野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

松井稼頭央、一人蚊帳の外からの脱出!(10日・シチズンズ・バンクパーク)

2006-05-25 21:08:08 | New-York Mets
 再びROADに出たニューヨーク・メッツは「2位」フィラデルフィア・フィリーズと「首位攻防」3連戦(5月9日~11日)。緒戦を「4対5」で落とした「首位」メッツは左腕エース、トム・グラヴィンを立てて、必勝を期す。
 初回2点を先行した後、その裏1-OUT後、2番チェイス・アトリーを歩かせるが、3番アーロン・ロワンドをショートゴロ。(ショート・ストップの)ホゼ・レイエスのトスを素手(ベア・ハンド)で受け取った(セカンド)松井稼頭央がチャージ(スライディング)を巧みに避けながら1塁へ送球して、ゲッツー! 見事なプレーだった。

 その松井。【2回表】0-OUT1塁で第1打席が回ってきて、ここはウォーク(四球)を選んで、9番グラヴィンのサクリファイス(犠牲)バントで2,3塁。1番レイエスは倒れたものの、2番ポール・ロデューカがライト線にダブル(2塁打)を放って、2者還って「4対0」。メッツは「2番」ロデューカが効いている。マイク・ピアッツア(サンディエゴ・パドレス)がいなくなった代わりに「いい」キャッチャーを手に入れた。

【3回表】メッツはさらに2点を追加して、松井の第2打席。0-OUT2,3塁のチャンスだったが、ここで浅いセンターフライに倒れて、犠牲フライも打てない稼頭央! この後、9番ピッチャーのグラヴィンが、左「対」左をモノともせずに、左中間を深々と破るダブルを放って、2点追加。さらに1番レイエスがレフトスタンドに2ランホームランを放って、「10対0」。圧倒的なメッツ!

【4回表】早くも第3打席が回ってきたが、あえなく平凡なセカンドゴロ。ここまで「0-2」。スターティング(先発)メンバーの中で唯一人ヒットがない。
【5回表】先頭のグラヴィンがピッチャー強襲、ゴロで抜けるセンター前ヒット! このバッティングが松井に欲しい。打率(AVG).320。これも松井に分けてあげて欲しいが……この後、3番カルロス・ベルトランがセンターオーヴァーの快打(ダブル)を放って、「12対2」。

【6回表】1-OUT1塁で第4打席。初対面のピッチャーにヘルメットを脱いで、律儀にお辞儀していたが、その甲斐なく(?)あえなくボテボテのセカンドゴロに倒れて、ゲッツーこそ防いだが、未だ唯一人ノーヒットが続く松井。律儀な性格はいいが、その性格が禍して、生存競争の激しいメジャーリーグでは適応し切れていないのかもしれない(?)。

 そして巡ってきた第5打席【9回表】フィラデルフィアの“モップアップ”(敗戦処理要員)のフリオ・サンタナからライト前へクリーンヒット! 松井独特の撫ぜるようなスウィングだったが、これでようやく、一人蚊帳の外からの脱出。蚊帳の内に分け入って、2番ロデューカの浅いセンターフライで還って来て、13点目のHOMEを踏んだ。「13対4」メッツ快勝の日。

松井稼、6試合連続ヒット メッツ17安打で圧勝 (MAJOR.jp)