1/22(日)
大雪から一夜明け抜けるような青空。近所のシネコンで【博士の愛した数式】鑑賞。洛陽の紙価を高めた原作(これは発表時に読了)の映画化だからか、ほぼ満席の盛況。80分しか記憶を維持できないと言う偏屈ではあるが、心穏やかな数学者と家政婦(と10歳になるその子供)の交流。監督は黒澤明の高弟・小泉堯史。原作にほぼ忠実な人物造形と淡い描写が好ましい。スクリーンに何度も陽炎がたった。人を思いやる気持ちのやさしさや切なさが胸に迫るのだ。寺尾聡、深津絵里、吉岡秀隆、浅丘ルリ子各人適役好演。臍下丹田が温まる心地でありました。これはメルヘンだな。
