信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

不安なままに

2011年03月26日 22時50分51秒 | Weblog
東日本大震災から2週間が経った。
早かったような、のろのろとなかなか時間が経たず苦しいと思ったりしながら
帰宅しては夜はテレビにかじりつきニュース番組を見ていた。

災害に直接遭う訳ではないのに、その度に自分の心が露呈する。
いつのときも自分がその中にいるように不安でたまらなくなり、
抑うつ状態で過ごす。
どうして災害が起きると気象条件も悪く雨が降ったり雪が降ったり、
自然は容赦ないのか。
せめて被災者が寒さに震えずに夜眠れれば良いのにと恨めしい。

今朝も雪景色を見ながら考えていた。
この数日寒さが戻ってきて、雪が降っては解けて、今日はマイナス9度になり寒くて
やる気を起こさない。
しかし何かをしなければ怠けている自分が嫌になるので、台所で掃除を始めた。
ガスレンジの換気のフードの油汚れを椅子から落っこちそうになりながら磨いた。
きれいになればそれで良い。何か形になれば今は良いのだ。

この3日間、夜フジテレビでSP番組があり初めの日に何気なく見始めて、
その後3日間続けて見てしまった。
三谷幸喜の家族の絆を戦中から戦後に渡る時代の背景と共に描いたもので、
出演者も個性的な俳優が揃い見応えがあった。

ACのコマーシャルになるとNHKのニュースに切り替えた。
大人数の家族に囲まれてのそれぞれの生活ぶりが三谷幸喜らしく嫌味がなく
ずっとほのぼのしたり泣かされたりこの被災の暗い気持ちを救ってくれた。

震災後、ブログを書く気持ちがしぼんでしまった。
何を書いてよいのかわからない。
原発関連ニュースは次々と新しい不安材料が発生し、災害地の様子、
原発地元の避難状況、何が現地では足りないのか、ルポを見ては涙を流し
定まらぬ心になる。

災害後は被害が余りにも多岐にわたるので、毎日被災地の画面を見ては
復興に至るまでの膨大な手立てが必要なことを学んでいる。
今回、日本国民一つにつながり被災者に支援しており、東北の人々は不便さを
訴えてはいるが感謝の言葉も必ず出ておりそれがまた涙を誘う。

1万人以上もの死者を出し、我慢も限界を越しているのに東北人の人柄の良さを見せてもらっている。
何も書くねたが浮かばず毎日が過ぎていく。
災害に面して無能な自分に頭を垂れているしかない。