年を取ると欲張りになる。
人さまざまではあるが、自分の場合は無我夢中でジェットコースターのような
山あり谷ありの日々を大急ぎで通り過ぎてきたので、これから先の少なくなった日々が
何よりも大切に思える。
今になるとああすれば良かったこうすれば良かったと思うことは沢山ある。
そのときは気づくことが出来ないことばかりで
人生経験が豊富になってこそそう思えるのかもしれない。
今丁度引越し荷物を作りその中に埋もれており、引越し先にわずかな荷物しか運べないので
捨てる頭がばかりが働いている。
毎日友人が軽トラックで家具類を引き取りに来てくれる。
少しずつ部屋は空間が増えあと数日でがらんとした部屋になり、不動産屋さんに引き渡す。
モノが減ってきた部屋は不便かというと意外に気分がいい。
そのため買い物に出ても今は何も増やせない、と思うし欲しいものがなくなったため、
物欲がなくなったが若い時にこうであったらさぞ預金通帳の残高を増やせたことだろう。
人生は2度とない。
これからもっと大切になる自分の時間は、体力をつけたい、山歩きをしたい、美しい景色の写真を
出来るだけ撮りたい、など野菜や花作りも含め外で過ごす時間に回したいと願う。
お金が許せばドイツへもう一度行きたい。
今日、テレビで登山家の田部井淳子さんが登場し、がんで3ヵ月と告知され、治療した話を
聞き驚いた。
2年前のことだが抗がん剤と手術で現在は寛快されているが
74歳の登山家には長年憧れの気持ちを持っていた。
辛い治療中でも山には登っていたそうで、それだから治癒力を得たのだと言われる。
前向き、後ろ向き、老人になると余程自分の信念をしっかり持たねばしょぼくれた
しなびればあさんになる恐れがある。
くわばら、くわばら。
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