あんこ盛り後、知人に披露する機会が有ったが、”やっぱりプロはちゃうなぁ”・・・だった。GPz1100の加工済みシートを見せて貰い、早々に手直しすべくGoogle先生に色々相談してみた。
凸凹を隠すには、1) 梱包用発泡ウレタンシートを巻く、2) 高反発ウレタンや低反発ウレタンを被せる、3) 発泡ウレタンスプレーで覆ってから表面を成形しなおすというのが、そのお答えだった。
1)案は失敗。
2)案は材料が近所のホムセンに見当たらなかったので無理。
3)案にそそられたが、ベースが柔いので折れるのではないかとの懸念があった。
発泡ウレタンを使うならベースから成形し直した方が良いと思うが、これでは完全に後戻りが出来ないし、発泡ウレタンスプレーは1回勝負で失敗するリスクが高い。長期間乗れなくなるのは本意ではないので最後の手段に取っておく。
ともあれ、凸凹のあんこをどうにかしないと始まらない。
チップウレタンは加工困難だったし、プロは下地にしか使わないようだが、中にはグラインダーなどを駆使して半円形のシングルシートカウルに成形した記事も有ったので、前回作業はあまりにガサツ過ぎという結論だ。
再び皮を剥いで、成形する方法を模索した。
結果、いくつかコツを掴めばグラインダーで上手く成形できることが分かった。加工後は十分綺麗で仕上の必要性は感じなかったが、プロは更に手で仕上げていくようだし、荒削りはベルトサンダーなどを使うことがあるようだ。
グラインダーの切削材は手元にあったマジックテープ取り付けの60番木工用ペーパを使った。
コツは、ウレタンが面でしっかり接着されていることで、更に撫でるように少しずつ削れば、引っかかって大きく毟れることなく表面だけ削っていける。また、押しつける方向の切削面を使うのとその角度を一定に保つことが重要で、これも毟れ防止になる。もう一つはキックバックを押さえるために、グラインダーを最低速に調速することと、グラインダボディではなくサイドハンドルの根本で支持することだった。
ただ、端部は3mm程度の段差にするのが限界で、色んなスポンジを均一に薄くすることは無理なようだ。段差を感じないほど薄く削れるのは高反発ウレタンだけだ。
元の20mm厚チップウレタンは雑すぎて成形しようがなかったので、新たに大船コーナンで調達した10mm厚の切り売りチップウレタン(m単価647円)で盛り直すことにした。
最初に段ボールで型紙を作りチップウレタンを切り出す。
切り出しはパン切り包丁とハサミだが、どちらも刃にシリコンスプレーをかけ、パン切り包丁で浅く切れ目を入れてからハサミで切れば切断面を荒らさず済む。これもGoogle先生の受け売りだが、刃とウレタンの摩擦を極力減らし切断面の変形を押さえるのがコツだそうだ。
形状は絞らずにタンクのラインに直結し、最狭部は左右15mm近く広くなるようにした。同じものをもう一枚切り出して接着し、3枚目は幅をやや大きめに切断して接着した後、現物あわせで幅をハサミで切り取った。高さは30mmアップで、幅はベースに沿って折れ曲がった厚み分が広がる目論見だ。
最初に少しおろし金を使ったが、やはり荒すぎるので、ひたすらグラインダーで成形した。
一番前側の段差除去に取りかかったが、スプレーノリでは接着強度が足らなかったようで、いきなり毟れ現象で大きくへこんでしまった。G17でウレタンを接着し直して成形したが、やはり端面は余り薄くせず、高反発ウレタンを継ぎ足すしかない。
サイドの面取りは簡単だったが、座面の面出しは一番手間が掛かった。着座面はなるべく平面に保ちたいが、オリジナルの傾斜にうまく繋げないと不細工になる。マジックで側面に目安を書いて、少しずつ削って確認しながら面を出した。
次第に慣れて上手く削れるようにはなったが、少しでも気を抜くと毟れたりキックバックであらぬ所を削ってしまう。暑いわ、すさまじく粉が舞い散るわ、腕が疲れるわだったが、休憩も取らず一心不乱に削りまくった。前後の段差は高反発ウレタンを継ぎ足して補ってある。
装着してみると、やはり気になるのはサイドにあんこ無しの部分が出来たことだ。最初から分かっていて、前後端と同じように高反発ウレタンで埋めるつもりだったが、いい加減疲れたしシートを張れば分からないと思い対策はしていない。
この詰めの甘さがどう出るかだが、ダメならやり直せば済む。
失敗作より10mm薄いので前下がりの解消は甘く、シート平坦部はわずかになり幅の拡大も控えめだが、代わりに全体のラインは自然なので修正成功だと思う。
梱包用シートは再利用で、その上から防水用のビニールシートで覆ってシート皮を張った。
防水のビニールは有った方が皮の滑りが良くて張りやすいとの教えが有って追加したものだ。破れないこととチップウレタンの粗を隠すべく良く伸びる園芸用のビニールシートを使ったのが不味く、中で捩れて筋になって現れた。ここはサラッとした薄手のゴミ袋か塗装用の養生シートが良い。
更に梱包用シートも均一な厚さではなく、微妙にボコボコ面が残った。下地が高反発ウレタンや純正スポンジなら綺麗に面が出るので、チップウレタン特有の不均一さが影響しているようだ。
一応、見た目は納得出来るあんこ盛りになったが、やはりプロの仕上げとは差を感じる。
今のベースで2)案の5mm厚くらいのウレタンスポンジで全面を覆い、エッジを上手くすればもっと綺麗だろう。次の手直しはこの辺りが目標だ。
跨がった感じは、足つきが良くなったというのが最初で、次は座面が固くなったのと少し細くなってケツの当たりが変わった。
