信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

桃の花見物

2011年04月17日 21時32分54秒 | Weblog
な、な、何と景色がこうも違うのであろう。
昨夜は寒くて炬燵やストーブで暖まり今朝早く山梨へ向かった。

これまで何度も来年こそ見に来ようと心に誓ったが果たせず、今年は息子に進められ地図まで示され思い立った。

韮崎まで来たら桜が咲き木々は芽吹きすっかり緑に染まり、森や林が新緑に
彩られている。
信州はまだ緑の色は先であり、景色はグレーであり桜も散り始めた
甲府あたりとははるかに温度差がある。

良かったぁ~ 厚着を避けて来たお陰で初夏の景色の笛吹市の桃畑では
軽やかに歩けた。
どこまでも続く桃畑は想像をはるかに越えた広大な桃源郷が広がっている。



ぼってりと濃いピンクの桃の花は青空の下で、春真っ盛りを見せてくれている。
多分今日を境に花は散っていくことであろう。

 

夏になれば大きな実をつけ全国各地に送られていくが、ふと故郷の福島の
桃を思い出した。
福島は果物王国と言われて育った。
りんごや桃は子供時代のおやつであった。

特に暑い夏の真っ盛りに出回る桃をかぶりつき、手を滴り流れる果汁は
洋服にくっつくと落ちないからと母に注意されたのが長らく記憶に残っている。

今、果物王国の福島は原発のためにその歴史を失い将来も見失ったままである。
派手なピンクの花の陰に津波から1ヶ月余経った今だが、東北に遠く思いを馳せながらこころの中では手を合わせずにいられない。