貴の備忘録

気の向くまま、興味のあることを書いて置く場所。

台南でツーリング

2013-03-27 08:10:00 | 雑感
相変わらず台湾生活が続いているが、つくづくこの国はスクータ天国だと思う。150ccクラスのスクータが街を所狭しと駆け回っており、バイクブーム時代の日本であっても比べてものにならないだろう。
レンタルバイク屋も有るが、台湾で通用する免許証の準備をして来なかったのでスクータを借りるわけに行かず、愛車はコイツとなった。



一応前後サス付きでケツ痛知らず、18段変速で山登りもへっちゃらだが、フロントディレーラが壊れていて6段変速仕様だった。まぁ、南国らしくゆったりと走ればよい。
目的地は安平地区といって台南でも風光明媚な地域らしいが、タクシーで乗り付けるほど高名な観光名所がある訳でなく、行きそびれていた地域だ。ホテルからは15km程なので1時間ほどで着くはず。



街中でたまには自画撮りでもやってみながら、小一時間ほどで台南運河沿いのサイクリングロードへ出た。街中はカオス状態ながら、拍子抜けするほど走りやすい。四輪や大型は二輪の動きを熟知しているようで、譲ったりかわしたりが自然なのだ。
原付や自転車乗りから見れば、日本の方が怖いかも知れない。



凧の屋台が出ていた。洋凧を中国っぽい味付けにしたのか、中国凧を洋凧っぽい味付けにしたのか判らないが、結構良く上がりそうである。



更に進むと、軍艦が見えてきた。



徳陽艦という台湾海軍駆逐艦の記念展示だった。



中に入って見て回れるので早速見学してみた。



主砲は5インチの単装砲。その後ろは対観ミサイルの発射台や対潜魚雷が装備されている。装備は現代的だが、かなり古い艦であることはすぐ判った。ただ、良く整備されていてまだ浮いているし、現役復帰も可能ではないかと・・・



この艦は米海軍ギアリング級駆逐艦「USSサースフィールド」で、第二次大戦終結間際に就役し、1977年に台湾へ売却され2005年退役なので艦齢は60年を越える。



旧日本海軍の駆逐艦雪風も台湾で”丹陽”としても活躍したが、1969年には解体されて艦齢30年足らずに過ぎなかった。雪風は、歴戦の武勲艦なので従軍有無の差だと思いたいが、当時の工業力の差がこんなところに現れているのかも知れない。



艦橋からはこんな長閑な風景が・・・
ツーリングなら先端まで行かねば気が済まないので、チャリに乗ってフラフラ走り出す。



で、先端にあっさり到着。
ここは漁光島で外洋側は砂浜と防風林が格好のBBQ場所となっていて、堤防には釣り人が多い。こんな神社があったりして、なんというか長閑なところだ。



ただ、場違いなのはコレ。二次大戦中の遺構かも知れない。



帰路は、チェーン外れに悩まされ、巨大な神社?に圧倒されながらホテルに帰着した。5時間で35km程のミニツーリングだった。



次回のツーリングは、大空のサムライで名高い台南空の跡地を訪れてみる予定だ。

コメント
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