

詳細な構想を明示する事はできませんが、各社が考えているドアツードアによるホームライフビジネスの可能性は石油販売業者の「次の時代」を予感させるものがあります。

今後は、日本のSSも米国のウォルマートようなショッピングセンター併設型などの大型セルフが急増する時代に移ります。すでに、日本型ガソリンスタンドの時代はすでに終わりに近づいているような感じです。

「灯油ビジネス」はSS運営オペレーションとは全く似て非なる「収益の仕組み」なのです。

下痢をしまして

2006年06月16日 08時51分09秒 | Weblog
何か食べ物にあたったのか3日間ほど下痢がひどくて、ひどい目にあいました。
北陸で車両移動中もPAのトイレへ駆け込みながらの苦しい移動、そのうえ大手業者さんで一日2箇所のプレゼンテーションでしたが説明の途中で何度もトイレをお借りして駆け込む状況で恥ずかしいのを通り越して本当に大変でした。
昨日は点滴を打ってもらいようやく下痢だけはストップしました。何とか食べられるようになったので今朝はおかゆを作りました。それでもおなかはまだゴロゴロ鳴っています。
隣の病院の先生の話では「梅雨時は食事に気をつけてください」との事です。やはり、何か食べ物に原因があったのかもしれません。冷蔵庫の中を大掃除します。
お陰で、タバコは一日一箱しか吸いませんでした。体重は5キロも減量しました。

本日は、大手システムメーカーさんと全国に相当数の営業所を持っている都内の大手石油業者でのプレゼンテーション。新規案件ですのでヒアリングからの作業です。全社的な流通統合システムの構築をご検討のようです。
製品価格上昇上昇に伴い販売店向けの「与信限度額管理」や「軽油税納税」、全国に散在する営業所や在庫施設の管理が中心となります。

最近の石油流通業界では、販売手法が「セルフオペレーション」になる事から、営業、流通管理の徹底的な合理化システムの導入が進行しています。

ERPによる基幹統合系システムにより本社管理費の劇的な削減が実現します。

下痢も何とか止まりそうなので出発します。

自由化による価格競争激化

2006年06月13日 09時17分13秒 | Weblog
酒類販売免許が、9月から全面的に自由化されるそうです。
今後はどこのコンビ二でも販売可能となりますから酒屋さんも大変です。

さころで、6月12日の毎日新聞にガソリン価格の記事が出ていました。参考までに、


経済産業省所管の石油情報センターによると、ガソリンの店頭価格の全国平均は、5日現在、レギュラーで1リットル=136円(消費税込み)です。湾岸戦争中の91年1月28日以来の高値が5週続いています。この1年で12円も、値上がりしました。

 Q 値上がりの原因は?

 A ガソリンの原料となる原油が値上がりしたからです。原油価格の国際指標になっているWTI(米国産標準油種)をみると、1年前は1バレル(=約159リットル)当たり50ドル台前半でしたが、今では70ドルを超えています。約2年で倍近く上がり、なかなか下がらない、高止まり状態が続いています。

 Q 高止まりということは、ガソリンもこれ以上は上がらない?

 A そう単純にはいかない事情があります。石油会社は、中東を中心とする産油国から原油を買い、それを精製してガソリンや灯油などを作っています。原油が値上がりすると、その分を上乗せした値段でガソリンスタンドなどに製品を卸しています。
 例えば、最大手の新日本石油は、05年1月から今年6月までの間に、ガソリン1リットル当たりの卸値を合計で25・7円、上げましたが、この間のレギュラーガソリンの店頭価格は全国平均で19円しか上がっていません。よって、原油の値上がりが止まっても、この価格転嫁がもう少し進むまでは、店頭価格の上昇が続く可能性があります。


 Q なぜスタンドは仕入れ値の上昇分を上乗せできないの?

