マスコミはどうかしている。まだコロナが収束しておらず、次にまた感染拡大の危険性を孕む冬がやってこようというのに、自民党の総裁選に誰が出るでないのなんて話題ばかりに時間を割いてきた。
そんなのは、推薦人を集めて総裁候補がでた今日からの報道でも十分ではないか。連日報道で大騒ぎにはうんざりだ。それに付き合わされる国民はたまったものではない。
なぜなら、誰が総裁になろうが、自民党の国会議員たちは、岸田も高市も河野も野田も、これまで9年間、安保法制や、共謀罪、沖縄辺野古の工事もごり押しで一緒に進め続けたきた人たちなのだ。「森友・加計問題」でも、「桜を見る会」でも証拠の文書をひた隠し、嘘やごまかし答弁、文書偽造、文書破棄となんでもありの政権を内部で告発することもなく、共に歩んできた自民党議員、しかも幹部たちではないか。
菅首相が最低の支持率になると突然に、「(菅さんはできなかったが、)自分ならこうできる」と偉そうなことを言って登場してきた総裁候補者たちの顔を、よく見てみよう! この全員が、安倍・菅長期政権下で大臣(外務大臣、防衛大臣、総務大臣など)を務めたり、自民党内の三役(政調会長、総務会長など)の要職を務めながら、これまでその発言権を生かすことなく長期政権を支えてきた人ばかりじゃないか!
前回の総裁選挙で唯ひとり「正直、公正」と正面切って言った石破氏は、党内ですっかり干され続け、自分の派閥内からの立候補推薦も得られないまでに内部で潰された。 当時、石破氏のあまりに真っ当うな「正直、公正」の候補としての言葉に対し、「個人攻撃ではないか?」と党内で、石破氏が叩かれ、「人を批判するものではなく、変えることはございません」と弁明する場面があったのをご存じだろうか。とりもなおさず、それは<自民党議員たちが「不正直、不公正」な首相と認めていながら、それを自民党議員のほとんどが容認してきた>ということだろう。石破氏が好きな訳ではないが、あの場面で声を上げられたのが彼の周辺だけだったことは、選挙民の方は是非記憶にしっかり留めておいてほしい。自民党員に「不正直・不公正」にもっと異議を唱えられる議員がたくさんいれば、このように長期にわたっての国会無視や、ごまかし・嘘がのさばることもなく、説明責任を回避して平気な政権が維持されたはずがない。
この4人の候補のいずれもが、長期政権を幹部として支え、「森友・加計」「桜を見る会」などの数々の国会無視の虚偽、ごまかし答弁に、「文書を隠すな、黒塗りはおかしい、やましくないならしっかり調査し、文書は全て開示すべきだ!」と言えなかったこと。そんな人たちの間の総裁ポスト争いなんて、国民の大事なニュースにはならない!と私は思う。
国民にとって大事なのは、それよりも次の衆議院選挙で、もう「不正直・不公正」を是認するような国会議員には、1票も投じられないようにすることだろう。自民党総裁選に無駄な時間を費やし続けるマスコミは、この4候補も支えてきた長期政権の問題点をはぐらかす自民党の作戦に乗っかってはならない。今、マスコミが報道すべきなのは、次の衆議院選で正しい投票行動を国民が行うための正確で間違いのない情報を提供していくことだろう。「自民党が党員そろって、長期政権で何をしてきたか」をしっかり国民に伝えることだ。
さて、そんな中、テレビのマスコミが報道できない情報を届ける「Choose Life Project」が、youtube で、マスコミの総裁選挙報道に一石を投じる動画を流していた。
私は、最近この画面に写っているNPO法人「キッズドア」の渡辺由美子さんに注目している。渡辺さんは、14年前に、外国の子どもの貧困を救う団体はあるのに、国内の子どもたちの貧困が見逃されていることにいち早く気づき、貧困家庭の特に学習支援から手がけ、今はさらに活動を食料、情報提供、相談・・と広げて取り組んでいる人だ。「子どもの貧困」の著書もあり、是非ひとりでも多くの方に読んでほしいと思っている。
一体、日本で今 何が起こっているのか。
自民党の総裁選挙に注目するより、国会が野党の要求を無視して開かれていない事態を重視し、「一刻も早く国会を開いて困っている人たちに手を差し伸べるべきだ」と訴える渡辺由美子さんの話にしっかり耳を傾けてみよう。
正直、前半の途中からもうひとりのゲストの中島氏の総裁選分析が長すぎて、(これじゃあマスコミに似てきたぞ~)と思ったが、そこは飛ばしてでも、是非渡辺由美子さんの話を聞いてみてほしい。
政治は何ができて、何をすべきなのか。日本では投票率がどんどん低くなっていることを直視し、政治が国民の手から離れて進められてしまう怖さを実感してほしい。そして、次の選挙をどう国民全体の選挙にできるのか。ひとりでも多くの人に考えてみてほしい。
<今大事なのは、自民党の総裁が誰になるかではなく、次の選挙で私たち一人一人が、どんな政治家を日本の将来のために選ぶべきなのか>だ。自分の選挙区で選ばれた議員は、国会でどんな発言をしてきたか。汚職や選挙違反はしていないか。
<「国民が、次の衆議院選挙では正しい人を選ぶようにしてください!!!」そう、お月様にお願いしたいな~>
そう思っていると、願いを聞き入れてくれるかのように、月が姿を現してくれた。
日本では、特に若い人たちの投票率が低いという。いろんな世代が、しっかり政治に関心をもって投票することで、よりよい社会を目指したい。渡辺さんは、他のいろいろな団体と応援者と共に「目指せ!投票率75%」という活動も始めているという。そのために、まずはアンケート調査をしたという。
下のポスターをクリックするとアンケート参加や、この呼びかけの意味など書いてあるサイトに飛べるので、是非直接クリックして読んでみてほしい。
日本は民主主義の国。民主主義は、国民が参加してこそ民主主義は進められて正しい社会が築き上げられる。平気で「若者の政治的無関心は悪いことではない」などという麻生大臣が大臣の要職に居続ける「自民党」。その独走に力を与えないような結果を私は望んでいる。
コロナ禍で、政治が自分や自分の大切な人の命にかかわることだと国民は知ったはずだ。0衆議院選挙までに、是非この活動を広げて、次の選挙には多くの国民が、正面から選挙のことを真剣に考えて、行動してほしいと思う。
お月様、力を貸してください。
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上の絵をクリックして見るのが面倒な方のために、要点を纏めたところだけ、下にコピーしておきました。是非、読んでみてください。
日本人の半分は女性だし、世代も20代~100才以上までいろいろな世代がいるのに、今の国会議員の構成が女性は少なく、高齢者が多いのをそのままにしているの、オカシイですよね。