物事の無常について仰々しくしゃべり立て、現世の空しさの考察にふける人々を私はあわれむ。われわれは、無常なものを無常でなくするためにこそ存在しているのだ。それは、両者を尊重することを知って初めて可能である。
―ゲーテ「格言と反省」から―
衆議院が解散しましたね。
どうせ何も変わらないなんて思わずに、投票に行きましょう。
変わらない政治を変えるためにこそ、われわれ有権者はいるんですから。
日本で最初の近代的選挙が行われたのは1890年。
この時は満25歳以上の男子で、ある程度の税金を国に納めている者だけが投票することができました。
1925年にこの納税条件は撤廃されますが、新しい条件は満25歳以上の男子ということで、女性は除外されたままでした。
満20歳以上の男女に選挙権が認められたのは1945年。
この間、婦人参政権運動などが盛んになり、多くの人々が選挙制度の改革を熱心に訴えました。
現在でも中東のサウジアラビアでは女性に選挙権はなく、ようやく2015年の選挙から女性参政権が認められる予定です。
現在の日本では当たり前のように認められている選挙権ですが、多くの先人たちの努力と戦いがあって初めて認められた権利なんですよね。
心して行使しないと。