Il film del sogno

現実逃避の夢日記

鬼畜/天城越え/王妃の紋章

2008-05-06 23:36:00 | 日記
5/6(火)晴れ
雲ひとつない快晴。定刻起床。昨夜の残り物で朝食を済ませ池袋へ出張る。新文芸坐にて松本清張特集がかかっており、久し振りで豪華2本立てを観賞。陰惨な仔殺しを扱った緒形拳主演の作品は再見。田中裕子、畢竟の最高作は、四半世紀前の公開であるが、見逃していて大スクリーンで観たいと思っていた一本。やや画面の退色を感じさせるが、テーマは普遍的で今見ても色褪せていない。両作とも役者とシナリオが断然巧い。
戻っても3時前、買い物に行き早目の夕食。食後、近所のシネコンでチャン・イーモウの大作を見る。豪華絢爛な歴史絵巻物。ハリウッドも真っ青な圧倒的物量で衣装・セット・CGが迫る。権謀術数、骨肉の争い、復讐譚、不倫、アクション・・・。権力の前では個人の愛憎なんぞは瑣事である。ストーリーは古典の応用だそうだが、まったく飽きることがなかった。しかし、北京オリンピック前のプロパガンダとして制作・公開されたのであればブラック・ジョークが効いている。
連休最終日は文字通り、映画三昧で終わった。
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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

2008-05-06 01:31:00 | 日記
5/5(月)曇りの時々雨
早朝起床、カレイのパン粉焼きとトーストの朝食。小一時間ほどTVを眺め、新宿へと出張る。テアトル新宿で若松孝二監督、執念の力作を見る。場内ほぼ満席。中高年、単身者、男性多し。これはシャンテや文化村ではいない人種である。連赤事件から35年以上が経ち、若年層には学生運動と言ってもピンとこないだろう。3時間を超える長尺であったが、まったく倦むことなし。低予算でありセットはチープで、時代考証におかしなところも散見されるが、往時の報道映像の迫力と相まって、これは必見の価値ある作品であろう。思想信条の純度を上げれば、組織は狂信的な集団へと変貌される。追い詰められた高邁な志には、偽装された嫉妬や猜疑が忍び込むのだ。市街戦場と化した新宿やお茶の水の映像に息をのむ。強大な若者たちのエネルギーの迸り、60年70年安保のあの熱気はどこから湧き出てきたのだろう。暖衣飽食をして歩行者天国を闊歩する平成の若者たちを尻目に帰路に就く。
夕刻、ジムでひと泳ぎ、喫茶と買物を済ませ帰宅。
夜、義妹の絶叫に悩まされる。
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