先日「アール・ヌーボーポスター芸術展」を見てきました。
時代は1890年から1920年の間の約130点のポスター画です。
日本では帝国憲法が発布され、日清日露戦争をへて
そして第1次世界大戦が終了したことまでの時代です。
世紀末思想とか、ベルエポック(よき時代)と言われたときです。
産業革命で市民層が豊かになり、新しい都市文化、大衆文化が生まれ
パリを中心とした、カフェキャバレー、サーカス大衆演劇が盛り上がりました。
リトグラフ(石版画)の発明は、ポスターは大衆の求めるものと提供する側の接点となり、
黄金期を迎えたのです、
この時期の作品には何かレトロで、戦後の文明が失ってしまった人間らしさや
○○らしさが一杯ある気がするんです。
○○の中に女性を入れたいんですね、
約130点のポスターの中に女性像が一杯描かれています。
ポスターですから大衆にアピールするために、ある程度の美人でなくてはいけないけれど
反感をもたれるような美人では困るんですね~
この記事を描くのに、
展覧会作品で一番美しいポスター画の一つを描いたアルフォンス・ミシャの文献を知らべてました。
そしたら、私自身が気がついてないことが記載されていたんです。
ミッシャは、「ポスターにありがちの原色を使ったものでなく。
中間色で押さえた品のある美しさを作り上げた!!」
女性の柔らかい優しい美しさを生かすにはこんな色合いが美しい。
ですよね~
装飾画でも、けばけばしいのはやっぱり大衆の評価を得られませんよね~
女性の美しさを引き出すのにこういうことが大事なのでないかな~って思ったんです。
いま日本では、かわ萌(かわいくてもえ系)がはやりです。
これはアニメや仮想の世界の美であって、
ほんとの女性の美しさをを表現するものではないんだろうな~なんて思ったんですよ。
アールヌーボーのポスターは魅力的です。
よんでくださってありがとう。