Il film del sogno

現実逃避の夢日記

ブラインドネス/私は貝になりたい

2008-11-24 01:25:00 | 日記
11/23(日)晴れ
日が差せば暖かい初冬の秋日和。8時起床。いつもの朝食を孤食。としまえんで昨日公開の邦画と洋画を梯子鑑賞。日本・カナダ・ブラジルの合作というフェルナンド・メイレレス監督の新作は古典的なパニックもの。ポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの「白の闇」が原作なのだがあいにく未読。設定は近未来を思わせる黙示録的サスペンスで『シティ・オブ・ゴッド』や『ナイロビの蜂』の鬼才は、原作が持っている(であろう)寓意をよく表現していた。謎の伝染病の蔓延によって突如失明していく人々。隔離される病棟で露わにされる欲望や権力。その描写は徹底したリアリズムで中盤は息が詰まる。主演のジュリアン・ムーアのみが目明きで、この地獄絵を観てゆく。マーク・ラファロ、ガエル・ガルシア・ベルナルといった実力派にまじり伊勢谷友介と木村佳乃が競演。荒廃した都市と彷徨う人々。独特のプロダクションデザインとカメラワークが素晴らしかった。
次いでコーヒーブレイクあり、午後からの一本は、伝説的なTVドラマの映画化。過去リメイクされたTV版は何回か見た。国家と個人、戦争の非情、夫婦・家族愛、無念と諦観・・・普遍的なテーマを描いた橋本忍の精巧なシナリオを改めてすごいと思った。ファーストシーンから傑作の予感。圧倒的な(絶景)ロケーションと当時を再現したセットにスタッフの熱意を感じる。正攻法の演出。役者も各々熱演。戦後60年を過ぎても、語り継がねばならないことはある。
ジムで遠泳とサウナ。
夕食はカワハギ鍋。戴き物の大根、九条ネギ、ゆず、白菜をポン酢に肝を合わせて頂く。連日の御馳走でゴキゲン。
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