写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

滝の修験者?

2010年12月16日 | 写真
「コールドケース」という深夜放送のアメリカのドラマがあります。未解決の古い事件を女性刑事を中心にその部署のメンバー達が丹念に調べ直して解決していくという、日本の「おみやさん」とよく似た設定のドラマです。放映されるのが深夜なので私は録画しておいたものを見ます。
今日見たものは、キング牧師がアメリカの人種差別解消のために活動していたころ黒人少年が殺害された事件の真相を暴き解決するといったものでしたが、あの時代のアメリカ社会の「病理」のようなものが感じられるものでした。私が好きなのは、このシリーズ全体に流れるアメリカ社会の闇の部分を適度な人間ドラマをかい混ぜながら描くというたしかな姿勢が感じられるところです。
今日の写真はモノクロームにしました。
白山を源流として日本海まで流れ、南限の鮭の母川としても知られる石川県の手取川は大地を深くえぐる峡谷も多く両岸から流れ落ちる素敵な滝も数多くあります。
この写真の滝は、その手取川の上流から中流域にかかる鳥越地域から流れ落ちるものです。名瀑の多い手取峡谷の滝としては名前も無い小さなものですが、この地域としては珍しく開けた明るい場所にあり太陽の光が直接当たると飛沫が素敵にきらめく私の好きな場所す。モノクロに仕上げた写真は滝の中ほどにある飛沫を浴びる岩を瀑布の中に立つ修験者のようにシルエットとして浮き立たせました。
コメント
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