 A 店の数が多く競争が激しいため、「値上げすれば客を奪われる」と恐れて、上げられないのです。近接する他店見合いで価格を決めており、出店競争が厳しい群馬県では、1リットルが131・8円と、全国平均を大きく下回っています。一方で、運搬費用が高い離島を多数抱えた長崎県は144・9円と割高で、地域間格差は広がっています。


 Q 原油価格は2年で倍近く上がったというけど、ガソリンはそこまで上がってないよね?

 A ガソリンには複数の税金がかかっています。店頭価格が1リットル=130円だと、このうち約62円分が実は税金なのです。原油の輸入の際にかかる「石油石炭税」(2・04円)、製品段階でかかる「ガソリン税」(53・8円)、さらに小売り段階の消費税(6・2円)です。これら税金を除いた部分が、原油代(船賃と為替費用含む)、精製費用、国内の運搬費用、石油会社やスタンドの利益となります。ただスタンドの多くは仕入れ値上昇分の転嫁すらできておらず、石油会社も実際は、公表値ほどの卸値の値上げができていないようで、利益はほとんど得られていないのが現状です。


以上のような記事でしたが、どう思われますか?

シーズンオフがトップシーズン

2006年06月12日 10時11分20秒 | Weblog
灯油システム構築は夏場のシーズンオフが構築のトップシーズンです。
ようやく灯油シーズンが終了して一息と言った時期から手を付けて夏の配送量が少ない時期にデータコンバートテストやらハンディPOSの操作を訓練する会社が多いのです。

最近では「定期配送サイクル設定」の配送省力化をはじめ「灯油ポイント制」などによる販売戦略立案などの準備作業もありますからシーズンイン直前ですとどうしても準備が忙しくなってしまいます。

昨年度はどこの会社でも灯油で高収益を上げる事ができたようですが、本年度特にポイントとなるのは販売予測数量の概要把握ではないでしょうか、「雪ん子」のデータベースは前年度の消費者別前年実績をもとに今期の販売計画や仕入調達数量の把握にも大きな効果を発揮しています。

新規導入企業では「受注一元化」を目指してコールセンター(受注センター)の設置が増えています。受注を一元化して、配送スタッフにメールでリアルタイムに配送指示を出すビジネスフォームは無線も不要ですしコスト的にも安いのですが、今年からの道路交通法による駐車禁止対策も課題となっています。配送スタッフを2名にするとコストも掛かります。価格転嫁できるかも問題です。地方都市などでは灯油ローリーに対してある程度の猶予もあるようですが現在ではなんともいえません。

本物のビジネスキャリアが必要な時代

2006年06月10日 07時42分06秒 | Weblog
団塊の世代である私がもしサラリーマンであれば、あと数年で退職なのですが、ありがたい事に特技とキャリアがあるのであと数年は最前線で仕事が出来そうです。むしろこれからの方が忙しくなるのかもしれません。

最近、音信不通であった昔の友達や仲間から相談の連絡が入ります。自営業の友達もいます。今までの業務キャリアを生かして希望を持って再出発する準備をしている友達もいますが、大企業に勤めていても気が付いたら何も特技が無い人間が多い事も現実です。そんな団塊の世代にとっては第二の人生も辛いものになりそうです。

どうも、今まで社内で要領よく楽をしてきた職種の人間ほど気が付いたらキャリアも特技も無い事に気づいて慌てているケースが多いようで童話の「アリとキリギリス」のような状況です。

何しろ2007年度から同世代の人間がいっぺんに退職して組織から放出されるわけですから、我々の世代は受験戦争から再就職まで一生競争にさらされているのです。

まさに高齢者が増えて、少子化が進行するわけで大変な事になりそうです。
我々の仕事は「勝ち組企業」のために省力化による経営合理化を目指すビジネスソリューションの提案ビジネスです。こんな世情を加速させる訳ですから複雑な気持ちです。

今になってみたら、思い切って自分の仕事を開拓するために費やした時間や再出発した事も無駄ではなかったように感じます。私の人生はこれからが勝負です。

濃縮された、結果の出せる仕事が出来るように努力します。