まえがきは、1997(平成9)年4月4日から始まる。そう、あの小早川毅彦(現・広島東洋カープ打撃コーチ)の3連発(3打席連続ホームラン)の開幕戦、だ。あの試合には「広島を追われた小早川の意地と反撥」だけではなく、やはり「ID野球」の裏づけ(周到な準備)があった、と著者は説く。導入部はそれ。著者の(意図する)「理詰めの野球」が、「天性」だけで闘おうとした「巨人野球」を倒した日。しかし、そもそも「ID野球」とは、「巨人軍から学んだ思想」である、と宣言している。この書は、ここから始まる。
第1章は「巨人軍はなぜ凋落したか」。過去の巨人軍の見直し作業が行われるが、ここで興味深かったのは、松井秀喜(現ニューヨーク・ヤンキース)のこと。ヤクルトスワローズの監督当時、お得意のIDを駆使して、巨人軍の「4番」松井を封じたことが、スワローズの優勝に直結したことを示唆する。松井の苦手のコースは外角(アウトコース)低目。このデータを基本軸に松井攻略法をバッテリーに叩き込んだ、らしい。
そうすると現在、松井がMLB(メジャーリーグ)へ行って、意外に苦戦しているのは、外角(アウトサイド)をワイドに採る、MLBのストライクゾーン故に苦しんでいるのか、と納得する。MLBは無意識のうちに「野村ID野球」を実践していたのか!?
清原VS下柳!? セコンド対決も明暗 (デイリースポーツ)
第1章は「巨人軍はなぜ凋落したか」。過去の巨人軍の見直し作業が行われるが、ここで興味深かったのは、松井秀喜(現ニューヨーク・ヤンキース)のこと。ヤクルトスワローズの監督当時、お得意のIDを駆使して、巨人軍の「4番」松井を封じたことが、スワローズの優勝に直結したことを示唆する。松井の苦手のコースは外角(アウトコース)低目。このデータを基本軸に松井攻略法をバッテリーに叩き込んだ、らしい。
そうすると現在、松井がMLB(メジャーリーグ)へ行って、意外に苦戦しているのは、外角(アウトサイド)をワイドに採る、MLBのストライクゾーン故に苦しんでいるのか、と納得する。MLBは無意識のうちに「野村ID野球」を実践していたのか!?
清原VS下柳!? セコンド対決も明暗 (デイリースポーツ)