今日も無情の雨です。
去年のこと。
いままでお世話になっていたお寺さんのおしょう様が70歳でなくなられました。
40歳くらいの息子さんと二人で檀家の面倒を見てくださっていたんです。
義父が10年以上前になくなってから親類の紹介でお世話になってました。
で、宗派は、浄土真宗です。
月参りというのがあり、毎月命日にきて御経を上げていたくわけです。
だいたい、当方は、不信心なところがあり、毎朝晩御仏壇参りをすることはないのです。
そのせいか、お年寄りのお寺さんがなくなられてから、
「父がなくなり檀家が多いので半分に減らしたい。
遠くて、朝早くて来るのが大変です。
まだ皆さんの若くて葬式もなさそうだし、ほかのお寺にかわてもらえないだろうか・・、」
といわれて驚きました。
紹介してくれた親類も、いまお世話になってないらしい・・
「せめて、行き先のお寺を紹介してもらいたい」
といいましたが、
「ここら辺は知らないので、葬儀会館できいてくれ」と・・
それから、いろいろ、知り合い筋を当たって違う宗派でも受け入れていただける近くのお寺が見つかりました。
宗派変えに文句の言われる親類はありませんから、やれやれでした。
先日、命日の御経をお願いしたわけです。
で、いままでのお寺さんは、御経は5分もかからないので、
お茶のお湯を沸かす時間も間に合わない位でした。
いってみれば、とってもほんとにだだくさな、ありがたみのないものでした。
今回は、6つも御経を上げていただけ、とってもはりのあるいい声で威厳のある御経でした。
家族が「お布施は高くなったが、こちらの方がありがたみが多い」と喜んでいました。
今度のお寺さんは、禅宗です。
私の実家も禅宗なので、ちがいは盆や施餓鬼餌の御経にお寺に参加するとか、大体は心得てるつもりでしたが・
なんと!!
「木魚を用意してください。木魚がないと御経が上げにくくてしょうがない」と!!いわれました。
家族がいうには
「御経の最中に、すごい勢いでおりんをたたくので、いまにぶっ飛ぶんでないかと心配だったと」
木魚の調子でたたかれたのですね。
そういう違いが浄土宗と禅宗の違いがあるんですね。
いままで気がつかなかったです。
みなさんご存知でしたか?
私自身、宗教と関係のない仏壇のない家に育っていたのです。
実家の祖父はミッションスクールの出でしたし、、いろんなことがびっくりする面白いことが一杯です。
皆さんはもっと仏壇を大事に守ってこられたお家の方も多いんでしょうね。
禅宗の御坊様は木魚がないと御経が上げられない!ということはご存知でしたか?
また一つものしりになりました。
読んでくださってありがとう。