野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

大家、右肩に違和感…(1日・ミラーパーク)

2006-05-10 21:08:54 | Milwaukee Brewers
 良いピッチングと悪いピッチングが交互に巡って来る、大家友和(ミルウォーキー・ブリュワーズ)。6試合目のこの日は「悪い」か? 初回にヒューストン・アストロズの1番クレイグ・ビジオに初球(88MPH)をセンター前にヒットされ、0-OUT1塁。2番ウィリー・タヴェラスも初球にサクリファイス(犠牲)バントして、大家がこれを1塁に悪送球して、2,3塁。やはり……初回から嫌な展開だ。

 3番「主砲」ランス・バーグマンも初球を打って、詰まったショートへのグラウンダー(ゴロ)。3塁ランナーが還って、早くも1点を先制された。コントロールの良い大家だけに「初球を狙え」の指示でも出ているのか? 4番モーガン・エンズバーグも初球のスライダー(84MPH)を打ち上げて、レフトフライ。5番プレストン・ウィルソンは初球を見送ったが、2球目を打って、ショートゴロ。

 しかし【3回裏】ミルウォーキーの「主砲」カルロス・リーに気持ちのいい一撃! レフトスタンド2階席に飛び込む特大のソロホームランで同点「1対1」。【6回裏】には6番・ビル・ホールが左中間に放り込んで、「2対1」勝ち越し。【7回表】にヒューストンに同点に追いつかれるが、【8回裏】0-OUT2,3塁から2本の犠牲フライで「4対2」。最後は守護神デリック・ターンボーで逃げ切った。

 一方、大家は勝ち負け付かず。【5回表】を投げきったところで右肩に違和感を訴え、降板。試合後には「次の登板(6日のドジャース戦)には投げられる」と語っていたが、結局、15日間のDL(故障者リスト)に入ることになった。やはり「悪い日」だったか……ピッチング自体は悪くはなかったのだが。これで当分、大家は観られない。ミルウォーキーにとっても「痛い」だろう。

大家5回1失点も負傷降板 勝敗はつかず (MAJOR.jp)

松井稼頭央の帰ってきた日(20日・ペトコパーク)

2006-05-08 20:18:40 | New-York Mets
 松井稼頭央(ニューヨーク・メッツ)が帰ってきた日。4月20日、サンディエゴ・パドレス戦。場所はペトコ・パーク。あの『WBC』(ワールド・ベースボール・クラシック)の決勝戦が行われた会場だ。そこが復帰戦の舞台。サンディエゴの「1対0」で迎えた【3回裏】松井の今シーズン第1打席は巡って来た。

「2-1」からの4球目だった。マウンド上には、サンディエゴのエース、『WBC』でもUSA代表のスターター(先発)を務めたジェイク・ピーヴィー。インサイド低目の89MPH、これを振り抜いて、打球はライトフェンスを直撃! 右中間方向に転々と転がる間に松井は既に2塁ベースを蹴っている! どよめくスタンド。驚くべき俊足だ。さすがに3塁を回ったところでは、脚が縺れそうになったが、キャッチャーのマイク・ピアッツアのブロックの間に左足を突き刺して、ホームイン! ランニング(インサイド・ザ・パーク)ホームランだ! 

 3塁側ダッグアウトでは、デヴィット・ライトが指を3本指し示して、これが松井の3年連続開幕戦(初打席)ホームランであることを同僚のポール・ロデューカに確認している。そのダッグアウトに笑顔で帰還する松井。こんな笑顔の松井を見るのは久しぶり、だ。笑顔が弾けている。これが復帰第1戦。大きなアピールになった。今後の爆発を予感させる快挙だった。

 試合は【3回裏】にサンディエゴが勝ち越して、「2対1」で推移していたが、【8回表】47歳の超ベテラン、代打フリオ・フランコがライトスタンドに起死回生の逆転2ランホームランを放って、「3対2」。メジャーリーグ最高齢ホームランの新記録が出た。ダッグアウトに還って、今度は松井に両肩を揉まれて祝福されていたが、その目は潤んでいるように見えた……この試合には二人の男のドラマがあった。

松井稼ランニングHR! 3年連続初打席アーチ (MAJOR.jp)

大家、ハドソンに投げ勝つ!(25日・ミラーパーク)

2006-05-06 21:18:07 | Milwaukee Brewers
 良いピッチングと悪いピッチングが交互に巡って来る大家友和(ミルウォーキー・ブリュワーズ)。5試合目のこの日は「良い」か? しかし相手は「強豪」アトランタ・ブレーヴスのエース、ティム・ハドソン。「強敵」だ。3回まで両投手の投げ合いで「0対0」。試合が動いたのは【4回表】ブレーヴスの攻撃だ。

 1-OUT後、左のライアン・ランガーハンズにセンター前に持って行かれ、迎えるは「主砲」『WBC』でも活躍したチッパー・ジョーンズ。「1-2」と追い込んだ4球目だった。左バッターのアウトサイド低めにチェンジアップ(84MPH)を配したが、これを掬い上げたチッパー! レフトスタンドに飛び込む第1号2ランホームラン! 「0対2」先制を許す。

 しかし【4回裏】ミルウォーキーの「主砲」“落球男”のジェフ・ジェンキンスに第4号のソロホームランが出て、「1対2」。【6回裏】にも4番カルロス・リーのタイムリーヒットで同点。さらに大家の投げる試合では必ず「打つ」男、プリンス・フィルダーのタイムリーで「3対2」勝ち越し!

