
給湯器が復旧した。
低温のため電気系統が壊れたらしい。
職場で朝の問診で、受診者の方から(特に別荘地の住人)は水道が出ないという話はよく聞く。
今年は日本ばかりでなく海外でも凍死するくらいの異常低温のニュースを聞くが、夏の高温といい
一体どうなっているのだろう?
復旧しただけマシと考えよう。
週末は時間をかけて犬の散歩が日課だが、日中は雪が舞い、気持ちは瞬間出来るじゃないと思うが
ダメダメ、長歩きすぎるには寒すぎる。
先週と続けてNHKでの土曜ドラマ、キルトの家を見た。
先週は丁度ドラマの途中で電話が来て、上の空で見ていて終わってしまっていた。
芸脱者な俳優が勢ぞろいし老人問題がテーマだが、若者夫婦も交え東日本地震も内容に出てくる。
津波の話が出てきたときには思わず涙が出た。
都会の団地で年をとり、孤立化していく老人が抱えている問題が全部脚本から伝わってくる。
都会も地方も一人暮らしの老人の行く末は共通で身につまされる。
そうかそうみじかに感じるのは私もそういう年齢になったか…
山田太一の脚本の台詞はすごい。
日常ありがちだがベテラン俳優が言葉に出すとその場で書きとっておきたいくらいの名セリフばかりで
ある。
老人の人格は見捨てられ、おじいさん、おばあさんの言葉で片付けられるが皆、きちんとした名前があり
入院先でもその不満をじっとしまっておいたという話には医療機関などはよくあることだ。
節分は季節は冬だがその日を境に確かに前年度との区切りのような気持ちにさせてくれる。
3月の誕生日を過ぎるとまもなく新年度がやってくる。
移住して5年目が過ぎるが、振り返ると
1年目は経験のない職場でミスのチェックに怯え自分の無能さのどん底で辞めることばかり思い詰めた
2年目、病院のシステムが紙のカルテから電子カルテに変わるための訓練が1年続き、
病院が機能評価を得るための神経ビリビリの日々
3年目、職場の健診システムの入れ替えで新しいシステムに変わるための準備と研修とデモの1年
4年目、健診センターが5年に1度の機能評価のための準備とデモ 合格しないと看板を下ろさなくてはならない
5年目、健診センターの建物の新築と移転
と毎年いろいろよく続いたものだ。
ここまで何とかやって来られたので、仕事に慣れて面白さが出たがこの辺で退場しようかと思い始めた。
スタッフは数倍に増え新しい施設は業務が順調に流れている。
年末には新しく開設した婦人科検診の施設の設営を任され全力投球で向き合いそれも2月に入って完了した。
今後の1年は長年続けてきた仕事とお別れをする期間だ。
自分自身の老後の問題を徐々に受け入れながら、新しい土地での生活を作り上げねばならない。
忙しい、忙しいと言いつつ毎日が過ぎていくのに精一杯だったが、未知の信州という土地で仕事が出来たのは
最後の自分の仕事の経験を積むには良かったのであろう。
キルトの家というドラマを見ながらおかげで自分のこの先の生き方も方向が定まったということである。
