信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

犬への詫び状

2016年03月09日 10時36分58秒 | Weblog



平成3年、生後2か月目のいたずらっ子

やっと思考状態が普段の状態に戻ってきたが、まだまだ脳がスポンジになったような
腑抜け状態だ。

先週の4日、突然飼い犬の2匹のうち13歳の誕生日目前のロゼが亡くなった。

2013年10月末原村から伊那に移住し、2年4か月経ったが2014年の9月から椎間板ヘルニアの手術、再発
翌年7月悪性黒色腫の手術2回と歯周病で膿瘍切除と8本の抜歯、8月から半年の抗がん剤の投与と
相次ぎ人間だったら耐えられない
痛い治療の繰り返しで年が明け黒色腫の再発は免れ、今年の7月のレントゲンで解放されるはずだった。

家族も自分も長い治療をよくぞ耐え抜いたと心からほっとし、ロゼもこの2か月余はあの下半身麻痺になった
重症の椎間板ヘルニアから走りまわるほど取り戻したと散歩する度に喜んだ。

特に亡くなる前々日の2日は、夕方いつもの車の往来が皆無の散歩コースを綱を取ったら、あちこち臭いを嗅ぎまわり
しっぽをぐるぐる回し全速力で散歩道を走り切った。手術以来これまで一番長い走りっぷりであった。

夜はいつもどうりの日課でケージに入り翌日朝起きてから嘔吐した。
1日何回か嘔吐し、もう胆汁しか出ない状態だが庭をよろよろ歩き回った。
これまで食べたドックフードを吐き、こんなに食べていたのねとあきれるほど胃の中でふやけた
食事やおやつを吐くことがあった。
1日過ぎると回復していたので今回は前日せがまれ、まあたまにはいいかと砂肝ドライを夕食後上げ、満足したのか
おとなしく寝たので何も異変が起きることは予測しなかった。

1日吐いた後寝ていたので4日の朝は回復したかと思ったが、ぐったりして立ち上がれないので
これは異常だと、朝ごはんそこそこに動物病院に運んだ。
主治医は診察し、血尿が出ておりお腹が張り、高熱で41.4度もあり腹部エコー検査で前立腺の炎症が
置き腹膜炎を起こしているので入院し、即治療が始まった。
その場では状態の悪化が早いので万が一覚悟してくださいと言われ、点滴の針を刺し入院のケージに
収まった。
夕方、また検査の話し合いなどしますので来てくださいと言われ、帰宅する。
その際ケージの中から見上げたロゼの目が表現できないほどの哀れな目つきでそれが頭に焼き付き
帰宅しても仕事が手につかなくなった。
夕方、急変の電話があり、ムスメと駆けつけたがもう酸素マスクをつけられ危篤状態であった。
それから2時間もしないうちに心拍数がどんどん落ちてきて病院の診察時間の終了する2分前に息を引き取った。
息子にも知らせたら中央林間から深夜吹っ飛んできた。
家族で葬式を済ませ、家の中からよく見える庭の真ん中に埋葬した。

4日の日に入院してから次々と頭の中には黒雲の如く後悔の気持ちばかりが消えては現れ
もう自分が破裂しそうだ。
やっと落ち着いて平常心を取り戻し、膨大な写真集や成長記録、ブログの記事など読み直し
ロゼにごめんねと謝る言葉がやや減ってきたがお詫びはまだ続く。

これまで子供たちが小学生のころから飼い続けて来た様々な動物たちが亡くなる度に反省を繰り返し
多分最後になるであろう、現在13歳と12歳になる犬達は後悔の無いよう精いっぱい可愛がろうと子供と
約束し一緒に生活をしてきた。

特に私の人生最大の苦労が続いたこの12年間は犬たちが傍にいたおかげで乗り切ってきたようなものである。
ロゼは辛い病気を沢山引き受けたが全部クリアーし、全く違った劇症膵炎疑いで旅立った。

性格は幼いころからプライドが高いんだからとことある度に文句を言ったが、こんなに早く
自分でも一生の別れになるとは思っていなかったであろう。
最後までプライド高い死に方を見せてくれた。

意識がないのに最後に涙を、ひとすじ流して・・・・・・。