グリーン・レイク・キャンプに湖(レイク)はない。
無実に罪で少年矯正施設、グリーン・レイク・キャンプに連れてこられたスタンリー。
豚どろぼうのひいひいじいさんにかけられた呪いのせいで、何をやってもついていない。
からからに渇ききった湖の跡で、ひたすら「穴」を掘らされるスタンリー。
個性的な少年たちと、横柄な大人たち。
そして猛毒を持つ黄斑(きまだら)トカゲに囲まれて、太っちょでいじめられっ子のスタンリーは果たしてどうするのか?
ちなみにグリーン・レイク・キャンプには緑(グリーン)もほんのちよっぴりしかない。
さて、今回は1999年に単行本として出版され、2006年に文庫化されたルイス・サッカーの*(キラキラ)*『 穴 ―HOLES―』*(キラキラ)*をご紹介します☆
アメリカで発表されたのは1998年。
翌1999年にはニューベリー賞他多数の賞を受賞しました。
私も面白くて一気に読みました♪
こういう本って、タイトルがタイトルだから初めはどういう小説か想像がつかなくて不安なんですよね。
でもこの本は読み終わって「あぁ、読んで良かった♪」と素直に思いました☆
主人公のスタンリー。
体は大きいけれど、他人と衝突することを避ける優しさ(意気地の無さ?)があるばっかりに学校でもいじめられてしまう、そんな男の子。
ある日空から落ちて来たスニーカーを拾ったことをきっかけにして、無実の罪で矯正施設、グリーン・レイク・キャンプに送られてしまいます。
そこに待ち受けていたのは、ひとクセもふたクセもある少年たちと、何やら隠し事をしている大人たち。
照りつける太陽に干からびた大地。
水も食料もなく、脱走しても三日ともたないという過酷な地。
スタンリーたちは人格形成のためという建前で、来る日も来る日も穴を掘らされ続けます。
穴を掘ることにどんな意味があるのか?
スタンリーの一族に降りかかる、豚どろぼうのひいひいじいさんにかけられた呪いとは?
スタンリーはいじめられっ子なので、強い者には逆らわず、我慢しながら世を渡る術を身につけています。
殴られてもあきらめて殴られているような…
でも、両親が自分を愛してくれていて、自分が死んだらきっと泣くこと。
自分自身の価値にはちゃんと気付いている。
だから自分を自分で責めたりしない。
後悔はするけれど、絶望はしない。
悪いのは「あんぽんたんのへっぽこりんの豚泥棒のひいひいじいさん」のせいだから。
ひどい目にあった時、誰かのせいにできるってのはなかなかいいもの。
スタンリーの一族はみんなそうして乗り切ってきています♪
そしてスタンリーもスタンリーのお父さんも、じいさんもひいじいさんも、めちゃくちゃツイていないくせに、どんな時でも希望だけは失わない!
うまくいかないのは「あんぽんたんのへっぽこりんの豚泥棒のひいひいじいさん」のせいだから☆
…もしかしたら、希望を失わないというのも呪いのひとつかも知れないけれど。(だからいつまでも苦労する)
わずかな希望だけを持ち、とある理由で水も食料も持たずにグリーン・レイク・キャンプを脱走してしまうスタンリー。
そしてやっぱり困ったことに。
スタンリー。
スニーカー。
グリーン・レイク・キャンプ。
あなたにキッスのケイト・バーロウ。
そしてタマネギと黄斑(きまだら)トカゲ。
あらゆることがラストに向って結びつき、エンディングを迎えた時はすごく納得できました♪
緑(グリーン)も湖(レイク)もなくて、穴ばっかりのグリーン・レイク・キャンプには一体何があるのか?
殺した相手にキスをすることで有名な強盗”あなたにキッスのケイト・バーロウ”に身ぐるみはがされたスタンリーのひいじいさん。
ジプシーのおばあさんとの約束を破ったばっかりに呪いをかけられた豚泥棒のひいひいじいさん。
そして空から落ちて来たスニーカーを拾ったばっかりにグリーン・レイク・キャンプに送られることになったスタンリー。
果たして、スタンリーの、まったくついていないスタンリー一族の運命やいかに?!
