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Hanshin Tigers Series 2024

「巨人軍論」を読む(其の弐)

2007-01-02 10:47:51 | Stove League
 第2章は「巨人への対抗心とID野球」。『野村ID野球』の原点は、ドン・ブラッシングゲーム=ドン・ブレイザー氏との出逢い、である。「妻が英語が出来るので」ブレイザー氏と親交を深めることが出来た。沙知代夫人はこの一事だけでも、著者に物凄い貢献をしたことになる。巨人軍が他に先駆けて、<ドジャース戦法>を取り入れて、他球団の追随を許さなかった頃、当時の南海ホークスでは「気合で打て!」の精神野球がまかり通っていた。そんな野球に疑問を持っていた著者は、元メジャーリーガー・ブレイザー氏に「考える野球」を学ぶ。

 後に阪神タイガースの監督(1979~1980年)を務め、現監督・岡田彰布の起用を巡ってフロントと(あるいはマスコミと)激しく対立して、日本における晩年は不遇だった。タイガースファンの印象も(マスコミに煽られて)良くなかった。そのブレイザー氏も一昨年(4月13日)に73歳で亡くなられたが、そのことについての言及がないのが謎、だ。古田敦也(東京ヤクルト・スワローズ)兼任監督に年賀状の1枚も寄越さない、と苦言を呈する著者にしては……と思うが。著者にとっての恩人であろうに。

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