活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

秀英体と本文活字

2011-01-19 23:59:30 | 活版印刷のふるさと紀行

GGGの1階会場に秀英体を使った書籍が並んでいました。そのなかに『田辺聖子全集』もありました。
あれはいつだったでしょう。2~3年前でしたか集英社の文芸の編集長の村田登志江さんと秀英体について話し合ったことがありました。
 ちょうど村田さんが『田辺聖子全集』にかかったときで、本文はゼッタイ、秀英体でゆくと秀英体の座りの良さを論じられました。
「集英社ですものね」とマゼッかえしたものの同感ですから、チョッピリうれしかったし、彼女のように若い編集者で活字書体に関心が強く、造詣の深い人に会うと心強くなった記憶があります。

 昨晩DNP五反田ビルで秀英体100の関連企画トークショー「平成の大改刻の道のり」を聴講してきました。
 今年、100年目を迎えた秀英体は2005年から改刻、つまり、リニューアルにかかっているそうですが、つぎの100年めざしての改刻である以上、トークの中身が電子書籍対応のデジタルにおかれるのは当然ですが、書籍の本文活字としての美しさ、たとえば、岩波の『広辞苑』などにふれてほしいと思うのは私だけでしょうか。
 ちなみに村田さんは神田川大曲塾のメンバーのひとりです。
写真はGGGの会場で書籍のところを撮らせてもらいました。
コメント
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