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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

私の目に狂いはなかったー桑田真澄と有次

2013-03-12 19:36:47 | 日記
 新潮社の配布雑誌「波」を書店のカウンターで見つけ、100円と書いてあったので買おうとしたら、無料でもらえちゃいました。

 読んでみると、確かに新潮社の本の宣伝になるような文章が多いとはいえ、川上弘美、津島佑子、いしいしんじ、など最初から軒並み人気作家のインタビューや書評が続いていて、読み応えある雑誌の内容にびっくりしました。

 中でも、「桑田真澄」と「包丁の有次」に関する記載は、(ずっとファンであり続けている私の目に狂いはなかった!)と自分の目の確かさを実証できる文章で、とてもとてもうれしく読みました。

 まずは桑田真澄について、その早大大学院の恩師・平田竹男が書いた「桑田真澄の『パワーポイント』」の文章。
 最近、先生の体罰に関連して、スポーツでの体罰に科学的・学術的に意見を言って、かの橋本大阪市長の見解も翻させて話題を呼びました。そんな彼のバックボーンを作った大学院生時代の真摯な勉強態度、修士過程社会人コースの最優秀論文賞を受けて総代となって卒業したエピソードなど等。(そうだろう、そうだろう、私がファンなのは、こういう彼の素質や人柄を見抜いていたからだよ~)と誇らしく思いました。さっそく新潮社の思惑に載せられて、「新・野球を学問する」(新潮文庫)をアマゾンで注文しちゃいました(笑)。

 包丁の有次は、最近どこかで「名品」として載っていて、(そうでしょう!知る人ぞ知る!)と思ったことが他にもあったのですが、この気持ちが確信になりました。

 私と有次の出会いは、もう30年以上前になりますが、晴海に住んでいた頃に、よく自転車にのって築地に買い物に行き、見つけたのが「有次」の包丁でした。
 若くてお金もなかったのですが、1回買ってそのよさを知ってからは、我が家の包丁は「有次」ひと筋。持ちがよいのと切れ味のよさに惚れ込みました。
 娘や息子も独立した後、築地に連れて行って有次で包丁を買ってあげました。研ぎ方や手入れも丁寧に教えてくれます。

 記事によると、1560年創業の京都の鍛冶屋の15代目が9人の男の子が生まれ、その内の2人を大正時代に東京に出し、大正デモクラシーの中、洋食にあった包丁の需要に応えて鍛冶屋の冲芝家との2人3脚で名品を作るに至ったという。
 京都の「橙」では、有次の柳刃包丁を30年も使って「研いで研いで、ちびてちびて、ペヒナイフになって使ってる」そうだ。

 私の鑑識眼の正しさ、ね、凄いでしょ!!!

 中野耕志の好評価 に続き、なんだか自分の人を見る目に自信を持ってきちゃいましたよ~。

 
コメント (4)
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