手直し前とは幅、高さ共に10mm前後のマイナスだと思うが、以外と敏感なものだ。
凸凹を隠すには、1) 梱包用発泡ウレタンシートを巻く、2) 高反発ウレタンや低反発ウレタンを被せる、3) 発泡ウレタンスプレーで覆ってから表面を成形しなおすというのが、そのお答えだった。
1)案は失敗。
2)案は材料が近所のホムセンに見当たらなかったので無理。
3)案にそそられたが、ベースが柔いので折れるのではないかとの懸念があった。
発泡ウレタンを使うならベースから成形し直した方が良いと思うが、これでは完全に後戻りが出来ないし、発泡ウレタンスプレーは1回勝負で失敗するリスクが高い。長期間乗れなくなるのは本意ではないので最後の手段に取っておく。
ともあれ、凸凹のあんこをどうにかしないと始まらない。
チップウレタンは加工困難だったし、プロは下地にしか使わないようだが、中にはグラインダーなどを駆使して半円形のシングルシートカウルに成形した記事も有ったので、前回作業はあまりにガサツ過ぎという結論だ。
再び皮を剥いで、成形する方法を模索した。
結果、いくつかコツを掴めばグラインダーで上手く成形できることが分かった。加工後は十分綺麗で仕上の必要性は感じなかったが、プロは更に手で仕上げていくようだし、荒削りはベルトサンダーなどを使うことがあるようだ。
グラインダーの切削材は手元にあったマジックテープ取り付けの60番木工用ペーパを使った。
コツは、ウレタンが面でしっかり接着されていることで、更に撫でるように少しずつ削れば、引っかかって大きく毟れることなく表面だけ削っていける。また、押しつける方向の切削面を使うのとその角度を一定に保つことが重要で、これも毟れ防止になる。もう一つはキックバックを押さえるために、グラインダーを最低速に調速することと、グラインダボディではなくサイドハンドルの根本で支持することだった。
ただ、端部は3mm程度の段差にするのが限界で、色んなスポンジを均一に薄くすることは無理なようだ。段差を感じないほど薄く削れるのは高反発ウレタンだけだ。
元の20mm厚チップウレタンは雑すぎて成形しようがなかったので、新たに大船コーナンで調達した10mm厚の切り売りチップウレタン(m単価647円)で盛り直すことにした。
最初に段ボールで型紙を作りチップウレタンを切り出す。
切り出しはパン切り包丁とハサミだが、どちらも刃にシリコンスプレーをかけ、パン切り包丁で浅く切れ目を入れてからハサミで切れば切断面を荒らさず済む。これもGoogle先生の受け売りだが、刃とウレタンの摩擦を極力減らし切断面の変形を押さえるのがコツだそうだ。
形状は絞らずにタンクのラインに直結し、最狭部は左右15mm近く広くなるようにした。同じものをもう一枚切り出して接着し、3枚目は幅をやや大きめに切断して接着した後、現物あわせで幅をハサミで切り取った。高さは30mmアップで、幅はベースに沿って折れ曲がった厚み分が広がる目論見だ。
最初に少しおろし金を使ったが、やはり荒すぎるので、ひたすらグラインダーで成形した。
一番前側の段差除去に取りかかったが、スプレーノリでは接着強度が足らなかったようで、いきなり毟れ現象で大きくへこんでしまった。G17でウレタンを接着し直して成形したが、やはり端面は余り薄くせず、高反発ウレタンを継ぎ足すしかない。
サイドの面取りは簡単だったが、座面の面出しは一番手間が掛かった。着座面はなるべく平面に保ちたいが、オリジナルの傾斜にうまく繋げないと不細工になる。マジックで側面に目安を書いて、少しずつ削って確認しながら面を出した。
次第に慣れて上手く削れるようにはなったが、少しでも気を抜くと毟れたりキックバックであらぬ所を削ってしまう。暑いわ、すさまじく粉が舞い散るわ、腕が疲れるわだったが、休憩も取らず一心不乱に削りまくった。前後の段差は高反発ウレタンを継ぎ足して補ってある。
装着してみると、やはり気になるのはサイドにあんこ無しの部分が出来たことだ。最初から分かっていて、前後端と同じように高反発ウレタンで埋めるつもりだったが、いい加減疲れたしシートを張れば分からないと思い対策はしていない。
この詰めの甘さがどう出るかだが、ダメならやり直せば済む。
失敗作より10mm薄いので前下がりの解消は甘く、シート平坦部はわずかになり幅の拡大も控えめだが、代わりに全体のラインは自然なので修正成功だと思う。
梱包用シートは再利用で、その上から防水用のビニールシートで覆ってシート皮を張った。
防水のビニールは有った方が皮の滑りが良くて張りやすいとの教えが有って追加したものだ。破れないこととチップウレタンの粗を隠すべく良く伸びる園芸用のビニールシートを使ったのが不味く、中で捩れて筋になって現れた。ここはサラッとした薄手のゴミ袋か塗装用の養生シートが良い。
更に梱包用シートも均一な厚さではなく、微妙にボコボコ面が残った。下地が高反発ウレタンや純正スポンジなら綺麗に面が出るので、チップウレタン特有の不均一さが影響しているようだ。
一応、見た目は納得出来るあんこ盛りになったが、やはりプロの仕上げとは差を感じる。
今のベースで2)案の5mm厚くらいのウレタンスポンジで全面を覆い、エッジを上手くすればもっと綺麗だろう。次の手直しはこの辺りが目標だ。
跨がった感じは、足つきが良くなったというのが最初で、次は座面が固くなったのと少し細くなってケツの当たりが変わった。
手直し前とは幅、高さ共に10mm前後のマイナスだと思うが、以外と敏感なものだ。