一度読み出したら止まらない、魅力あふれる一冊です♪
スタンリーがどうやって穴からはい出すか。
その様子をどうぞご覧下さい☆
ルイス・サッカー 著
幸田 敦子 訳
講談社文庫
無実に罪で少年矯正施設、グリーン・レイク・キャンプに連れてこられたスタンリー。
豚どろぼうのひいひいじいさんにかけられた呪いのせいで、何をやってもついていない。
からからに渇ききった湖の跡で、ひたすら「穴」を掘らされるスタンリー。
個性的な少年たちと、横柄な大人たち。
そして猛毒を持つ黄斑(きまだら)トカゲに囲まれて、太っちょでいじめられっ子のスタンリーは果たしてどうするのか?
ちなみにグリーン・レイク・キャンプには緑(グリーン)もほんのちよっぴりしかない。
さて、今回は1999年に単行本として出版され、2006年に文庫化されたルイス・サッカーの*(キラキラ)*『 穴 ―HOLES―』*(キラキラ)*をご紹介します☆
アメリカで発表されたのは1998年。
翌1999年にはニューベリー賞他多数の賞を受賞しました。
私も面白くて一気に読みました♪
こういう本って、タイトルがタイトルだから初めはどういう小説か想像がつかなくて不安なんですよね。
でもこの本は読み終わって「あぁ、読んで良かった♪」と素直に思いました☆
主人公のスタンリー。
体は大きいけれど、他人と衝突することを避ける優しさ(意気地の無さ?)があるばっかりに学校でもいじめられてしまう、そんな男の子。
ある日空から落ちて来たスニーカーを拾ったことをきっかけにして、無実の罪で矯正施設、グリーン・レイク・キャンプに送られてしまいます。
そこに待ち受けていたのは、ひとクセもふたクセもある少年たちと、何やら隠し事をしている大人たち。
照りつける太陽に干からびた大地。
水も食料もなく、脱走しても三日ともたないという過酷な地。
スタンリーたちは人格形成のためという建前で、来る日も来る日も穴を掘らされ続けます。
穴を掘ることにどんな意味があるのか?
スタンリーの一族に降りかかる、豚どろぼうのひいひいじいさんにかけられた呪いとは?
スタンリーはいじめられっ子なので、強い者には逆らわず、我慢しながら世を渡る術を身につけています。
殴られてもあきらめて殴られているような…
でも、両親が自分を愛してくれていて、自分が死んだらきっと泣くこと。
自分自身の価値にはちゃんと気付いている。
だから自分を自分で責めたりしない。
後悔はするけれど、絶望はしない。
悪いのは「あんぽんたんのへっぽこりんの豚泥棒のひいひいじいさん」のせいだから。
ひどい目にあった時、誰かのせいにできるってのはなかなかいいもの。
スタンリーの一族はみんなそうして乗り切ってきています♪
そしてスタンリーもスタンリーのお父さんも、じいさんもひいじいさんも、めちゃくちゃツイていないくせに、どんな時でも希望だけは失わない!
うまくいかないのは「あんぽんたんのへっぽこりんの豚泥棒のひいひいじいさん」のせいだから☆
…もしかしたら、希望を失わないというのも呪いのひとつかも知れないけれど。(だからいつまでも苦労する)
わずかな希望だけを持ち、とある理由で水も食料も持たずにグリーン・レイク・キャンプを脱走してしまうスタンリー。
そしてやっぱり困ったことに。
スタンリー。
スニーカー。
グリーン・レイク・キャンプ。
あなたにキッスのケイト・バーロウ。
そしてタマネギと黄斑(きまだら)トカゲ。
あらゆることがラストに向って結びつき、エンディングを迎えた時はすごく納得できました♪
緑(グリーン)も湖(レイク)もなくて、穴ばっかりのグリーン・レイク・キャンプには一体何があるのか?
殺した相手にキスをすることで有名な強盗”あなたにキッスのケイト・バーロウ”に身ぐるみはがされたスタンリーのひいじいさん。
ジプシーのおばあさんとの約束を破ったばっかりに呪いをかけられた豚泥棒のひいひいじいさん。
そして空から落ちて来たスニーカーを拾ったばっかりにグリーン・レイク・キャンプに送られることになったスタンリー。
果たして、スタンリーの、まったくついていないスタンリー一族の運命やいかに?!
一度読み出したら止まらない、魅力あふれる一冊です♪
スタンリーがどうやって穴からはい出すか。
その様子をどうぞご覧下さい☆
ルイス・サッカー 著
幸田 敦子 訳
講談社文庫
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