Il film del sogno

現実逃避の夢日記

いのちの食べかた/道元の冒険/告発のゆくえ

2008-07-14 01:16:00 | 日記
7/13(日)晴れ
梅雨明けを思わせる快晴である。当然暑い。蒸す。早朝より活動開始。特性サンドの朝食の後、渋谷へ出張る。地下鉄で一本に繋がり至極便利。シアターフォーラムにて気になっていたドキュメンタリーを鑑賞。ドイツ=オーストリア合作。工業製品の如く、徹底的に合理的かつ無駄を排した巨大農場や食肉加工の現場を、固定カメラは淡々と見つめる。選別されるヒヨコ、水耕栽培のトマト、帝王切開で引き出される子牛、コンベアーにつるされる豚…。その延長線上に我々の食卓はある。音楽・ナレーションが一切なく、映像の力に圧倒される。
徒歩で東急BUNKAMURAへ移動。シアターコクーンで井上ひさしの旧作を観劇。演出は蜷川幸雄。恩人出演。さすが東急、阿部寛ほか集客力ある豪華キャストである。曹洞宗の始祖、道元の半生記をミュージカル仕立てにして、8百年前の仏教新派のお勉強にもなった。
終演後、楽屋を訪ねしばし歓談。
さらに駅前シネフロントにてポール・ハギスの新作を観賞。重いテーマの為か、場内閑散。興業と作品の完成度が比例しない好事例。これは年度必見の一本である。イラクへ派兵された息子の死を解明しようとする父親の苦悩。ミステリー仕立てでエンターテイメントの味付けはしてあるが、米軍の病巣を抉った重厚な社会派スリラーである。ハギスのシナリオ(演出)は、人物造形、背景の細部に配慮あり、唸るほど巧い。役者も皆々力演である。
終演21:00過ぎ、小一時間の特殊ミッションの後、帰宅。
長く文化的な1日でありました。
コメント
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