信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

知らぬが仏の猛反省

2016年03月13日 14時27分19秒 | Weblog
雪が解け、庭の土が露出し始めたこの3月。
庭へ続くデッキの土が何やら紫色を帯びている。
近くへ行ってよくよく目を凝らしてみると、ぞっとするほどの恐ろしいものを見つけた。

びっしりと、小砂利の間に芽が出ており、それは昨年の秋まで誉め続けたほうき草の芽だった。
1昨年は3本買い求め、昨年は姿がかわいらしい、秋になったら紅葉が美しいと
近所、隣に褒められおよそ100本にまで春先丹念に新芽を淘汰した。
おまけに料理研究家の有元葉子さんの出版した本に掲載されていたため、呑気に憧れてしまった。

いやいや今年の3年目のほうき草の異常な増え方にのけぞった。
知識のないということはこのような結果に及ぶ。

おまけに秋のほうき草は幹が頑丈で引っこ抜けずそのままにし、いよいよとなりのこぎりで切った。
その切った根元から数億万本できかないであろう、芽が地表を埋め尽くしている。
気が付いた時から摘み取っているが、到底追い付かず、どんどん芽は寒さにも季節外れの雪にもめげず
伸びている。

この地域の農家が庭や畑にほうき草を栽培していない理由がこれでわかった。
秋にはほうき草で作ったほうきを欲しい人と言ったら20本ほどすぐにもらわれていった。

繁殖力旺盛なかもみーるやマーガレットなどぐんぐん増えているがまだ可愛いものだ。
これからは野菜や草花を植え付ける準備より、ほうき草の退治が優先課題だ。
手で抜いている流暢な時間はない。
やるかやられるか、亡くなったロゼのお墓の傍で、除草にうつむく時間が大半となった。

知らぬとはいえ、大変なことになった。
もう2度とほうき草は作らないぞ。


僅か1センチほど摘み取ったのがこの数。家の周りは除草剤しか退治できないであろう