昨日土曜日うららかな春の日でした。
名古屋城の一角に能楽堂があります。
そこで
和泉流狂言づくし~
長母寺の開祖無住国師七百年忌によせて~と
いう催し物がありました。
戦災で焼失したものが1997年に復興されました。
能楽堂の鏡板の松は、最初、地元の画家の杉本健吉さんが描きました。
若松です。
普通は老松が描かれます。
物議をかももしだした事で知っていました
今では、
一年毎に老松と若松が交代に飾られます。
今回初めてきました。
生の万作さんと萬斎さんを見るのは初めてです。
楽しみです。
席は橋がかりのマン前。ここから出這入りをします
時間の経過とかいろんな場面展開を表したりもします。
野村萬斎さんのお顔が本の数メーターの距離でみられます。
悪太郎という悪のさけのみの役ですが、
映画等で拝見するよりも、ほかのかたに比べても小さなお顔でした。
室町時代に狂言のルーツがあるそうです。
最初は滑稽なだけのもであったのが
時を経て品のある伝統文化としてふさわしいものに、
発展したんですね。
狂言はわかりやすく、一応の約束事があるので
それを理解していくとより分かりやすいです、
でも、そんなの知らなくてもそこは庶民の文化。
おかしいところで、笑い声が起こります
こうやって、昔のみんなが楽しんでいたのだろうな~と
なんかほんわりとした気分になれます。
現代娯楽と違ったゆっくりしたテンポと抽象化された様式美というのか。
しぐさの中にも、見てる方の想像力訴える芸能です。
大掛かりな舞台装置もない
小道具もそう多くはない、リアリズムとは遠いけれど、すごくわかりやすい。
こいうのが日本人の根本的な気質なんだな~って。感心して楽しめました。
機会がありましたら狂言もご覧くださいな。
和泉流は尾張藩(名古屋)と加賀藩のお抱えでした。
ゆったりとした時の流れの日でした。
読んでくださってありがとう