遊木民のアトリエ

現在は農業・木工業
                           

ヒラメとマコガレイのお造り

2006-06-11 | 食品加工(魚介)分室


 昨日行きつけの魚屋さんに行ってきました。

 一昨日の夜は風が強く、時化ていましたので心配でしたが、水揚げはありました。

 左奥がヒラメ、その下がマコガレイ、右奥がヤナギダコ、そしてカツオ(巻き網)です。

 全部で2,000円ちょっとでした。

 都会の方からすれば安いのでしょうね。



 ヒラメとカレイの見分け方です。

 見慣れていれば一目で区別が付きますが、慣れていないと分からないかもしれません。

 魚の腹(内臓がある方)を手前に置き(出刃の刃が当たっている部分)、この状態で頭が左にあるのがヒラメ、右にあるのがカレイです。

 ただし例外もありますが、一般的には上記のとおりです。



 ヒラメとカレイをお造りにすることにしました。

 ヒラメなどをお造りにするときは、5枚おろしにします。

 5枚おろしは難しいと思われるかもしれませんが、白身の魚は身がしっかりしているので捌きは以外と簡単です。

ヒラメのウロコはとても細かいので、丁寧にとります。

 まず背骨と縁側の部分に包丁を入れます。



 表の腹側を骨を削るように包丁を滑らせ、捌きます。



 つづいて背側は腹身が無いので包丁を大きく使います。



 裏側も同じように捌き、5枚におろします。

 肝と白子も当然ゲットです。煮付けると酒の肴として最高です。



 マコガレイも同じように5枚におろしました。



 ヒラメとマコガレイの薄造りです。

 左がヒラメ、右がマコガレイです。奥はカツオの皮付きのお造りです。

 ヒラメとマコガレイの頭の処に添えてあるのが「エンガワ」です。

 ねっとり、コリッとした濃厚な味が楽しめます。

 ヒラメの旬は冬(寒ビラメ)ですが、これからはカレイが美味しくなります。

 当地方で刺身にするカレイはマツカワガレイ(幻のカレイで昨年一度ブログアップしています)、イシガレイ、マガレイ、マコガレイなどです。

 それぞれ、持ち味があり美味しいです。

 お造り以外は、昆布締め、ポワレやムニエル用に下ごしらえしておきます。

 皮と頭や骨はアラ汁にすると濃厚なアラ汁になります。

 また、上記の材料にショウガを加え、酒とミリンと醤油で煮て、冷蔵庫で冷やすと美味しい「煮こごり」ができます。

 ゼラチンを加え、ヒラメの身を置いた型に流すと一品になります。


 マツカワガレイの記事は 2005年8月26日の記事です。

 幻のカレイをご覧下さい。