信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

寒風の吹く中、仕事集団パワー全開

2014年11月13日 20時16分38秒 | Weblog
キャベツは苗を植えて、90日で収穫になる。
9月の収穫で横の畑に植えられて並んでいた苗は10月末頃に最後の仕事になるであろう
と言われていたが、今日、お仕事ですよと声がかかった。

朝起きたらまだ弱い雨が降っており気温がぐんと下がった。
沢山着こんで畑へ行くとすでにもう集合している。
夏の頃と違い農家の繁忙期も終わり、今回は参加者も多く12,3人いる。
気温は低くてもキャベツは育っていた。

ううう・・・・さぶい。

前方の木曽駒ケ岳や空木岳は雪が降っており、麓付近にまで雪が吹っかけて来て白く霞んでいる。
肩がすくんでしまう冬景色の日である。

男の人たちは、こんな日は炬燵に入って一日中動かないねとか言いながら、キャベツの収穫が始まった。
時々風が強く吹き重いキャベツを抱えていても、飛ばされそうな勢いだ。
人数が多いから、午前中でキャベツの切り取りは済んで、コンテナに積み込む作業になる。

6月から8月頃の暑い日陰もない直射日光に頭から噴出す汗が目に入りながら暑くて倒れそう~と
言いながら仕事が終わって家に帰るとシャワーを浴びに浴室に飛び込んだものだ。

今は寒くなり、鼻水を垂らしながらせっせと手足を動かしている。
動いていないと寒くていられない。
この数ヶ月一緒に働き、気心がわかり、寒くても暑くても働くのは楽しいものだ。
作業の手順も覚えたためと土地に馴れた為もある。

今年最後のキャベツの収穫作業は25日頃になるという。
休憩時間におやつを食べながら夏の暑かったときの思い出を語り
家に帰った時は寒い時間に働きながら何だか気持ちが華やいでいた。

外へ出て働くことと、人に接することが楽しいのは長らく仕事を持って働いてきたので
体に馴染んでしまっているのであろう。
恐るべき老人パワー仕事集団には一緒に働いていると元気をもらうから、伊那に来て
誘ってもらって本当に良かったと思っている。

ムスメの嫁ぎ先でお母さんはどうやって仕事を探したの?と聞かれたそうだが
信州へ引越し、アネモネと菊作り農家、ブロッコリー農家、そしてトマトとキャベツ生産農家
から手伝ってくれといつも降って湧いて声がかかり、長かった専門の医療と全く異なる異業種の
仕事を経験できるのは体が健康なため幸運といえるかもしれない。