 大家は7イニングスを投げて、ヒット7本を打たれたものの、2失点に抑えて、「4対2」ミルウォーキーの勝利。大家は2勝目(1敗)、前回(20日)跳ね上がった防御率も3.72にまで降下した。これはメジャーリーグ通算46勝らしい。長谷川滋利(シアトル・マリナーズ引退)を抜いて、日本人単独2位。いずれは憧れの人を超える日が来るか? 

大家が2勝目 球種投げ分け無四球 (MAJOR.jp)

メジャーで初対決!大塚vs.イチロー(18日・セーフコ・フィールド)

2006-05-04 20:52:07 | Seattle Mairners
 テキサス・レンジャーズvs.シアトル・マリナーズの同地区ライヴァル対決、第1ラウンドは、セーフコ・フィールド。GAME-1(第1戦)はテキサスがシアトルのスターター、フェリックス・ヘルナンデスを攻略し、7回を終わって、「7対4」でリード。そして【8回裏】のマウンドには、NEWセットアッパーの大塚晶則が上がった。

 ここまで6試合に投げて、防御率(ERA)4.76。決して良い内容ではない。『WBC』(ワールド・ベースボール・クラシック)で見せた快投は影を潜めているのか? この目で確かめてみたい。
 先頭の8番ウィリー・ブルームクイストを2球目のスライダー(84MPH)で打ち上げさせて、ファーストファウルフライ。続く9番・ユニスキー・ベタンコートを「1-2」に追い込んで、インサイドにズバッと91MPHを投げ込んで、見逃し三振! 何を待っていたのか? キューバ人=ベタンコート(スライダーか?)。そして、1番イチローとの対決……

 これがメジャーリーグ初対決。キャンプ(スプリングトレーニング)の地は同じピオリアだったが、昨シーズンまで(ナショナル・リーグの)サンディエゴ・パドレス所属の大塚晶文とは全く対戦がなかった、らしい。グラブには日の丸に「Aki」。『WBC』日本代表、僚友対決! 
 初球(89MPH)を打ち上げたイチロー! 平凡なライトフライ。夢の初対決は1球で終わった。あっけないものだった。この試合、4打数ノーヒットに終わったイチロー。調子はまだ上がっていなかった。

 試合はこの後【9回裏】をテキサスのクローザー、フランシス・コルデロが締め括り、「7対4」。この試合では簡単に3人で片付けたが、今シーズン絶不調のコルデロ。この後、クローザーの座から外され、晴れて大塚が念願のクローザーの座を手に入れる。イチローと今度、遭うときは【9回】のマウンドだ。

イチロー、大塚とメジャー初対決! 城島は音なし (MAJOR.jp)

大家、4回(0/3)5失点KO!(20日・ミラーパーク)

2006-05-02 20:49:31 | Milwaukee Brewers
 良いピッチングと悪いピッチングが交互に巡って来る大家友和(ミルウォーキー・ブリュワーズ)。この日は後者の方だったか……シンシナティ・レッズ戦に先発し、4回途中6失点でKO! 試合も大味な打撃戦になり、「8対12」で敗戦。負け投手にはならなかったものの、スターターの大家がGAMEを作っていれば、の悔いは残る。

【1回表】先頭のライアン・フリールをボテボテのセカンドゴロに打ち取ったものの、セカンドの緩慢な動きで1塁「セーフ」。ここからがケチのつけ始めだった。2番フェリペ・ロペスにはセンター前に持って行かれ、1,3塁にされるが、3番スコット・ハッテバーグを併殺に打ち取り、この間に3塁走者が還って、1点を献上。

【2回表】には先頭のハヴィアー・ヴァレンティンを歩かせ、7番エドウィン・エンカルナシオンにも「0-3」にするが、セカンドライナーに打ち取り、1-OUT。7番ブランドン・フィリップスにはレフト前ヒットを打たれるが、これをレフトのカルロス・リーが後逸! これで1塁走者が還って、2点目を献上。「不運」としか言いようがない。味方に足を引っ張られている。

 しかし【2回裏】その味方が3点を返して逆転! さらに【3回裏】5番ビル・ホールのソロホームランで1点を追加した後、大家の投げる試合では必ず「打つ」7番プリンス・フィルダーがセンター前にヒットを落として、8番ダミアン・ミラーが左中間を深々と破って、2,3塁。ここで9番・大家が初球を弾き返して、前進守備のショートの横を抜くセンター前ヒットで2点目。さらに1点を追加して、「6対3」。ミルウォーキー「絶対優位」の試合展開になったのだが……

 魔の【4回表】先頭のエンカルナシオンを歩かせ、これが痛かった。8番フィリップスに左中間スタンドに運ばれ、「6対4」。2-OUTを取ったものの、2番ロペスを歩かせ、3番ハッテバーグにもレフト前に運ばれる。ここで4番「主砲」アダム・ダンを迎えるが、ピッチャーゴロ。この予想外の結末に大家自身が驚いたのか、これをバブルして、さらに焦って1塁へ悪送球!(日米双方の放送席から悲鳴!)「6対5」になる。

【5回表】先頭のヴァレンティンにライト線を破られたところで降板。4イニングス0/3で自責点は4。防御率(ERA)は3.00から一気に4.09に跳ね上がって、この試合で通算500奪三振は記録したものの、大家には苦いマウンドになった。次は「良い」ハズだ。「次」に期待したい。

大家、5回途中6失点 勝敗つかず (MAJOR.jp)