今夜の月の出は、20:27。10時頃から、ちょっと覗いて見てましたが、雲が結構いる様子。今夜こそもうダメかな?と思いつつ、夕食の洗い物を終えてちょっと外にでてみると、何と意外にもしっかりお月様が姿を見せてくれていました。
「こんばんわ~~~!」
いい感じですね。でも、決してすっきり晴れていた訳ではないのですよ。写真の撮り方を変えると、こんな具合にお月様を取り囲んでいた雲が姿を現しました。肉眼でも、勿論この雲は見えていました。
カメラというのは不思議なもので、まあボケボケ写真を平気でアップしてしまうど素人が言うのも何ですが、撮るモードを変えると、肉眼で見ている世界と違うものを映し出す不思議な道具です。
当たり前に、人間が見ているものをそのまま切り取ってくれるのが「いいカメラ」なのか、目に見える以上のものを映し出すのを「いいカメラ」というかは一概に言えませんが、その両方を余すところなく簡単に写してくれるカメラが理想?!
ボケた上の写真は、近眼の私がまさに見たお月様って感じなのですが(笑)、これでは月の輪郭もわからない。それにしても、急に思い出したのですが、カメラの歴史もたった50年くらいで随分変化しましたね。
私の父は1960年代にはもうミノルタのカメラを持っていて、家族を撮ってくれていました。一眼レフカメラは贅沢品だったけれど、エンジニアだった父が機械で中指の半分を失った労災補償金で買ったものだったと聞きました。やがて、子ども用カメラも出回って、兄は機関車が好きで写真を撮って、やがて一眼レフを使い、家の改築の時に暗室になるスペースを作っていました。臭かった薬品の匂いを思い出しますね。大学時代に私も兄を真似て軽いオリンパスの一眼レフを買って使ったりしました。ただ、フィルム代や現像代もいるし、そう自由に何枚も今のように撮ることはなかったですね。
そんな私たちが子育てしていた1980年代は、写真のフィルムが高いから2倍の枚数撮れる「ハーフサイズカメラ」というのが流行り、京セラのサムライシリーズを使いました。焼き増し代も高かったので、ネガフィルムを透かしてみて選んで現像を頼んだり苦労しましたね。
我が家にデジタルカメラが導入されたのは、結構早かったです。というのも、懸賞でデジカメとパソコンがセットで当たったんです! 考えると、パソコンがないとデジカメはあっても使えない。だからセットで懸賞の賞品になっていたんですね。ちょうど2000年前後でしょうか。インターネットがどんどん使われ始めた頃でもありました。デジカメではフィルム代がいらないので、写真はいくらでも撮って選んで簡単に自分で印刷できるようになりました。でも、整理が逆に大変になりましたが・・・(苦笑)
その後、コンパクトデジカメは進歩を遂げて、どんどん倍率も性能も向上。デジタルのためホームページに写真を載せられて、私も2004年に自分のホームページを開設。あれから14年。今や、コンデジは携帯やスマホのカメラがコンデジ市場を脅かすほどに高性能になって・・・。この変化がたったの半世紀で起こったなんて、思い出せば驚きですね。
と、長々振り返っている間に、月はすっかり雲のない空で元気になっていました。
このお月様は、明朝9:18まで沈みませんから、どうぞゆっくりと楽しんでみて下さ~い。
今日も1日を無事に過ごせたことに感謝して。明日もいい1日でありますように!