活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

散歩途中の「明治丸」

2011-06-25 19:18:12 | 活版印刷のふるさと紀行
 私の散歩コースの一つに豊洲から越中島、そして佃コースがあります。
越中島には海洋大学の越中島校舎があり、そこに「明治丸」が展示されて
います。なかなか優美なスタイルの船で、いつも横目で眺めながら、相生
橋の方に向うのが常です。

 明治丸はまだ建造能力のなかった日本政府がイギリスに発注した船で
大活躍をしたあと、灯台の巡視船になったり、商船学校の練習船になっ
たりしたようです。
  
 実は今朝の新聞に小笠原諸島が世界遺産になったと報じられていまし
た。大震災以来の明るいニュースですが、実は日本は江戸時代にアメリ
カやロシア、イギリスなどを相手に小笠原諸島の領有問題でもめていま
した。

 明治新政府になって日本政府の調査団を小笠原に派遣することになり
団員を乗せて父島に向かったのが新造船「明治丸」だったようです。
明治7年に検収され、小笠原行きは明治8年ですからさだめし、ピカピ
カだったでしょう。

 そういえば、この明治丸、大学構内の露天展示ですから傷みが激しく
現在、修復費用の寄付を募っています。
 明治時代の印刷機とか活字鋳造機などを修復や磨きにだしたことがあ
りますがびっくりするほど費用がかかります。まして、大きな船です。
さぞかし、大変な額であろうと思いながら歩を進めた次第です。
コメント
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