野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

松井稼頭央、好守で貢献!(5日・シェイスタジアム)

2006-05-23 21:56:20 | New-York Mets
 ニューヨーク・メッツが「宿敵」アトランタ・ブレーヴスをHOMEに迎えた3-GAME SeriesのGAME-1。初回に先制を許すものの、その裏3番カルロス・ベルトランがライトスタンドにソロホームラン(6号)! 久々にベルトランの気持ちのいい一撃を見た。
 ダッグアウトに戻って、祝福される彼を見ながら、2004年オフシーズンの争奪戦で、もしニューヨーク・ヤンキースがベルトラン獲得に成功していれば、ジョニー・デーモンは長髪を切ることなく、あのままボストンに残留したかもしれない。人の縁は奇なり、と思った。

 その後「2対2」の同点。【6回表】アトランタが1-OUT1塁でジェフ・フランコーアが盗塁! キャッチャー「弱肩」ポール・ロデューカの送球は3塁側に大きく逸れるが、素早く捕球して左腕でタッチするセカンド松井稼頭央。間一髪「OUT」の判定。松井を指差して、賞賛するロデューカ。
 微妙なタイミングで、「OUT」を宣告されたフランコーアも苦笑いしていたが、とにかく松井のプレーが良かった。タッチしたグラブを高々と掲げて、あの大きな目で自信たっぷりに球審を見た松井。VTRで見れば、フランコーアのタッチの方が速く見える。これは松井の『演技賞』モノ。日本での10年のキャリアは伊達ではない、ことを証明した。

【6回表】に2点を勝ち越したアトランタが【7回表】にも2点を追加して「6対2」。尚も1-OUT2,3塁でブライアン・ジョーダンの放った打球は前進守備のセカンドの横! 松井が横っ飛びで追いついて、いい判断で2塁ランナーを追いつめ、3塁手に送球。3塁手がホームに送球して、3塁ランナーを封殺。これもいいプレーだった。素晴らしい、松井稼頭央

【7回裏】ニューヨークもベルトラン、4番カルロス・デルガドのタイムリー、6番クリフ・フロイドのタイムリーで「6対5」1点差。さらに7番ザビアー・ネイディーが敬遠された後、1-OUT満塁で打席には8番・松井。痺れる場面、だ。
 プレッシャーの掛かる場面だ。しかし松井は地元ファン(47,720人)の期待に応えて、センター前ヒット! 「6対6」同点に追いついて、試合は延長戦へ突入。もし、松井の一本が無ければ、ニューヨークは敗退していたかもしれない。

【延長11回表】アトランタは伏兵ウィルソン・ベテミットのソロホームランで1点を勝ち越すが、その裏ニューヨークも6番フロイドの一撃(HR)で再度追いつき、【延長14回裏】5番デヴィット・ライトのウォーク・オフ(サヨナラ)ダブル(2塁打)で「8対7」の勝利。
 時計は12時を回り、スタジアムの電光掲示板には「GOOD MORNING FUNS!」。【延長14回】4時間47分の死闘を制したニューヨークは、着々とチャンピオンチームの覇道を歩もうとしている。その中で好守にチームに貢献している松井。素晴らしい! の一語だ。

松井稼が貴重な同点打、メッツ14回の激闘制す (MAJOR.jp)