1月は去年、夜空に全員揃って次々に登場した惑星達が、引き続き登場して、冬の快晴の空で楽しませてもらえました。
土星と金星、木星とおうし座、火星とふたご座の絡み合いの変化していく姿を、このブログでもしばらくお伝えしてきました。
さて、今月の惑星はどんな様子になるでしょうか? さっそく順に見ていきましょう。
水星:太陽に1番近いところを回っている水星は、見える時間も短く、光度も低いので肉眼では見づらい惑星です。去年の暮れは、それでもかなり長く姿をみることができましたが、今月は朝から夕方の空へと移動中で夕方に見え始めても低い位置なのでむずかしそうです。諦めましょう。
金星and 土星: 太陽が沈んだ後の夕空に 明るい星をみつけたら、それは金星です。そして、まさに今夕と明日の夕方、月がこの金星に近づいて、フォトジェニックな風景を見せてくれます。土星は金星に比べると暗く見つけづらいですが、今日は月がすぐ上にいて土星を紹介してくれるので、月の下にいる土星を見つけてみましょう。
(いつもは、最後に紹介する土星ですが、今は金星と一緒にいるので、図もあるので一緒に説明してしまいました)
火星 and 木星: 今回は、金星と土星をいっしょに説明しましたが、火星と木星もひとつの図で国立天文台が紹介しているので、
私もいっしょに説明することにします。
「煙草と珈琲とお月様」サイトのlayout3さんが、イナバウアーをして撮影したという美しい木星写真を、25/01/26 昨夜撮った木星とオマケで火星。にアップしてくれていましたが、今は、まさに木星は「イナバウアー」して見る感じです。
上のような図での惑星の紹介は国立天文台でも滅茶苦茶珍しいですが、きっと、担当職員の方が夜8時頃の惑星や月を描くのに、金星と土星の図のように(通常の1方向を見る図ではダメだぁ~、どうしよう!?)と考えあぐねた末、この図に落ち着いたのだと思います。
なにしろ、本当に真上を見上げる感じのところに木星がいるんです。しかも、月さえもこの6日から10日頃はぐっと見上げた天頂近くを通っていくようです。意識してないと両方見過ごしてしまいますね。
木星は金星に負けずに明るく目立ち、火星も地球に1月に1番近い場所にいた後なので、肉眼でも楽に見つけられます。火星はちょっぴり赤味を感じられます。そして、火星は昨日のこのブログのココでも ふたご座にどんな風に近づいてきたかをご紹介したばかり。動きが激しくよく分かります。
というわけで、今月もまだまだ夕方から夜にかけて惑星の動きに楽しませてもらえますね。
あとは、一部地域に限られますが、未明に月が火星を隠してしまう火星食を見られるようです。
北海道は全域でみられるようで、
2月10日の早朝に火星が月に隠される「火星食」が起きます。 これは月が火星の前を通過する天文現象で、今回の火星食では5:16に火星が月の縁に隠れる「潜入」が起こります。 しかし、札幌では5:30に月が北西の地平線に沈むので、火星が再び姿を現すことなく火星食は終了します。
とココで北海道のさっぽろ星空ファンクラブが公開しています。北海道の方、未明ですが、早起きならばぜひ楽しんでみて下さい。
私は、月が未明にしか見られない時以外は2月も朝は6時までしっかりねることにします(笑)